性格は明るい方だから笑って済ましていたけど、内心は悔しかった。
それで強くなりたくて、親の勧めもあり柔道教室に通い始めた。
隣町にあるその柔道教室は、個人で診療所やってる院長が指導していた。
その院長の娘さんも父親の診療所で看護婦として働いていて、柔道教室にも子供の指導係として参加していた。
中学に進学してからも週1回、道場には通い続けていた。
隣町で知らない生徒ばかりなのに、俺はなぜかまた自然といじめられキャラになってしまっていた。
ある夏休みの日曜日、みんなで試合の応援のために電車で遠征した。
14時には道場に帰って来て、15時には解散になった。
俺は自転車置き場でウザい奴らに遭遇するのを避けるため、道場で適当に時間を潰して、そろそろ帰ろうかと下駄箱に行くと、俺の靴が片方なかった・・・。
裸足で探しながら自転車置き場に行くと、後ろタイヤの空気が抜かれていた・・・。
道場に鍵を掛けるため残っていた院長の娘の美子(みこ)さんと一緒に靴を探し、自販機の取り出し口から靴を発見した。
先生(院長)はもういなかったので、美子さんの車で空気入れを取りに行った。
確か先生の経営するアパートに美子さんは住んでいて、そこに空気入れを取りに行った。
アパートに着くと美子さんは、「疲れたからちょっと休憩してこう?暑いし、少し涼んでから道場に戻ろう」と言った。
美子さんは、当時たぶん30過ぎ。
細くて背が高く、ショートカット。
サバサバした性格で指導も厳しい人だった。
部屋に入ると「そこに座って待ってて」と言い残し、美子さんは風呂場と思われる場所に入り、「汗かいたから着替えた。ふぅ~」とTシャツ姿で登場した。
冷えた麦茶を飲みながら、今日の試合の話とか学校の話とか病院の怖い話とか、いつもの厳しい美子さんじゃなく、すごく話しやすい感じで緊張もほぐれた。
で、話題はやっぱりいじめのことになって、他にどんな事されたかとか色々聞かれた。
俺も話しているうちに、だんだん涙が溢れてきた、悔しくて。
美子さんは、俺がいじめられるのは身長が低いからじゃないと言った。
「◯◯君は親しみやすくて、明るくてやさしい性格だから相手もちょっかい出しやすいんだと思うよ。自分を責めないで自信を持っていいよ」
俺にとっては衝撃的な言葉だったし、正直心底嬉しかった。
俺はジ~ンと来て、少し沈黙が続き、そして美子さんが、少し小さな声で言った。
「・・・私が男にしてあげようか?」
「えっ?」
「・・・私が◯◯君を男にしてあげる」
「・・・」
「・・・意味、わかるよね?」
「え・・・あ・・・」
「自信が持てるようにしてあげる」
そう言って美子さんは俺にキスをした。
呆気に取られていると美子さんは立ち上がり、部屋のカーテンを全部閉めて電気も消した。
「ちょっと刺激が強いかもしれないから、暗くするね」
そしてもう一度キスしてきた。
柔らかい唇と熱い吐息。
美子さんがTシャツを脱ぐとノーブラで、生まれて初めて見る生の乳房が目に飛び込んできた。
「・・・触って。優しくね」
俺は震える手で乳を揉んだ。
柔らかくて、すぐに乳首がコリコリになった。
しばらく触っていると、美子さんはベッドに腰掛けてジーパンのファスナーを開け、膝まで下ろした。
「脱がして」
俺は言われた通りジーパンを引っ張って脱がせた。
白のパンツ1枚になった美子さんは、ベッドに仰向けに寝ると「パンツも」と言った。
俺は恐る恐るパンツに指を掛け、ゆっくりと少しずつ下げた。
少しずつ黒々とした陰毛が見え始めると美子さんが腰を浮かせたので、そのままスーッとパンツを脱がせた。
(あの美子さんが全裸でベッドで寝ている)
俺の心臓は破裂しそうなほどドキドキしていた。
美子さんがM字に足を開き、その間に俺が座った。
「・・・触って」
俺は中指で2、3回撫でてみた。
「濡れてるでしょ?さぁ◯◯君も全部脱いで」
「・・・あの、本当に・・・こんな事いいんですか?」
「なに言ってるの?こんなになってるじゃない」
ジャージの上から勃起した股間を握られた。
俺は覚悟を決め、中学指定のジャージを全部脱いで全裸になった。
ベッドに横になると美子さんがペニスを握り、コスコスと軽く上下にしごき始めた。
そしてゆっくりと包茎の皮を剥き亀頭を露出させると・・・。
「うん、立派、立派」
そう言いながら舌先で裏筋をチロチロ。
「あっ!もう出そうですっ」
「え?ちょっと我慢して、今入れるから」
美子さんが騎乗位で挿入しようとし、入り口に亀頭が触れた瞬間、俺は我慢できず発射してしまった。
結局、その日は3回ほど射精した。
夕方、道場に戻り、自転車のタイヤに空気を入れて帰宅した。
その後、美子さんとは何もなかった。
そして美子さんは先生の勧めたお見合いで結婚した。
あの出来事は、結婚相手まで親に決められた美子さんの、独身最後の冒険だったんだろうか?
その後、俺は自信がつくどころか、受験勉強も手に付かない状態になって大変だったけど(笑)
今でも感謝している。