東北の夜はもう寒いです。
かがり火はあるのですが全然暖かくないんです。
体の芯まで冷えてしまいました。
途中で退席してホテルに行き、真っ先にコーヒーを淹れて飲みました。
それから一緒にお風呂に浸かって温まりました。
軽くキスしてベッドに入ったときには2人とも火照りはじめていました。
ベッドではいつものように激しいキスをしました。
「今日はスリップのまましたいわ」
私がそう言うと笑いながら、「どうしたの?」って彼。
何度か脱がそうとしてましたが、軽く抵抗すると受け入れてくれて、スリップをずらしながら乳首を吸ったりしていました。
彼はペンより重い物を持たない人だから、逞しい体に似合わずとっても柔らかな指をしています。
その指で私の中心を弄ぶんです。
なんだか身体がふわふわしてきて雲に乗っているような錯覚に陥りました。
指でクチュクチュ鳴らされて、とっても恥ずかしかったです。
「聞かないで」って彼の耳を塞ぎます。
それでも彼は私の手をはぐらかしながらその音を楽しんだみたいです。
そして挿入。
すでに私は十分過ぎるくらい濡れていたので、抵抗もなくチュルッって彼のモノが入ってきました。
彼は優しく腰を動かします。
もどかしくなるくらい優しくです。
気持ちよさが押し寄せたり遠のいたり・・・。
私は何度もうわ言のように彼の名前を呼びました。
そのたびに彼は、「うん?」「どうしたの?」「ほら、もとみの中にいるよ」と言いながら、私の顔に張り付いた髪の毛を優しくはがしてくれました。
彼は私の手を結合部分に導き、「ほら、入っているよ」と、ひとつになっていることを確認させてくれました。
とても幸せでした。
激しくなってきた彼の動きについて行けなくなって、ここでちょっと一休み。
彼もハァハァ言ってます。
「お互い若くないね」って照れ笑い。
彼は再び指で愛撫してくれました。
私は次第に頭の中が白くなっていくのがわかりました。
そして彼の指で昇りつめました。
自分でも驚くくらい卑猥な声を上げながら・・・。
それでもさらに私の中心に手を伸ばしてこようとする彼を軽く叱って押し倒しました。
形勢逆転です。
仰向けで大人しくしている彼を跨ぎました。
そしてゆっくりゆっくり彼の上に私の腰を沈めていきました。
女のように喜びの声を上げる彼がすごく可愛い。
彼の顔を見ながら私は冷静に腰を上げたり下げたりしました。
彼の喘ぎ声が上擦ってきたとき、私は動きを止めました。
彼は『え、なんで・・・?』という目で私を見上げました。
「私、どうしてあげたらいい?ううん、私にどうされたい?」
聞いてみました。
彼の望むようにしてあげたかったから。
「もとみに舐めてもらいたい」
私は「うふっ」って笑いながら彼の上から降りました。
私が濡らしたんでしょう、彼のそこらへん一帯はテカテカに光り、潤んでいました。
それをティッシュで軽く拭いて彼の中心を口に含みました。
「あぅ」
彼の呻きが私を昂ぶらせてくれます。
自由に赴くままに舐めたり吸ったりしました。
舌を這わせたり時には押し込んだり。
「もとみぃ・・・」
その後の言葉が続かないみたいです。
彼が感じてくれているのが嬉しい。
「もとみのも舐めたい」
彼が言いました。
「だめよ」
「なんで?舐めたいよ」
42歳なのに駄々っ子のように言う彼。
「じゃあ、洗ってくるね」
「そのままがいい!」
私の片足を引っ張って、彼の頭の反対側に持っていきました。
そしてがむしゃらに私を開いて舌を使ってきました。
私は自分の下半身の感覚に負けないように彼のモノを舐め続けました。
でも彼の強力な吸い付きに気が遠のき、ただ咥えているだけになりそうでした。
(気持ちよくしてあげたいのに私が喘いでしまう。もうだめ!)
私は身体の向きを変えて彼の上に跨がりました。
彼の中心に手を添えて一気に腰を下ろします。
彼のうめき声を聞きながら私は腰を上下させました。
彼も仰け反るようにして私の中に深く侵入してきます。
子宮が変形するのではないかと思うくらい激しく突き上げられました。
「も、もとみぃ・・・イクよ・・・」
そんな時の私のお決まりの台詞。
「もとみの中に頂戴。全部頂戴」
私は息も絶え絶えにお願いするんです。
彼は苦しそうに微笑むと、私の腰を掴んで動きを手伝ってくれました。
彼がうめき声をあげて達したのが、振動で伝わってきました。
私は彼の首に腕を回して彼の鼓動に耳を傾けながら、(あと何年できるのかしら・・・)などと考えていました。