この一件があった後からというもの、梨奈は咲がいても隠れてちょっかい出してくるようになった。
あれは3人で居酒屋に行った時のことだ。
個室の掘り炬燵的な感じの居酒屋で、俺、俺の隣に梨奈、対面に咲という感じで座った。

PCMAX
この席の配置は、梨奈が、「たまには座る場所変えようよ」と提案したからそうなった。

普通に飲んで食べてくっちゃべってしてたわけなんだけど、ある時、梨奈が俺の股間に手を伸ばしてきた。
それも普通に咲と話して盛り上がってるのに何食わぬ顔で。
俺は驚いて梨奈の方を見たけど、梨奈は気にせず咲とお喋り。
お喋りしながら股間をいやらしい手つきで撫でてくる。
女ってすげーと思った。
咲の方からはテーブル下で何が行なわれているかなど死角となって見えないようで、咲もいつも通りの感じで楽しそうに喋ってた。

梨奈はそのまま俺のジーパンのチャックをゆっくり下ろし、その隙間から手を侵入させ、またパンツの上から触ってきた。
ベルトをしていたため梨奈は少し窮屈そうに触っていたけど、俺は触られている刺激と咲が目の前にいるのに触られているという背徳感から勃起させてしまっていた。
俺は自分でも最低だと自覚しているが、もっと気持ちよくなりたくて、咲にバレないようにベルトを緩め、パンツをずらし、チンコを露出させた。
梨奈は申し合わせたように露出したチンコを握ってきて、相変わらず楽しそうに会話しながらゆっくりと手コキを始めた。

居酒屋という場所で、咲にバレるかひやひやしながらの行為は俺を興奮させ、我慢汁が溢れてきた。
梨奈はそれに気づき、亀頭全体に塗りたくった。
動きを速くしたらバレる確率が高くなるため、ゆっくり、ゆーっくり、チンコを責められた。
それから10分くらいした頃か、咲がトイレに行ってくると言うので、立ち上がった時にバレないよう急いでチンコを仕舞って見送った。
すると、梨奈は待っていたかのように抱きついてキスしてきた。

梨奈「チュ・・・っ・・・はぁ・・・◯◯とずっとキスしたかったの・・・」

キスしながらズボンに手を入れ、器用に片手で再度チンコを露出させるとまた扱いてきた。
俺も興奮して舌を絡ませて梨奈に応え、服の上から荒々しく胸を揉んだ。
こうしていられる時間は短い。
なんせ咲がトイレに行ってる間だけだ。
限られている時間という制約があるからなのか、この時は燃えた。

梨奈「このままじゃ◯◯辛いよね?戻ってくる前に出せるかな?」

そう言うと扱くスピードを一気に上げてきた。
ゆっくり長い時間弄られていたせいか、準備万端といった感じで、すぐにでもイケそうだった。

俺「うあっ、やばい!めちゃくちゃ気持ちいい!でっ出るかも!すぐに!」

間に合うと確信した梨奈は、そのまま高速手コキで俺のチンコを攻めたて、チンコを口に含んだ。

梨奈「私の口の中にいっぱい出して・・・」

この瞬間にドアを開けられたら一発アウトだっただろうな。
でも何とか間に合って、俺は梨奈の口内に大量に射精した。

梨奈「・・・ん、んん・・・んぐ・・・っ」

梨奈は全てを受け止めると口を離し、少し時間をかけて精液を飲み干し、ニコッと微笑んだ。

梨奈「◯◯、気持ち良かった?」

俺「あ、うん。めっちゃ気持ち良かったよ」

梨奈「良かったー!あ、早く仕舞わないと!咲来ちゃう!」

なんてやりとりしていたほんの数分後、咲は戻ってきて何事もなかったかのようにその日は過ぎていった。

その後も3人で普通に遊んでた。
咲が梨奈を信頼しきってるのと、梨奈が隠すのが上手いのもあってか、疑われることもなく、俺と梨奈の関係は半年の間バレずにいた。
もし疑われてたらすぐに俺がボロを出して発覚しただろうな。
女の勘ってやつは凄いから。

罪悪感はもちろんあった。
でも、どうしても梨奈の身体が忘れられず離れられなかった。
どんなエロいことを要求しても絶対に断らないんだぜ?
てか、むしろ喜んで出したモノを飲んでくれる。
そんな梨奈を手放せるわけなかった。

そんなこんなで運命の浮気発覚日・・・の前に、その前日の話。
この日、咲は梨奈とは別の友達2人と日帰りでディズニーに夜行バスで行っていた。
帰りは日をまたいで1時頃とのこと。
俺と梨奈はチャンスとばかりにアパートでセックス三昧。
昼から夜までヤリまくった。
1日中2人ともほぼ裸だった。
0時過ぎた頃、咲が帰ってくるからということで梨奈は帰宅した。
それで俺は1日中セックスしまくって疲れて眠ってしまった。

それから1時間くらい経った頃かな、玄関の開く音がした。
その音で軽く意識が戻り、(ああ、咲が帰ってきたんだな)と思ったが、眠気が勝り、出迎えることもせずまた眠ってしまった。

そして、修羅場が始まる。
いきなり電気が点いた。
咲は、俺が寝てることを知っていれば気を遣って電気を点けたりは絶対にしない。
眩しくて目を開けると・・・。

咲「ねえ・・・これ、何?」

(え?何で!?)

咲が手に持っている物を見て眠気が一瞬で吹き飛んだ。

咲「ねえ!?これ何って聞いてるのっ!!」

普段声を荒げたりしない咲が怒鳴ってる。
ビビる俺。
情けないことに、「あ・・・」とか「う・・・」としか言えない。
身体がガタガタと震える。

咲が手に持っている物、それは今日梨奈が身に着けていた下着だった。
しかも上下セット。
間違いなく梨奈の物だった。

俺「何で・・・?」

咲「何で?じゃないでしょ!?聞いてるのはこっち!!ねえ・・・◯◯、正直に言って。・・・浮気してたの?」

咲は涙をいっぱいに溜めていた。
次第に怒鳴ることはなくなり、声のトーンが抑えられた。
それがまた恐怖だった。

俺「・・・えっと・・・それは・・・」

咲「相手は・・・梨奈?」

俺「え?!!」

何で分かるんだと思わず間抜けなデカい声を上げてしまった。

咲「やっぱり・・・そうなんだね。この下着、私と一緒に買い物した時に梨奈が買ってたやつだもん・・・」

咲はその場に力無く崩れてしまった。
ぼろぼろ涙を溢れさせていた。
それを見て俺は遅すぎる後悔をした。
何より大切なものを傷つけてしまった。
一番つらいのは、糞な俺なんかより咲だ。
一度に彼氏と親友に裏切られたのだ。

俺「あの・・・ご、ごめん・・・」

咲「謝らないでよッッ!!謝るくらいなら何でするの?!!!ふざけないでよ!」

全くもって正論だった。
俺はベッドから下りて咲の前で土下座した。
おでこを床に擦り付けて何度も何度も謝った。

咲「やめてよ・・・そんな事されても許せるわけないでしょ?◯◯のこともの梨奈ことも大好きだったのに・・・私、馬鹿みたいじゃない!!」

顔をぐしゃぐしゃにして泣いている。
これが全然別の理由で泣いているのだとしたら彼氏として抱き締めてやれたのだろうに、そんな資格はこれっぽっちもない。
全て俺が悪いのだ。

咲「お願いだからもう顔見せないで。二度と私の前に現れないで・・・」

俺「あ・・・う・・・」

咲「出てって!!!」

修羅場になり彼女の気迫に圧され、俺は何も持たずに外へ出た。
1月のそれも真夜中。
外は恐ろしく冷たい。
ガタガタ震える。
寒くてじゃない。
凄まじい後悔の念で震えていた。
俺はガチガチと歯を鳴らして情けなく泣いていた。
完全に自業自得。
俺なんかに泣く資格なんてないのにな。

俺はアパートの2階に住んでたんだが、もう部屋には戻れないし、フラフラと階段を下りた。
財布も携帯も置いてきたから行くとこもないんだけどな。

「待ってて良かった。やっぱり追い出されちゃったみたいだね」

(・・・え?この声・・・!)

俺「な、何で?何でだよ?!何であんな事したんだよ!!!」

気がつくと梨奈に掴みかかってた。
同罪なのに、いや、最初に拒まなかった俺が一番悪いのに、罪を全て梨奈に擦りつけるようにして。

梨奈「だって、こうしないと咲に◯◯のこと取られちゃうもん。そんなの絶対イヤ。◯◯だって咲より私のことの方が好きになってたはずだよ?でなきゃ咲を半年も裏切ってまで私との関係続けないはずだもん」

俺「う・・・」

言い返せなかった。
確かに咲も好きだけど、梨奈のことも好きになっていた。
それは身体だけじゃなく性格までも。

梨奈「行こっ、今日はうちに泊まりなよ。黙ってれば親にバレないから」

梨奈は両親と実家暮らしだ。
家に行ったことはないけど、過去にそう話してたのを聞いていた。
その日は梨奈の言う通りにした。
何も考える気になれなくて、目の前にある見せかけの優しさにすがった。

真夜中だったし、俺の存在がバレないように静かに梨奈の家に入り、靴を玄関に置かず梨奈の部屋へ持って行った。
これは梨奈の知恵。
俺はそんな簡単に気がつくであろうことも考えられなかった。
梨奈の部屋はあまり綺麗ではなかった。
部屋自体狭かったし、服やら化粧品やらが散らばってた。
それでもぬいぐるみとか置いてあったりして、女の子の部屋ではあった。

梨奈「今日は疲れたでしょ?◯◯は寝てて。私はシャワー浴びてくるから」

梨奈が部屋から出ていくと言われた通り、ベッドに寝る俺。
ぼんやり部屋の天井を見ていると、先程の怒鳴る咲を思い出してしまう。
また涙が流れてきた。
どうにか元に戻る方法を考えてみるが、どうやっても思い浮かばない。
なんて馬鹿なことをしてしまったんだ・・・と改めて後悔し、同時に咲に申し訳なくなった。
あんなに俺に尽くしてくれた子なのに。
気付くと俺は眠りについていた。

梨奈「◯◯、寝ちゃった?」

どれくらい経っただろうか。
梨奈はシャワーから戻ってきたようだ。
微かに梨奈の声が聞こえたかと思うと部屋の電気は消え、梨奈もベッドの布団に入ってきた。
ベッドは壁に横付けするように置いてあり、俺は隅の方で仰向けで寝てた。
梨奈は俺の腕に自分の腕を絡めてきた。

梨奈「◯◯が私の部屋にいて一緒に寝てるなんて夢みたい・・・」

心身共に疲れきっていたのもあって、話しかけられた意識はあったけど、返事はしなかった。
そうこうしていると梨奈が布団の中でモゾモゾと動き、俺の下半身の方へ移動してきた。
すると、ズボンを脱がし始めた。
俺はさすがに今のこの心境でやる気になれず、「ごめん、今日はもう・・・」と言ったが梨奈は、「◯◯は寝てていいから」と言って結局下半身裸にされた。
そしてそのまま俺の萎びたチンコを口に含み始めた。
悲しいかな俺のチンコは、あんな最悪のことがあった後なのに、刺激に反応してムクムクと大きくなっていった。

梨奈「◯◯大好き・・・ずっと一緒にいよ」

すぐにガチガチに完全勃起したそれを、いやらしい音を立てながらしゃぶってくる。
この半年の浮気期間に何度されただろうか。
梨奈は本当にフェラが上手かった。
何度も「好き」と言いながらフェラを続け、今日何度も出したのに、今日あんな事があったのに、恥ずかしげもなく射精してしまった。
梨奈は毎回当然のように口で受け止めて、飲み干してくれる。
フェラがあまり好きではない咲では考えられないことだ。
フェラ後も恋人のように抱きついてきて、「◯◯、おやすみ」と言った後、キスされた。
そして2人で眠りに就いた。

次の日、梨奈の制止を振り切り、咲に謝りに行った。
話し合い(になってないけど)の最中、梨奈が来たことで修羅場勃発。
本当に親友かよってくらいの罵り合い。
ちょっと引いた。
話し合い(になってないけど)の末、アパートは引き払うことになり、とりあえず携帯と財布と最低限の物を持って出てきた。

梨奈が来たことで、再縁の話は出来なかった。
てか、どうしたいのか自分でもよく分からなかった。

当面の住む場所がなくなった俺。
さすがに実家住みの梨奈のところに転がり込むことは考えず、事情を話して友達の家にしばらく泊めてもらうことにした。
その友達からは、「お前、最低だな」とストレートな意見を頂いた。
それでも泊めてくれてありがとよ。

梨奈は相変わらず俺にべったりで、しばらく彼女は・・・と断っていたけど、押しが強くて付き合うことになった。
俺は隠しているつもりだったけど、咲に未練を残しつつ付き合っていることがバレてたらしく、次第に梨奈が変わってくる。
少しのことでイライラして喧嘩をふっかけてくる。
喧嘩→仲直りのセックス→喧嘩→仲直りのセックス→以下ループ・・・。
そんな感じだった。
ちなみにセックスもただのセックスじゃなく、咲とはしなかったアブノーマルなことを多くした。

結果、1年も経たないうちに限界が来て破局。
別れ際は逆に俺が梨奈に依存してる感じで酷いもんだった。
あれだけ俺に好き好き言ってた梨奈はゴミを捨てるかのように、ポイッと俺を捨てて去って行った。
とまぁ、因果応報な感じで終わりですわ。