ただ、妻がM字に開いた足のその奥を、自分の手で左右に広げている姿を見ると、私は必ず思い出すことがあります。
30年以上前の出来事で、そのシーンだけは今でも思い出します。
私は当時5歳くらいだったと思います。
母子家庭でしたが、母が明るい人だったこともあり特に悲壮感もなく、嫌な思いをした記憶もありません。
普段は家では一切飲まない母でしたが、給料が出ると1本か2本缶ビールを買ってきて飲むのが恒例でした。
今考えると、飲んだ後の母はよく喋りよく笑っていたので、お酒は弱い人だったと思います。
少しテンションの上がった母のことを、どちらかと言えば私は好きでした。
ある日の夜、なぜか目が覚めて母のもとに行くと、ビールの缶を前に置いて、静かにすすり泣いていました。
ただならぬ気配に声をかけると、そのとき初めて私が起きたことに気付いた母は一瞬はっとした顔をしましたが、涙をそっと拭いながら、「何でもないよ。大丈夫だから寝なさいね」と笑顔で私を部屋まで連れて行き、布団を掛けてくれました。
大丈夫と言われても、初めて見た母の泣き顔が気になってなかなか眠れずにいました。
どれくらい過ぎたのか分かりませんが、いつの間にか寝ていた私は、母の呼ぶ声で目が覚めました。
母のもとに行くと、なぜか母は裸でした。
きっと子供心に不審に思ったことに母は気づいたのか、私が何かを聞く前に、「今からお風呂入るところ」みたいなことを言いました。
そして母は言いました。
「自分ではよく見えないからお薬を塗って欲しいんだけど、できる?」
母は瓶に入った軟膏を差し出しました。
泣いていた母を見て何もできなかった私は、今度は母の役に立ちたいと思い、こくりと頷きました。
そして母が取った体勢が、今私が妻にしてもらう、自分でアソコを広げた体勢でした。
初めて見る母の体勢に、初めて見る母の股間。
母の股間のことなんて、もちろんそれまで考えたこともなかったし、見たこともなかったのですが、母が自ら広げた状態で目の前にありました。
初めて見る母の割れ目にどうしていいか分からず固まっていると、母が軟膏をここに塗って欲しいと指で示しました。
その時は分からなかったのですが、今思うとそれは母の女の部分そのものでした。
もじゃもじゃとした毛のすぐ際、割れ目の始まり付近にある肉の突起、今はもちろんクリトリスを知っていますが、当時は知りません。
そこに軟膏を塗って欲しいというので、小さな手に軟膏をとって指先で塗ると、母がぴくぴくとしました。
心配になって、「痛い?大丈夫?」と聞きました。
「大丈夫。痛くないよ。くすぐったいだけ。もう少し強くしても大丈夫だから」
そんなことを母は言いました。
私が少し強く指を動かすと、肉の突起もくねくねとなり、母の太ももやお腹に一瞬力が入るのが、くすぐったいのを我慢しているように思いました。
「いいよ。気持ちいい」
母がそう言ってくれたのが嬉しかったです。
「じゃあ、今度はもう少し下」
そう言って母が自分の手で左右に広げると、そこはテカテカと光っていました。
左右に広げられていましたが、奥は合わさっていたので、そこが穴になっているとは、その時はわかりませんでした。
私は母の指示に従い、軟膏を塗りました。
ヌルヌルと滑りがいいのが不思議でした。
「ヌルヌルする~」と言うと、「お薬が効いてくると治るから、しっかり塗ってね」と言われました。
少しして母は、「お薬を塗るところ、分かった?」と聞いてきました。
「うん、わかった」と答えたと思います。
「じゃあ、今の所をもう1回、丁寧に塗ってみて」
そう言って母は目を閉じました。
私は母を助けようと、言われたように丁寧にクリトリスに軟膏を塗りました。
続けてさっきよりヌルヌル具合が増した割れ目の中心付近に軟膏を塗っていると、母が「奥まで塗って」と言ってきました。
私が「奥まで塗ってるよ」と言うと、母は無言で左右に広げている手の位置を変えました。
すると、今まで一番底だと思っていたところに、小さな穴が現れました。
「分かる?」
「うん・・・」
「奥まで塗ってね」
軟膏のついた人差し指をその穴に差し込みました。
内側に触れると、その穴がきゅっと閉じて指を包み込みました。
ヌルヌルして温かい穴の中に指先で軟膏を塗っていると、いきなり母が、「うっ」と言いました。
母は顔を両手で隠していました。
「それじゃあ次は、順番はどうでもいいから、お母さんがいいと言うまで塗って」
言われた通りにすると、くすぐったいのか母はくねくねと体を動かしますが、母を助けたい一心だった私は一生懸命に軟膏を塗りました。
ヌルヌルの穴の中に軟膏を塗っていると母は、「もっと、もっと奥まで塗って」と言いました。
指でグイグイやっていると、手全体がヌルヌルになっていきました。
そしてグイとやった瞬間、人差し指を伸ばして軽く握った小さな拳が手首まで入ってしまいました。
母の体がピクリとしたため、何か大変なことをしてしまったと思い、慌てて手を抜きました。
母に「もういい?」と聞くと、母は何事もなかったかのように、「うん。ありがとう。上手だったよ」と言ってくれました。
母に薬を塗ってと頼まれたのはその一度限りで、まるで幻だったように月日は過ぎていきましたが、その時のシーンは忘れることはありませんでした。
そのことがトラウマになったのか、私は女性とお付き合いしても夜の営みを持つことができず、申し訳ないと思いつつも理由を言えないまま別れてしまっていました。
ついに27歳まで女性を知らずに過ごし、もうこの先も1人で生きていこうと思い始めていた矢先、1回り年上の女性と出会い、彼女のリードで童貞を捨てることができました。
それが妻です。
今は子供も2人いて幸せです。
母のことは妻に言っていませんが、営みの時は必ずアソコを開いて見せてもらいます。
まだ母も元気ですが、もちろんお互いにあの日のことを話すことはありません。
私の忘れられない体験でした。