それでも座って花見をしたかった僕たちはしばらく空いてる場所を探したのですが、どこも人で埋め尽くされていて、とても桜の下で花見できる状況ではありませんでした。
1時間ほど歩き、さすがに歩くのに疲れてきた頃、桜の下で花見していたグループのおじさんが、「一緒に花見しないか」と声をかけてくれたんです。
最初、お母さんは悪いからと断ったのですが、何度も誘われたので、それではということでそこにお邪魔させてもらい、花見をさせてもらうことになったんです。
おじさん達は肉体労働者のようで、みんな日焼けして体が大きい人達ばかりでした。
ただ中には40歳くらいのおばさんもいたため、それで母も安心していたのだと思います。
声をかけてくれたおじさんはどうやらその中で年長者のようで、母を自分の隣に座らせました。
僕はおばさんの隣に座らせてもらって、持ってきたお弁当を食べました。
みんな立ち見で花見をしている中、僕はとても贅沢な気持ちでした。
そして座らせてくれたおじさんのことをいい人だと思っていました。
奥では母がおじさん達にお酒を勧められ、少し飲み始めたようでした。
ワイワイガヤガヤと、とても賑やかで最初は本当に楽しかったんです。
ところが、しばらくして母がトイレに行った時のことです。
突然、年長者のおじさんが言いました。
「ホントいい乳してるわ、あの女」
すると他のおじさん達も一斉にお母さんのことを話しはじめました。
「巨乳」とか「エロい体」とか、そんなことばかり話していたんです。
和やかに話していたおじさん達はみんな母の体のことばかり見ていたんです。
そして年長者のおじさんが、「マジでやりてぇ」と言いました。
それを聞いたおばさん達は、「若い子とセックスすることしか頭にないのね」と呆れた風に言っていましたが、顔はニヤニヤしていました。
やがて母が帰ってきました。
おじさん達は何事もなかったかのように再び会話をはじめました。
僕は母のことが心配だったので耳を澄まして聞いていたのですが、会話の内容はお互いの家族のこととか、至って普通の会話でした。
おじさん達は獣の牙をひたすら隠していたんです。
母はおじさんがセックスしたいと思っていることなど知らずに会話に耳を傾け、勧められるままにお酒を飲み続けました。
そして2時間ほど経った頃、母はついに酔い潰れて横になってしまったんです。
するとおじさんは母の肩を軽く叩き、意識がないことを確認すると母を仰向けにしました。
そして母の胸元のボタンをいくつか外したんです。
おばさん達は、「こんな所でやめなよ~」とか「ドスケベ」とか言っていましたが本気で止める気はないようで、むしろ何か期待しているかのようでした。
そしておじさんがお母さんに声をかけました。
「こんなとこで寝ちゃ風邪引くから、違うとこで休もうや」
母から返事はありませんでした。
「奥さん、起きて、ねぇ」
それでも母から返事はありませんでした。
するとおじさんは母を背中に背負いはじめました。
それを見たおばさんが言いました。
「ちょっとどうする気?」
「ちょっと行ってくるわ、また連絡するから」
そう言うとおじさんは人混みの中、酔い潰れた母をおぶって行ってしまいました。
残った人達は皆、興奮気味にずっと母とおじさんの話をしていました。
「マジでセックスする気だよ、あの人」
この言葉で、(やっぱり母はこれからセックスされるんだ!)と僕はひどいショックを受けました。
それから僕はずっと母のことを待っていたのですが、しばらくして僕の隣のおばさんのところに電話がかかってきたんです。
電話の相手はあのおじさんのようでした。
どうやらおじさんは母を連れてホテルに入ったらしく、息子の僕を一人で家に帰して欲しいというものでした。
その後のことはあまり覚えていません。
ただ池袋駅で西武線に乗り換えたのだけは覚えています。
ショックで記憶が飛んでいるのです。
家に着いた後はずっとコタツでボーっとしていました。
結局その日、母は帰ってきませんでした。
朝が来ても母は戻っておらず、結局帰ってきたのは昼頃でした。
気怠そうに帰ってきて、すぐに寝てしまったのを覚えています。
このときの出来事は今まで誰にも言っていません。
その後、何度も母がおじさんとセックスをする夢を見ました。
3年経った今でもたまに見ることがあります。