受験当日の朝、俺と佳織は電車で受験会場へと向かった。
そして試験を終えた後、会場で俺はこう言った。

「なあ・・・ちょっと飯食いに行かねぇ?」

PCMAX

「いいよ、私もお腹空いた」

「俺、奢るよ」

「ありがと!」

おしゃれなイタリアンの店に入って、俺たちはピザとパスタを堪能した。
ここで告白しようと思ったのだが、どちらかが泣いてしまうと店に迷惑だろうと思ってやめた。
そして家に帰ろうとすると、佳織が足を止めた。

「ねえ・・・うち、寄っていかない?」

「・・・あぁ」

久しぶりに入る佳織の部屋は相変わらずシンプルで、衣服などはシルバーラックに綺麗に収まっている。

「相変わらず綺麗にしてんなー」

「そう?」

「ああ、俺の部屋なんてゴミだらけだしな・・・」

そんなことを言いながらソファーに腰掛ける。
CDを流し、佳織が隣に座った。

「・・・なぁ、佳織・・・」

「何?」

俺は上着のポケットから小さな箱を取り出した。
中身はもちろん指輪だ。

「はい、これ」

「・・・え?」

「その・・・えっと・・・か、佳織が・・・す、好き・・・だ。大学出たら・・・その・・・結婚して欲しい」

佳織はかなり驚いている様子だったが、俺の肩にもたれかかってきた。

「あーあ・・・まだ大学に入学もしてないのに、将来の夢が叶っちゃった気分だよ・・・」

「え?お前って◯◯(職種)になりたいっつってただろ?」

「違うよ・・・その、えっと・・・賢ちゃんのお嫁さんになることだよ」

その一言に愛らしさを感じた。
俺は佳織を抱き締め、「好きだ。佳織・・・愛してる」と呟いた。
佳織は泣き出した。

「待たせてごめんな、辛い思いさせて・・・」

「いいの、私・・・今すごく幸せだから。ありがとう、賢ちゃん・・・」

数週間後。

「賢ちゃん!!賢ちゃん、合格だったよ!!!」

封筒を持って俺の家にかけつける佳織。
俺は暗い表情で跪き、「ごめん、俺・・・俺・・・」と言う。

「え・・・賢ちゃん・・・まさか・・・」

佳織の声が震えている。

「賢ちゃん・・・なんか言ってよ、ねえ。ねえ!嘘でしょ!?嘘だよね!?」

「ああ。嘘だ(笑)」

合格通知を見せた。
佳織は嬉しいんだかムカつくんだかって感じの微妙な顔で俺を睨んで、近所中に響き渡るんじゃないかと思うほど大きな声で叫んだ。

「賢ちゃんのバカ!!!」

そんなに遠いわけでもないが、自宅から大学まで距離があるため、俺たちは部屋探しを始めた。

「ねえ、ここどう?家賃も間取りもいい感じだと思うんだけど・・・」

「俺はこっちのほうが好きかな~」

そんなことを話しながら雑誌を広げる。
俺たちは両方の親に何もかもを話し、承諾を得た上で同じアパートで暮らすことが決まっていた。

「佳織が1人だと心配だからちょうどいい」

「賢が1人だと外食ばかりになるからちょうどいい」

両親も大賛成。
小さいうちから家族ぐるみの付き合いをしててよかった。
さすがに同棲まで申し出る勇気は出なかったので、できるだけ近い部屋にしようということになった。

「わぁ、ここが私の新しい部屋かぁ~!」

荷物を置いて佳織が言う。

「前に1回見に来ただろう。そんな感動すんなって(笑)」

「そういうことを言わないでくださいー」

「わかったって、さっさと荷物片付けろよ。俺は自分の部屋の荷物を片付けてくるから」

「は~い」

俺の部屋は、佳織と同じ階の3つ隣だ。

その日の夜、俺は佳織の部屋で飯を食った。
もちろん佳織のお手製。
ロールキャベツ、鮭のムニエル、スイートポテトが新しいテーブルに並ぶ。

「おいおい、めっちゃ豪華じゃんか。毎日こんな料理を作ってたら、金がいくらあっても足んねーぞ?」

「今日だけに決まってるでしょ!明日からは節約生活だよ(笑)」

これからのことについて、俺たちは美味い飯を食いながら色々語り合った。
飯を食べ終わった後、ソファーでテレビを見ながらくつろいでいると、食器洗いを終えた佳織が横に腰掛け、俺にもたれかかる。

「重い!」

「失礼な!」

佳織の手には、あのときの指輪が輝いている。
自然と佳織と目が合った。
俺も佳織も目を逸らさない。
そのまま距離はどんどん近づき、俺たちはキスをする。
軽いキスだったのが次第に深くなり、お互い初めてなので、ぎこちなく舌を絡め合う。
佳織は俺の首に手をまわし、俺は佳織を抱き寄せ、もっと距離を縮めた。
昔と比べて大きくなった佳織の胸が俺の体に当たる。
それが余計に俺を興奮させた。
無意識に俺は佳織の胸を触った。

「ん・・・っ」

恥ずかしそうに声を出すが、抵抗しない。
それがたまらない。

「賢・・・ちゃんっ・・・」

荒く息をしながら俺の名前を呼ぶ。

「・・・嫌か?」

「・・・ううん、そんなことない」

俺たちはまた唇を重ねた。
ねっとりとしたディープキスをしながら俺は佳織のセーターの下に手を入れた。
ブラの上から胸を触る。

「ぃや・・・」

小さな声で言ったが、本気で抵抗する気はなさそうだ。
部屋は暖房で十分温かい。
俺は佳織のセーターを脱がせた。
黒色のレースが佳織の大きな胸を包み込んでいた。
初めて見た佳織の大人っぽい下着姿にかなり興奮した。
下のカーペットに押し倒し、キスをしながら胸を愛撫する。
フロントホックのブラを外すと綺麗な胸が姿を現した。
思わず俺はピンクの乳首にしゃぶりついた。

「あああっ、賢ちゃん、恥ずかしい・・・」

もう片方の手で乳首をコリコリと摘むと佳織の息は一層荒くなった。

「賢ちゃん・・・賢ちゃんっ・・・ぁん・・・」

童貞処女コンビなので、どっちがリードするとかもなく、正直この後どうすればいいのかも分からなかったが、とにかく佳織の可愛い声を聞きたい一心で佳織の体を愛した。

「賢ちゃんっ、ま、待って・・・」

「ん?どうした?」

「あの・・・えっと・・・コ、コンドーム・・・」

「やべえ、持ってねえや」

「買いに・・・行こっか?」

俺たちは上着を羽織って外に出た。
コンビニに向かおうとすると佳織が俺の腕を引く。

「こっちのほうが近いよ・・・」

アパートの裏の道を行ったところにコンドームの自動販売機があった。

「さっき買出しに来たとき迷っちゃって・・・見つけたの」

「そっか」

何種類かあってどれがいいのか分からなかったので、適当に買って部屋に戻り、交代で風呂に入る。
そして、どちらからでもなくキスをして、さっきの時間を埋め合わせるかのように、またお互いを愛し合った。
俺はもう我慢できなくなってジーパンを脱いだ。

「俺だけだと恥ずかしいから・・・お前も脱げよ」

恥ずかしそうに頷くと、佳織はするっとジーパンを脱いだ。
バスケで鍛えられて引き締まった太ももとウエストを愛撫し、キスをしながら俺は佳織のマンコに手をやった。

「あんっ」と言って、ビクっと震える。

顔を見ると、かなり恥ずかしそうな感じだったが、俺は気にせず行為を続けた。
ブラとお揃いのパンティの上からなぞっただけでも、ぬるっとした感覚が俺の指先に走る。
撫でたり指で弄ったりしているうちにパンティが湿ってきた。
俺はパンティの中に手を入れ、ダイレクトに触った。
割れ目に沿って中指でなぞると、「やぁんっ」と、高い声をあげた。
くちゅくちゅといやらしい音を立て、俺の興奮はさらに高まっていく。

「ん・・・ぁっ・・・あんっ・・・賢ちゃん・・・賢ちゃんっ・・・」

俺の背中に爪を立てて声を出すのを我慢する佳織。
俺の中に、早く挿れたいという思いが膨らんだ。
首筋をつつーっと舐めあげ、耳元で囁いた。

「挿れて・・・いいか?」

少し躊躇しながらも佳織は、「いいよ・・・」と言う。
さっき買ったコンドームの袋を開け、不慣れな手つきでギンギンになった俺のモノに被せた。
そしてマンコに俺のモノを当てる。

「はぁあああ・・・っ」

息を漏らす佳織。
少し不安そうな表情をしている。
少し窪んだところに行き着き、たぶんここだと思った俺は、少し腰を落とした。
少しずつ入っていく感じがしたので、そのまま腰を沈めていく。

「いっ・・・たぁ・・・」

佳織が顔を歪める。
かなり我慢している感じだ。
しかし、気持ちいいが俺も痛い。
俺のは強化合宿や修学旅行でみんなに驚かれるほどデカいし、佳織は処女だし・・・。
ということもあって、潰れるんじゃないかと思うくらい痛かった。
全て入りきったところで俺は佳織の唇を塞いだ。

「ごめん、抜こうか?」

「い、いいよ・・・大丈夫・・・」

「気持ちいいよ・・・佳織・・・」

少し抜いてまた挿れる、その動作を繰り返すうち、佳織は痛さからではなさそうな声をあげ始めた。
そして接合部分はヌチャヌチャといやらしい音を立て始めた。
今まで味わったことのない感触、そして気持ちよさ。
俺は快感に呑まれたように腰を振った。

「賢ちゃん・・・賢ちゃん・・・愛してるっ!・・・あんっ・・・」

女っぽい声で俺の名前を呼ぶ。

「佳織・・・佳織っ・・・お、俺も・・・愛してるっ・・・うっ・・・」

腰を動かすたび、俺のモノを快感が襲う。
その快感がもっと欲しくなり、俺の腰の動きはだんだんと激しさを増す。

「あんっ、賢ちゃんっ賢ちゃん、あっ、あっ・・・あっ・・・んぅ・・・」

「ああ、やべえ!気持ちいい!」

思わず俺は声をあげた。
そのあと4分も経たないうちに俺はイッた。
この日、結局俺は佳織の中で5回ほどイッたと思う。

<続く>