当時、俺(K)は35歳のサラリーマン、妻は30歳の専業主婦、子供はいない。

その当時の俺はルート営業の仕事をしていて日中に数時間空くことがよくあった。
その日も昼から3時間くらい時間が空いたので、近くのショッピングセンターで昼食を食べてからスタバでコーヒーを飲んでいた。

PCMAX

不意に名前を呼ばれ顔を上げると、そこには旧友のYが立っていた。
奴とは中高と同じで付かず離れずの間柄だ。
近況を報告しあい、男2人の話題と言えば、やはりエッチ関係になってしまう。
俺は特に浮かれた話もないので聞き役に徹していた。
Yは、唐突に嫁が浮気をしていると話し始めた。

「お前も大変だな」と他人事のように返事をすると、驚くことに、「今じゃ俺の生き甲斐だよ」と言う。

内心、どうかしてしまったのか?と思った。

元々Yは寝取られ属性があって、自分の嫁が他人に抱かれることに異常に興奮するそうだ。
自宅に隠しカメラを付けて盗撮動画を楽しんでいると言う。
もちろん間男とはグルで、知らないのは奥さんだけらしい。
身近にそんな奴がいるなんてビックリだ。

「K、興奮しないか?自分の嫁が他人に抱かれるのって」

さらにこうも言う。

「生で直接見るより、あとからビデオを観るほうが興奮するよ」

俺には理解できない。
つい、「お前の変態趣味でかみさんは被害者だけど、相当な好き者だな」と、言ってしまった。
Yは少しムッとした態度で・・・。

「別に理解してもらおうとは思っていないよ。俺は確かに変態だけど、女はみんな好き者さ」

チャンスがあれば、誰だって浮気をすると言うのである。
俺の妻は、浮気や不倫に嫌悪感を持っていて、そのようなことには無縁です。
ましてや専業主婦だとそんな出会いはそうそうあるものではありません。

「自分の女房と俺の妻を一緒にするなよ」と言うと、「専業主婦のほうが簡単に食いついてくるんだよ。なんなら賭けをしようか」と下品な態度で聞いてくるのです。

俺の妻に限って、という自信はありました。
しかし、万一に備えていくつかの条件を出しました。

1.俺は一切協力はしない。
2.無理やりはしない。嫌がったらすぐにやめる。
3.もしセックスになっても避妊は必ずする。
4.成功しても失敗しても一度限り。
5.事の前後には俺にメールをする。

以上の条件をつけました。

Yと別れてから、妻が誰かに抱かれていることを想像すると、少しですが興奮してきます。
こんな訳の分からない賭けをしようと思ったのは、自分の性癖を確認したい目的もありました。
俺も結婚してから何度か違う女も抱いたこともあるし、1回だけなら妻に他人棒を入れさせても許せると思ったのです。

しかし本当の目的は、同じ条件でYの奥さんにもアプローチしてもいいという交換条件です。
Yの奥さんはすでに浮気をしているので成功の確率は妻よりも遥かに高いと思いました。
もちろんお互いの妻には私達の顔はバレていません。

それから2ヶ月ほど経ったでしょうか。
妻には全く変化はありませんので、私はYとの賭けのことなど忘れていました。

妻が高校の同窓会に行くと言って夕方から出かけた日です。
自宅に帰宅したとき、郵便受けに大きめの茶封筒が入っていました。
住所の類が何も書かれていないので、直接投函されたのでしょう。
封筒の中にはDVDが1枚入っていました。
DVDには『◯香』と妻の名前が書かれているので個人的に編集したものだとすぐに分かりました。
私は本能的に、見てはいけないものが入っていると感じました。

(これを見たら私は全て失ってしまう・・・)

そんな予感がありました。
しかし見ないわけにはいきません。

DVDの中にはいくつかのフォルダが日付順に並んでいました。
フォルダには動画ではなく画像がかなりの枚数が入っていました。
画像を開けてみると、そこにはいつも見慣れた妻が全裸で横たわっている写真や男のちんぽを美味しそうに咥えている写真、男のチンポをマンコに突っ込まれている写真がありました。
驚いたことに、どの写真も嫌がっている表情は一つもなく、むしろ快感にのたうちまわっている表情です。
私はその瞬間、猛烈な吐き気を感じ、その場で吐いてしまいました。
食事前で空腹なので胃液だけが床にボトボトと落ちます。
波のように押し寄せる吐き気を我慢してフォルダを確認すると、最初のフォルダの日付はなんとYに会った3週間後でした。
最新のフォルダは3日前です。

とても全てを確認する気力は起きませんので、最新の日付のフォルダを確認しました。
そこには、ロープでいやらしく椅子に縛られている全裸の写真です。
妻の蜜壷には黒いバイブが差し込まれ、抜けないようにガムテープで固定されているのです。
妻の顔は苦痛に歪んでいるのではなく恍惚の表情です。
髪はボサボサで目は虚ろ、半開きになった口からはだらしなく涎が垂れ流しています。

こんな表情の妻は初めて見ました。
いつもの妻からは想像ができません。

さらに驚いたことに、陰毛は全て無くなっており、つるつるになっているのです。
思い出してみると、Yと話してから私は妻とは一度もセックスしていません。
もちろん風呂にも一緒に入っていないので分かるはずもありません。

そのフォルダには一つだけ動画ファイルが入っていたので再生してみました。
そこにはイスに座った全裸の妻とパンツだけ穿いたYが立っていました。
俯いている妻にYが何かを急かすような仕草をし、妻がしゃべり始めました。
内容は私を地獄に叩き落すようなものでした。

「あなた、ごめんなさい。私はあなたの妻だけど、同時にご主人様の奴隷でもあるのです。ご主人様に仕えてからもう少しで2ヶ月になります」

Yに耳打ちされてさらに妻が続けます。

「ご主人様の命令には逆らえません。今、私は二つの選択権を与えられています。あなたにも関係することです。こんな私とは離婚するかしないかです。離婚しない場合は、ご主人様との奴隷関係はそのままで、あなたとのセックスや愛撫、体を触ることも一切禁止ですが、私とご主人様のセックスを見ながらオナニーはしてもいいと言われています。でも離婚する場合は、私は一生ご主人様の奴隷として見知らぬ男たちに恥辱されながら生きていかなければなりません。あなた、私は離婚したくありません。あなたの性癖もご主人様から聞きました。こんな私に興奮するのですよね。お願い、離婚しないで・・・」

動画はそこで切れていました。
私は呆然としてまるで人形のように何も映っていないPCの画面を凝視していました。

恐らく30分ほど経ったのでしょうか。
玄関のチャイムが鳴り、妻が帰ってきたようです。
慌ててリビングに行くと、妻とYが立っていました。
ニヤニヤ笑いながらYが、「DVDは観たか?」と聞いてきます。

私は何も言わず立っていると、妻とYが並んでソファーに座り、「◯香が言っていたこと、お前はどっちを選択する?」と聞いてきます。
妻は俯いたままです。

「Y!お前・・・」

そう言いかけましたが、Yと交わした交換条件を妻に聞かれるわけにはいきません。
Yの胸ぐらを掴んで隣の和室に連れて行き、「あのときの約束を破ったのか!!」と押し殺した声で言いました。

「そういえばそんな約束もしたな・・・。でも、かみさんが他人に抱かれてお前も興奮しただろ?お前だって俺の嫁を落とそうとしたら、そんな約束なんて守らないだろ」

確かにその通りです。
私は何も言えなくなってしまいました。

「ここから先は妻と話をするからお前は帰ってくれ」

「あなた、ごめんなさい。ご主人様がいないところであなたの選択は聞くことができません」

妻の言葉で何かが切れました。
私は普段、怒りの沸点が高く、人に怒りを露わにすることは滅多にありません。
ここからの私の記憶は曖昧です。
気がついたときには病院のベッドで寝てました。
左腕の骨折とあばら骨に数本のヒビが入っているそうです。

ここから先は妻から聞いたものです。
妻の言葉を聞いた瞬間、私はYの胸ぐらを掴んで外に連れ出し、我が家の庭で殴り合いをしたのです。
Yの顔面にパンチを入れ、鼻血を出しながら倒れていく残像が見えました。
その後は2人とも揉みくちゃになっていたそうです。
Yは鼻の骨の骨折とあばらのヒビ。

妻とYとの出会いですが、バカみたいに単純なものでした。
ショッピングセンターの駐車場で、車がパンクして困っていたところをYにタイヤ交換をしてもらい、偶然の出会い→お茶→お酒→ラブホでセックス→SM調教。
タイヤのパンクもYが工作したものでしょう。
妻は機械に弱いので、タイヤ交換をしてもらった時にはすでに好印象を持っていたと思います。
人妻が旦那に内緒で旦那以外の男と2人っきりでお茶や飲みに行くことはすでに心の浮気をしているのです。

その後の私と妻ですが、話し合った結果、離婚することにしました。
Yは私も寝取られ願望があるので絶対離婚はしないと妻に言っていたそうですが、私に寝取られ願望はありませんでした。
Yのことをご主人様と呼び、身体どころか心までYに奪われた妻を許すことはできませんでした。
奴は妻のM性を見抜き、SM調教を2ヶ月かけて行なったのです。
その中には、乱交や露出調教も含まれていました。
妻の穴という穴は全て犯されてだらしなく広がっていました。

妻との離婚が成立してから俺はYとの交換条件を実行しました。
Yが私の妻をものにしたのと全く同じ方法です。
その後3ヶ月かけて、Yの妻を私なしではいられない身体に調教し、Yとは別れさせました。
Yの妻は旦那の性癖を理解して、嫌々他の男に抱かれていたそうです。
しかし俺の妻との関係を知ってから、急激にYへの愛情が冷めていたので、間もなくYとは離婚しました。
最初Yは泣いて謝ったそうですが、Yの妻はすでに俺の奴隷になっていることを告げて、「あなたもKさんの奥さんを奴隷にしたんだから、私がKさんの奴隷になっても文句はないよね」と言って、荷物を持って俺の家に転がり込んできました。

それから半年後、俺たちは結婚しました。
元妻は結局、Yとは一緒にならず実家に帰ったそうです。
Yは奥さんと離婚した後、会社を辞めてマンションも引き払って消息不明です。

これが5年前に私と元妻が別れることになった経緯です。