だが、やはり射精後のあの自己嫌悪に耐え切れず(特にズリネタが刺激過ぎた為)、俺は我を忘れるためウイスキーをストレートでガブ飲みし泥酔した。
すると俺はひらめいた。
この現実を忘れ去る方法を。
(このパンツがあるからいけないんだ。こいつを消し去ってしまうんだ。・・・爆破してしまおう。)
この時点で完全に狂っていたのだが、俺は気付かなかった。
(俺はなんて頭がいいんだろう!俺は天才だ!)
・・・そう思い込んでいた。
早速俺は爆弾の製作に取り掛かった。
スプレー缶爆弾だ。
俺はストックしておいた制汗スプレーを取り出し、それにパンツを巻きつけた。
そして加工したアルミ缶に可燃物とパンツを履かせたスプレーを詰め込み、粘着テープで封印。
オイルを染込ませたハンカチを差し込んで完成だ。
完成したパンツ爆弾をカバンに放り込み、原付をぶっ飛ばし、俺は田んぼのど真ん中にある建材置場に忍び込んだ。
(よし、誰もいないようだ。)
カバンから爆弾を取り出し、再びオイルを染込ませる。
だだっ広い建材置場のど真ん中にそれを置き、火を付け小走りでその場を離れる。
ハンカチが燃えている。
どんどん火は缶の中に吸い込まれて行き、最後は完全に見えなくなった・・・。
と、次の瞬間!缶が音を立てて破裂!!
中に詰め込んだパンツが燃えながら四方八方へ飛び散る!!
「よっしゃあ!実験は大成功じゃ!!これがマンハッタン計画じゃああ!!」
俺は半狂乱で降りしきる火の粉の中を踊りまわる。
足がもつれて転んでも、地面の上をのた打ち回って叫びまくる。
まさにキチガイ。
誰がどう見てもキチガイだ。
満足した俺は家に帰り、カップ麺を食って寝た。
そして次の日、パンツを爆破してしまった事を後悔した。