小学生のときなんかは、何の恥じらいもなく一緒に風呂入ってたから・・・。
触れ合う白い肌の感触がとても気持ちよくて、俺は不覚にもまた勃起してしまった。
「あ・・・大きくなってる」
「仕方ねーだろ・・・お前が横にいるんだから」
「・・・そっか」
「おう」
「・・・ねぇ」
「なんだ?」
「・・・フェラとか・・・して欲しかったりする・・・?」
(!!!)
本気でびっくりした。
佳織がこんなことを言うとは思ってもみなかった。
「いやだったら・・・いいんだけど」
「お前は、したいのかよ?」
「・・・どっちでも」
お互いに恥ずかしすぎて訳のわからない会話になる。
というか、どっちも意地っ張りなので本当のことが言えなかっただけかもしれない。
仕方ないので俺は言った。
「・・・無理してまでそういうことやって欲しいとは思わねえよ。俺は性欲の捌け口みたいにしようと思って付き合ってるつもりねえし」
佳織の頭に手を置いて、さらさらの髪を撫でる。
「ふふっ、そっか!」と、なんか嬉しそうに笑う。
そのあと、かなり疲れたのか、俺たちは夕方までぐっすりと眠った。
入学して間もなく俺たちはバスケのサークルに入った。
同じサークルの吉村先輩が佳織のことをやたらと気に入ってしまって、俺は何かされやしないかいつも心配していた。
小柄で、どっちかっていうとギャル男っていうかチャラチャラしてるっていうか、そういうタイプの男だ。
「佳織ちゃん、今日合コンやんだけどさ、人数足りないんだよね~♪」
とか言って、たびたび佳織を遊びに連れて行こうとする。
先輩にはキツく言えないのか、佳織はいつも困っていた。
「おい、佳織!バイト遅れるから先に行くぞ!」
「あ、待ってよ、賢ちゃん・・・先輩、ごめんなさい~」
いつもこんなことを言って適当に誤魔化して先輩をかわしていた。
そんなある日、とんでもない出来事が俺たち、というか佳織を襲った。
課題のことで先生と話をしていた俺に佳織は、「先に行ってるからね!」と言ってバスケの練習に行ってしまったのだ。
俺はその後、いつものように部室に行ったのだが、佳織の姿は見当たらない。
他のやつに聞いてみても、「さぁ?わかんない、ごめん・・・」と返ってくる。
コートにも行ってみたが、サークルのやつは何人かいたものの、そこにもやはり佳織の姿はなかった。
それで、いつもボールを片付けてる薄暗い倉庫に行ってみた。
いつもは外側から鍵が掛かっているんだが、なぜか鍵が開いている。
誰かが先にボールを持っていったときに掛け忘れたんだろうと思っていた。
しかし、ドアは開かない。
(内側から鍵が掛かっているのか?)
そう思って俺は裏側の窓にまわった。
やや小さいが、無理したら中に入れないこともない。
いつも少しだけ開いている窓に耳を当てる。
かすかだが、倉庫の中から聞き慣れた声がする。
(中に佳織がいる)
直感で俺はそう思った。
他に誰がいるのか、何のためにこんなところにいるのかも全然分からなかったが、俺はとりあえず佳織のことが気になった。
窓を全て開き、静かに中に入った。
薄暗い倉庫の奥から、佳織の声と男の声が聞こえる。
(あの声は、たぶん吉村先輩だ)
俺はいきなり不安になった。
(まさか・・・)
そこから先を考えたくなかった。
一歩ずつ足を進めると、佳織の声が徐々に鮮明に聞こえてくる。
「せ、先輩っ・・・やめてくださいっ!!痛いっっ!・・・いやぁっ・・・」
はっきりそう聞こえた。
俺は一目散に走った。
目の前に広がった光景を俺は信じたくなかった。
佳織は無理やりジャージを脱がされ、タンクトップとブラを捲り上げられて、片方の乳首をしゃぶられ、もう片方の乳房を強く揉まれていた。
もう片方の手は・・・パンティの中だ。
「おい!やめろよ!!!」
俺は思わず叫んだ。
「け、賢ちゃん・・・」
涙で汚れた顔で俺を見る。
「何・・・やってるんスか・・・?吉村さん・・・」
「え、何ってお前、何回誘ってもダメって言うから我慢できなくなってさぁ。お前はいいよな、こんな女と毎晩やれるん・・・」
聞き切る前に俺は小柄な吉村さんの胸倉を掴み、そのまま持ち上げた後、地面に叩きつけた。
「2度とこんなことしてみろ・・・今度は・・・ただじゃおかないからな・・・」
震えが止まらなかった。
自分を制御できるうちにここを出ようと思った。
とりあえず何かされるとまずいので、腹に思いっきり蹴りを入れて、吉村さんがうずくまっているうちに佳織に近づいた。
「ごめん、気付かなくて・・・」
そう言って佳織を強く抱き締めた後、額にキスをして乱れた服を直した。
「あ・・・ありがとぅ・・・」
まだ泣き止んでいない佳織の手を引いて外に出た。
佳織はタオルで顔を隠していた。
「俺、部室に鞄を取りに行ってくるわ。佳織のも持ってきてやるからここで待ってな」
こくりと頷く。
俺は急いで部室に鞄を取りに行き、佳織の元へ戻った。
「待たせたな。・・・アパートに帰ろ」
「うん・・・」
少し落ち着いたのか、もう泣いている様子はない。
が、目は真っ赤だ。
「あ、ちょっと待って」
「ん?どうした?」
「吉村さん・・・に・・・ね」
そう言って佳織は倉庫の中の吉村さんのところに行った。
そして、まだ腹を抱えて痛がっている吉村さんに声をかける。
「先輩!」
かなり怒っている感じだった。
まぁ無理はない。
「ゲホッゲホッ・・・か、佳織ちゃん。ご・・・ごめ・・・」
半笑いで、たいして反省してもいない様子で佳織に言う。
「土下座してください。生半可な謝罪なんていらないです!」
昔からかなり気が強い佳織。
近所のヤンキーが夜中にバイクを乗り回してるとすぐ文句を言いに行ったり、生徒に手を出そうとしていた先生のことを校長に話しに行ったり、不登校になった女子のことで十数人のいじめっ子を1人で問い詰めて謝罪に行かせたり。
とにかく少しくらいのことでへこたれるやつじゃない。
さすが・・・と思って見ていると、先輩はすんなり土下座した。
「ほ、ほんと・・・もうゴメン、もうしないから・・・」
反省の色なんてどこにも見えないが、とりあえず吉村さんは土下座をした。
「・・・頭上げてください、先輩」
少し穏やかな声で佳織は言った。
許してもらえたと思ったのか、吉村さんは頭を上げる。
すると佳織は思いっきり左手を振りかぶって、吉村さんの右頬にビンタを張った。
「ざけんな!!!『もうしないから?』って馬鹿じゃないんですか?そんな言葉、信じられませんよ。変態!」
そう言って佳織は吉村さんの髪を鷲掴みにし、顔面に思いっきりパンチを入れた。
バスケで鍛え上げられた体が繰り出すパンチは俺でも耐えられない痛さだ。
それに、今のは思いっきり入っただろう。
「うわ~」と俺は思わず目を背けた。
鼻血を出してのぼせる先輩、佳織は鼻で笑って外に出た。
こいつとは絶対に喧嘩しないほうがいいと、俺は今まで以上に強く思った。
まだ涙で濡れていた顔を洗って、だいぶ落ち着いた様子の佳織を連れて、俺はアパートに帰った。
俺の部屋に2人で入った・・・が、なんて声をかければいいのか分からない。
すると、ぎゅっと俺に抱きつき、涙声になりながら、「怖かったよぉ・・・」と言う。
俺は佳織を強く抱き締めた。
とりあえずシャワーを浴びたいと言っていたので、風呂に湯を溜めて、佳織は風呂に入った。
風呂からあがってきた佳織に俺は言った。
「ごめんな、行くのが遅くなって・・・」
「賢ちゃんが悪いんじゃないよ・・・」
俺は佳織の頭を撫でて、2人でベッドに腰掛けた。
一旦立ち上がり、佳織が大好きなミルクティーを持ってベッドに戻る。
「まぁ、飲めよ」
「ありがと・・・」と言ってミルクティーを飲みはじめる。
そして今日のことをぽつりぽつりと話し始めた。
どうやら、「ちょっと肩痛めちゃってさぁ、テーピングしてくれない?」と、テーピングの講習に何度か通って一通り覚えている佳織に頼んだらしい。
そして鍵を閉められ、中で無理やり犯されかけた。
抵抗しようと思ったが、「賢がサークル続けられなくなってもいいのか?」という一言に押さえ込まれたらしい。
「そんなの全然かまわねぇのに・・・」
「でもっ・・・」
「あのなぁ・・・佳織。俺がサークルでバスケできなくなることとお前が傷つくこと、どっちが嫌かわかってくれるだろ?」
「・・・」
「俺は・・・お前が幸せでいてくれることが、俺にとっての幸せなんだよ。だからさ・・・」
何を言っているのか自分でもよく分からなかったが、佳織が俺に抱きついてきた。
「賢ちゃん・・・賢ちゃん・・・」
ただそう言って佳織はまた泣いた。
そして黙ってジャージを脱ぎ始めた。
バスケをやるつもりだったからかシンプルな下着だ。
「おい・・・佳織?」
鎖骨の下辺りに赤い跡が残っている。
「賢ちゃんが・・・消してっ・・・」
切なそうな顔で俺をじっと見つめる。
俺は何かが切れたように佳織を押し倒し、佳織の体を貪るように愛した。
ブラを外し、胸全体を丹念に舐めあげ、そして乳首を吸う。
「ぁんっ・・・はぁ・・・んぅ・・・」
片方の手で乳房を揉みながら乳首を優しく噛み、舌で先を転がすと、「あぁぁああっ・・・」と高い声をあげる。
頭の中にある吉村さんへのイラつきとか、早く行ってやれなかった自分へのイラつきとか、全てを佳織への行為にぶつけた。
佳織を裸にして自然と俺の顔は下がっていく。
そして、マンコに辿り着いた・・・。
<続く>