したがって会話を交わしたわけでもなく、ただただ清楚で可愛らしくスタイルのよい彼女を遠くから眺めていたに過ぎなかった。
ヒカルは患者にとても優しく、笑顔が素敵だった。
特に高齢者にはとびきりの笑顔を振舞っていた。
足首が細く、タイツの線が艶かしく、首が細く、腰が壊れてしまいそうに華奢だった。
二重まぶたが愛らしく、美しかった。
胸は小ぶりだが突き出していたので、想像の範囲で形のいい胸なんだろうなと思いを寄せていた。
そんな数日もあっという間だった。
遠くから眺めておくだけにしようと決めていたので、俺もあっさり病棟を後にした。
ところが帰宅前に寄った売店で彼女と出会ったのだ。
俺が眼鏡拭きを買おうとしていたところ、彼女はジュースを数本か買おうとしていた。
目が合って会釈をした。
彼女は俺のことを覚えていたらしく、「退院ですか?お大事にしてくださいね」と声をかけてくれた。
遠くから見ていた程度だったので、彼女が俺を知っていたのが意外だった。
「えっ?俺のこと覚えていてくれたの?」
「もちろんです。患者さんのお名前は全部知っていますから」
彼女は悪戯っぽく微笑んだ。
ただし、あくまでも一患者としての存在を強調するかのようだった。
ちょっと悔しくて、俺は言ってみた。
「休みはあるんですか?よかったら飲みにいきましょうよ。こんなところで出会うのは不思議だもの」
「あはは、患者さんとはダメなんです」
その時の俺は強引だった。
「例外例外。アドレス教えて」
「えええ・・・?」
胸に差したボールペンで強引に聞き出したアドレスをメモして、『メールするから覚えていてね』と言って立ち去った。
1回目のデートは神楽坂だった。
清楚なヒカルがバーで上着を脱いだ。
胸と肩が開いたワンピースだった。
白い胸が美しい襟元を描き出していた。
酒が進むと同時に俺の左腕が彼女の腰に回った。
細く、華奢な腰がそこにあった。
たまらなくなる。
背中がしゃんとして美しいラインを作っていた。
誘いたかった。
店を出てエレベータに乗った。
ヒカルがよろめいた。
俺は背中を抱いた。
美しい唇を捉え、そして舌を差し入れた。
ヒカルの酔った舌がそれに応答した。
エレベータのドアが1階で開いた。
お互い我に返った。
「行こう」
「だめ・・・今日はだめ」
ヒカルはきっぱりとそう言って、「駅はどっちかしら・・・」と歩き始めた。
呆気ない1回目のデートだった。
しかし俺は、きれいなワンピースに包まれた彼女の肢体をどうしても自分のものにしたかった。
数日後、再度デートに誘った。
そしてまた同じように・・・。
「駅はどっちかしら・・・」
俺が諦めかけたそのとき、彼女がおもむろに言った。
「コーヒーが飲みたいわ。私の家で飲まない?」
驚いた。
電車に乗って彼女の家まで行ったのだ。
ヒカルはコーヒーを淹れてくれた。
沈黙があった。
彼女の目が泳いでいた。
彼女の華奢な身体を抱き寄せると、強く抱きしめた。
そして薄いワンピースに手をかけた。
ヒカルは俺に身体を預けてきた。
激しく唇を噛むように求めあい、抱き合った。
服を身につけているのがお互い不自然なくらい、裸で強く求め合い抱き合った。
足を絡め、股を擦りあい、胸を揉みしだき、背中を抱いた。
両脚を開くと可愛らしい花弁があった。
蜂蜜のような愛液を恥ずかしげに、しかしたっぷりとこぼしていた。
舌で愛撫することを彼女は許してくれなかった。
可憐なヒカルらしい所作だった。
俺は居丈高に勃起した。
男根を小さな花弁に差し入れた。
「うっ」という呻き声。
俺は激しくグラインドした。
「ああっ、やめて、こんなにドキドキするの、ああっ、死んじゃいそう」
俺はなおも腰を使った。
そして言いたい言葉を放った。
「濡れてるよ、こんなに。したかったの?」
「ああっ、したかったの、ああっ・・・」
彼女は必死に俺の言葉にそう答えた。
なおも言葉を投げた。
「いつからしたかった?」
今度は意地悪く、落ち着いた口調でそう聞いた。
「ああっ、意地悪、この間からよ・・・」
今度は四つん這いにして、後ろから張りあがった男根を右手に持ち替えて挿入した。
可愛らしいヒップの間から花弁がいやらしく覗いた。
男根を挿入すると一瞬花弁が盛り上がって、そしてスムーズに収まった。
背中のラインが言いようもなく美しかった。
海老反った背中の美しさ・・・。
俺は可愛く尖った胸を後ろから両手で揉みながら、彼女を後ろに振り返らせて唇を吸った。
そして激しくピストンを繰り返した。
白濁液が俺の腿にひんやりと垂れてくる。
彼女は大きく背中を反らしてイッた。
遠目で眺めていた可憐な看護師さんが、自分の手の中でこれほど恥ずかしさを忘れて性を曝してくれたことに興奮し、そして彼女に感謝した。