彼女は3歳上で違う学校。
美術系の専門学校に通ってる。
顔はまあ普通くらいで、好みでもなかったけど、ほどよくムッチリした感が好きだった。
そのとき俺は19歳で大学生。
あんま友達も居なくて学校も楽しくなく、彼女だけが支えだった。
彼女は処女ではなかったけど、真面目な感じの子で、まさか浮気なんかするとは思っていなかった。
でも今思えば、付き合ってから意外とエロいことに興味がある事も分かったし、色々と思い当たる節もあるので気をつけておけばよかった。
1年半くらい順調に付き合っていたころ。
その頃は基本的に仲はいいものの、お互いに倦怠期という感じで、どっちかといえば俺のほうが少し彼女に飽きていた。
(理由としては、同じクラスになった子と少し仲良くなって気になり始めてたって事がある。)
それまでは毎日一通でも必ずメールを送り合っていたんだけど、段々メールが来ない日があるようになってきて、少しずつメールの内容も素っ気無くなってきた。
そこで俺のほうから積極的にメールを送ればよかったんだろうけど、なんだかよく分からないけど自分から食い下がるのも悔しい気がして送らなかった。
気になる子もいたし。
でもある日、3日もメールが来ないことがあって、さすがに気になって電話してみた。
そしたら、なかなか電話に出ない。
何回もコールしたけど、お留守番センターに繋がるだけ。
なんだかめっちゃ嫌な予感がした。
三時間くらいしてからもう一度電話して、やっと繋がった。
「あー、もしもし?ごめんねー、ピアス忘れてったよね?」
“は?”って感じだった。
何の話だか分からない。
「ん?なに??何の話?」
「あ、ほらーテレビの上に外して置いて・・え、ヤマサカさん?ヤマサカさん?(名前うろ覚えだけど、こんな感じに聞こえた)」
俺を誰かと勘違いしていたようだ。
「・・いや、俺だけど」
「ん・・あっ!あ、Sくん!あ、ごめんね・・あっ」
彼女はスゲー焦ったようだった。
俺も焦った。
なんだかその時は意味が分からなかったが、彼女が焦りながら弁解を始めてから、やっとどういうことか分かってきた。
彼女の言い訳は、学校の委員会(?)で集まった時にピアスを部室のテレビの上に忘れたから、それに気づいてそのヤマサカさんが電話をくれたんだと思ったという事だった。
俺は笑いながら気にしてない風に装ったけど、内心かなり動揺していた。
それで確信はしていないものの、何となく浮気を疑うようになり、彼女の家に遊びに行ったときに携帯を見た。
ロックもかかっておらず、特に怪しいメールもなく安心したが、それも束の間、彼女の手帳とパソコンを見たら見たくもないものが出るわ出るわ。
手帳にはカレンダーに沢山の意味深な青い色のシールと、偽の予定と本当の予定の日程合わせみたいなものが沢山。
パソコンのほうには、携帯でとったものを転送したと思われる彼女と知らん男のエロ写真が・・。
とにかく写真はショックだったよ。
俺とは一切使ったこともないバイブを咥えながら挿入の写真。
あそこ開きながらエロい顔してカメラ目線。
男のチンコ咥えながら足開いてる写真。
見たこともない下着やら、コスプレを着ている写真。
マンコどアップで精子らしきものが垂れている写真。
顔にかけられている写真。
何よりショックだったのが、裸で男がただ笑いながら一人で写ってるエロくもない写真も大事に保存されていたこと。
俺はその場でキレながら泣いた。
それを聞いてトイレから戻ってきた彼女は、何も言わないで動揺した顔で黙ってた。
俺は「ふざけんなよ」と言いながら彼女を壁に押し付けたけど、目を逸しながら「ごめん・・」と言うだけだった。
でもその時の表情が少し苦笑いのような感じで、かなりムカついたのと、悲しくなったので何も言う気もなくなった。
その後、騒ぎを聞きつけた彼女の両親が俺たちの居る彼女の部屋に来て(実家だったので両親同居)、何があったか聞いてきた。
興奮していたため、PCの画面を見せながら「この女はクズだ。おめえらの娘は頭狂ってんじゃねえのか」など怒鳴り散らした。
結局それで一ヶ月くらいして別れたが(一ヶ月もダラダラと無意味な話し合いが続いた)。
彼女が言うには、俺には無い包容力を持ってるその男に魅力を感じていて、飲みの帰りに強引にホテルに連れ込まれてからセックスをする関係になったそうだ。
俺とは遠慮して出来ないようなことも出来るから、ハマってしまったらしい。
俺との最初のセックスでは「恥ずかしいから」と言って部屋の電気を消した元彼女が・・・。
俺とのセックスを断ることもあった彼女が・・・。
そう思うとやっぱ信じられなかった。
あの電話の時も、あの男とヤってたから出なかったんだろうな。
今では新しい彼女も出来たから引きずってはいない。
ちなみに、その子は気になってた子とは別w
まあでも、悔やまれるのはあの画像を自分のPCへ転送しなかったことかなw