若い頃にやった、今思うと恐い思い出です。

当時、僕は何をやっても中途半端で、高校には通ってたけど中途半端な進学校で、その中でも中途半端な成績で、ギリギリ留年はしないものの追試、再試は当たり前。
勉強が駄目ならスポーツは・・・というと、まぁまぁ県下では強い方のサッカー部に入ったものの下手くそで、3年間ずーっとCチーム(三軍)で、1チーム16名で各学年16名ずつしか入部出来ないのにずーっとCチーム。

PCMAX
成長も無ければ2年後輩にも劣っているってこと。
それは言われなくてもわかっているから努力した。
努力したけど実らず、『天才は1%の才能と99%の努力』という言葉を監督の先生から聞かされて、(どうせ僕には1%の才能すら無いんだ)と自分で自分を卑下していた。

でも、そんな俺でも受け入れてくれてバカにもせず対等に付き合ってくれた連中がいた。
やっぱり勉強もスポーツも天才ではなかったが、優しさと仲間意識は誰にも劣らない連中で、尾崎豊が好きな連中だった。
バイクを走らせたり夜中に集まって騒いだり、楽しかった。
でも楽しかったのは僕らだけで、僕らを外側から見てる連中は眉間にシワを寄せてるし、同じような事をしてる他のグループは僕らが何もしてないのに追い回して捕まえてボコボコにするし、「なんなんだよ~」って何度も叫んだ。

ある時、仲間の彼女が拉致された。
心当たりを探し回ったけど見つからなかった。
金曜日の午後から行方不明になり、見つかったのが月曜日の昼頃。
それも真っ裸で後ろ手に縛られて、お腹に『肉便器』と太いマジックで書かれてパイパンにされて、山間部に近い公衆電話ボックスの中にいる所を発見された。
発見したオバチャンが警察に通報し、警察から彼女の家に連絡が来た。
彼女の家族は娘の素行が悪いから遊び回っていると思い、心配することもなく放っていた。
こんな惨めな姿で見つかっても彼女に向かって、「どうせ声を掛けられてついて行ったんだろ」と彼女が悪いみたいに言われ、「懲りたら、もうアイツらと付き合うな」と僕らのことを言ったらしい。

彼女の敵討ちと僕らの名誉の為に犯人探しが始まった。
彼女が覚えていたワンボックスの車をヒントに探していた。
彼女は拉致されてから寝る間も無いくらいに輪姦されたらしく、しかも色々な写真も撮られたらしい。
しばらくしてワンボックスは見つかった。
僕らを追いかけてボコボコにした奴らの、引退したはずの20歳くらいの男だった。
噂によると組に出入りしている予備軍みたいな奴だった。
常に誰かと一緒で、決して一人にはならなかった。

ヤラれた彼女が調べたところ、奴には妹がいて、妹の友達が奴と付き合っていることがわかった。
僕らは相談して“目には目を”で一致した。
しかし、僕らには車も無くて運転免許も無かった。
そんな事を頼めるような先輩もいなかった。
やっぱり中途半端だった。

一番悔しい思いをしたのは彼女だけど、一番怒っていたのは友達だった。
自分の彼女を拐われ、犯され、写真まで撮られていたのだから。

「一人でもやる」と言う友達を僕らは見捨てなかった。

僕らはナイフを突き付けて「騒ぐな」と脅して、徒歩で奴の妹を拐った。
バイクで走り回った時に潰れたスナックの裏口から入れることを知っていたので、そこからスナックに入った。
奴の妹をむしった。
着ていた物をむしり取るように乱暴に破いて剥いだ。
二度と服を着させないという意思を示した。
奴の妹はユリ子と言った。

「ユリちゃん、もうまともな姿じゃ帰れないからね」

そう言うと泣き出した。
スナックのガラスで出来たテーブルにうつ伏せにして手足をテーブルの脚に縛り付けた。
写真を撮りまくった。
ユリ子は泣いていた。
子どものように「え~ん、え~ん」と泣いていた。

「誰からやるか」と相談してたら、「私にヤらせて」と彼女が言った。

(女が女をやるって・・・)と思考が止まった。

彼女はスナックの厨房から擂り粉木やコーラの空き瓶を持ち出した。
彼女はコーラの空き瓶をユリ子の膣口に宛てがい、手で入る所まで入れると、コーラの空き瓶の底を擂り粉木で叩いた。
叩くたびにコーラの瓶の首がユリ子の中に入っていった。
途中からユリ子の泣き方が変わった。
恐怖から子どものように泣いていたのが、痛みから泣くように変わった。

「痛い」とも言った。

ユリ子は処女だったようだった。
仲間が持ってきたカセットテープレコーダーに、「ユリ子は経験済みで処女ではありません。この人たちとは合意の上でセックスします。後の責任は私が取ります」と無理やり言わせて録音した。

ユリ子はまず友達から交わった。
友達が血で赤くなったチンポを抜くと次の者が入っていった。
僕は4人目だった。
初めてだった。
ユリ子のマンコの中は熱いくらいに温かく、僕は中で出してしまった。
スナックのカウンターにあった、時間が経ち過ぎて乾き切ったティッシュでユリ子の股間を拭いた。
ティッシュには精子の色より血の色の方が目立った。

パイパンにしようとしたが、もともと毛が薄く剃る意味も無かった。
僕らが一巡したら、ユリ子に擂り粉木でオナニーをさせた。
木が赤く塗られたように色が着き、やがて色は黒っぽく変わった。
血糊のような粘りのある筋が着き始めた。

「二巡目、行く?」と聞くと、「どーする?」と顔を見合わせる。

「もう逃してあげようか」と彼女が言った。

僕らはみんな、「(彼女が)そう言うなら」と同意した。

近くの公衆電話ボックスを探したけど、街中の明るい所に3つ並んでいるだけで、他は台の上に小さな透明の箱があって扉が付いてるような公衆電話しかなく、仕方なく公園のトイレに連れて行くことにした。

彼女が、「(ユリ子がやったわけじゃないから)可哀想だから」と、着ていたヨットパーカーをユリ子に着せた。
丈が長くワンピースのように見えた。
これじゃトイレに棄てる意味もなく、一緒に駅前までついて行き、バスに乗るユリ子を手を振って見送った。

見送ってから、僕らの全員が顔を隠してなかった事に気が付いた。

(やってしまった・・・)

ユリ子の兄が僕らを探し出すか、警察が「ちょっと署まで・・・」と声を掛けてくるかとビビってた。
あれから結構経つけど、ユリ子の兄も警察も来なかった。
ユリ子が何も話さなかったんだろうな・・・と2年経ってから仲間内で話した。

友達と彼女はもう別れていたけど、仲間として変わらず僕らと遊んでいる。
「彼氏、いないから」と言って、僕らの誰とでも付き合ってくれる。
僕が付き合ってもらった時になぜなのか聞いたら、「だって、アレがバレて見つかったら、みんな命がなかったかも知れないし、警察に捕まったら10年くらい別荘暮らしだったかも知れないし、私の為にそうなったら可哀想だし申し訳ないし」だって。

僕の初めてはユリ子だったけど、僕の終わりは彼女でも良いな・・・なんて能天気に思ってた。
でも告白もしなかったし、やっぱ中途半端なんだ。