当時マッサージのアルバイトをしていた彼女と付き合っていた。
もう結構長くその仕事をしているらしい。
マッサージとは、疲れたコリをほぐす方のマッサージ店であり、決して性関係のお店ではない。

PCMAX
俺も時々、彼女の店へ揉んでもらいに行っていた。

実は、まだ付き合ってから彼女とは1回もSEXをしていない。
と言うのも、まだ付き合って1ヶ月くらいだった。
一番お互いを意識していい時期でもある。
なかなか休みが合わないということもあって、彼女の店へ行って揉んでもらうのを口実に会うといった事をして、お互いの時間を楽しんでいた。

そんなある日、彼女のお店へ行ってみたらカウンターに誰もいない。
まぁ小さいお店なので2人で回す事もよくあるらしい。
カウンターのテーブルに『只今外出中』と書いてある札が置いてあった。
しかし、俺は彼女からお店の内情をよく聞かされていたし、この店の店員さんとも面識があってそこそこ仲が良かったので、そのまま店の奥へ入り、帰ってくるのを施術台の上で座って待っていた。

施術台は全部で4つ。
そのうち1つは囲いがあって、女性のアロマ等のコースがあるので周りから見えないようになっている。
完全な個室ではないが、仕切りとカーテンで見えないような配慮がされているスペースである。

10分くらいは待っていただろうか。
全く帰ってくる気配がなかった。
実はそれまでも少し気にはなっていたのだが、奥の仕切られている部屋の中からほんの少しだが物音がするような気がしていた。
もしかしたらお客がいるかもしれないし、男の俺が女性用のアロマの部屋を覗くなんて事はあり得ない。
でも、誰もいないはずだと思っていたので、そっとカーテンの隙間から部屋の奥を覗いてみる。
若干薄暗い店内だが見えなくはなかった。

しかしそこで俺が見たのは驚愕の光景だった。
なんと俺の彼女が見知らぬ中年おやじに抱きつかれた状態で腰を何度も打ち付けられていた。
彼女は声を出せないように何か口に詰められている。
店の制服のズボンは当然脱がされ、片足にぶら下がっている。
上着は捲られた状態で胸が丸見えだ。
おやじがガッチリと抱きついて彼女の首元や顔を舐めまくっていた。

もちろん俺は、「お前!何しているんだ!」と大声を上げて男を後ろから羽交い絞めにして引き離そうとした。

一旦は少し彼女から離す事に成功したが、そのおやじが異常に強かったのだ。
最初から助けを呼んだ上でしたら良かったのだが、この状況をモロで見てしまったので俺が助けた方が早いと思ったし、怒りでそこまで考えが回らなかった。

後ろから羽交い絞めにしているが、おやじのエルボーが鋭く俺のみぞおちに入る。
膝がガクッとなり、背中を丸めて痛がっていると、おやじに後ろから回り込まれスリーパーホールドのような技で首を絞められた。

(これはヤバい)

テレビで見たことあるが、これをプロにやられると落ちてしまう。
案の定、意識が遠退いてしまった。
その間にどうやらおやじに拘束されてしまったようで、部屋の隅で両手両足をタオルのような物で縛られ、口も声が出せないようにしっかり布で押さえられていた。
それほど長い間意識がなかったわけではないだが、施術台を見るとまたしてもおやじが俺の彼女にのしかかって腰を動かしている。
もう悪夢だった。

「お前、もしかしてこいつの男か?」

そうおやじが聞いてきた。
睨み返すがこちらは当然声は出せない。

「この女、締まりが良すぎて最高なんだよ。胸も最高やし、俺が貰ってやるよ」

そんな事を言っていた。
おやじは生でしていた。
しかも相当やり方がねちっこい。
ゆっくり抜き挿しすると思えば、急に止まっては急に速くなる。
そして俺の彼女の首に腕を回して口に詰まっている物を取り、舌を無理やり入れて物凄い音を立てて吸っている。

(こんな小汚いおやじに、しかも体中擦りつけられて・・・俺が居ながら悔しい)

俺は心の中で、そう叫んでいた。
おやじは顔から髪まで、とにかく首から上を舐め回しまくっていた。

「オラ!オラ!オラ!どうや、気持ちいいか」

腰を打ち付けながら何度もそう呟いていた。
彼女はもう抵抗する気力も無くなっていた。
このまま中出しされる事だけはなんとか阻止したい。

その時、店の入口の方から微かだが足音が聞こえる。
俺の時もそうだが、このおやじ耳が悪いのだろうか?
SEXに夢中で気づかないだけかもしれないが。

その時、店に入って来た人と、縛られた状態の俺の目が合った。
その人は店員さんで俺のよく知る女性だった。
向こうもひと目で異常な状況だという事が分かったらしい。
急いで電話に行ったようだ。
もちろん警察だ。

電話で警察を呼んだであろうその後、再びこちらに忍び寄ってきて、カーテンをチラリと覗いだ。
目を丸くして驚いていたが、次の瞬間、驚くべき行動にその女性は出た。
ちょうどおやじは正常位で腰を振っていた状態だった。
女性がカーテンをバサっと一気に開け、そのまま男の首を目掛けて上段蹴りを食らわす。
まさに真空回し蹴りとでも言うのだろうか。
映画を見ているようだった。
空を斬るかの如くあまりにも鋭い蹴りだった。
それがおやじの首にクリーンヒット。

後で分かることだが、この女性、小さい頃から少林拳を習っていて、それがいつの間にか師範代クラスまでやりこんでいたのだ。

この間の出来事は俺にはスローモーションで見えていたような気分だった。
それほど一瞬だった。
このおやじは確かに強かったが、この女性も尋常ではない強さだ。
しかも不意を突かれてしまってはどうすることも出来ないだろう。
おやじは突然の一撃に軽い脳震盪を起こしたのか、ゆっくりと施術代から落ちていった。
床に完全に倒れたところを上から正拳突き。
相手は男なので手加減無しだったのだろう。

かなりガタイも良く、恐らくこのおやじも何らかの格闘技か武道をやっているのだろうけど、もうその時は白目を剥いて気を失っていた。
俺は女性店員に拘束を解かれ、真っ先に彼女の先へ向かったが、大粒の涙を流して完全に放心状態。

その後、男は逮捕され、彼女も少し入院する事にはなったが、少しずつ回復している。
今俺は、彼女の心のケアをしながら自分自身強くなるため、女性店員の紹介で少林拳の道場に通っている。