「あ、おばさん!ご無沙汰です。2週間前からやってるんですよ」
「私、ビデオやCD借りるの、いつもここ使ってるのよ。隆くんがいるのは嬉しいなあ。これからもちょくちょく来るからサービスしてね~」
名前は祥子さん。
中学時代の友人の母親で46歳。
昔は家が近いのもあってしょっちゅう遊びに行っていたが、僕が高校の時に離婚して、その時は少し離れたマンションで息子(友人)と2人で暮らしていた。
顔立ちのハッキリした美人で、いつも明るい感じの人だ。
この時会ったのは3年ぶりくらい。
その日以降、祥子さんとはよく顔を合わせるようになった。
そして何ヶ月か過ぎた冬のある日。
バイトが終わって店を出たところで祥子さんとバッタリ会った。
「あれ?隆くん、今日はもうあがり?」
「はい、今日は早番で」
「じゃあ途中まで一緒に帰ろう。ちょっと待ってて、これ返してくるから」
借りていたビデオを返して戻ってきた彼女と途中まで一緒に歩いた。
帰り道は友人の話題で盛り上がった。
「隆くん、今度遊びに来なさいよ。祐介にも言っとくから」
「いいんですか?じゃあ今度行きますね」
「3人で晩ごはん食べようね、おばさんいっぱい作っちゃうから!」
その後、友人に電話して話した。
「聞いた聞いた。今度の日曜日、空いてたら来いよ。バイトあるけど終わったらすぐ帰るし。その日は母さんも仕事がないからご馳走するって張り切ってるよ。お互いハタチ過ぎてるから堂々と酒も飲めるしさ!」
「なんか悪いな。じゃあビールと摘みを持ってくよ」
日曜日の夕方、約束の時間に友人宅に行った。
呼ぶと祥子さんが出てきた。
「ごめ~ん、まだバイトから戻ってないの、祐介。入って入って」
夕飯は鍋料理のようで準備はすっかりできていた。
「さっき電話があって7時頃には帰るって、あと30分くらいね。ごめんね、もうちょっと待ってて」
ソファで彼女が入れたコーヒーを飲んでいると、後から来て正面に座った。
しばらく談笑していたら、祥子さんはいきなりこんな話を始めた。
「ねえ、隆くんは今、彼女とかいるの?」
「え?いえ・・・いないっす」
「作らないの?」
「いや、作れない・・・かな」
「なんで~!かっこいいのに、隆くん!」
「そんなこと・・・。彼女は欲しいけどなかなか」
「ふ~ん。でもほんと見違えちゃったわ~」
しばらくの間、黙ってジーっと目を見られた。
そしたらいきなり隣に来て、「ねぇ、キスしよっか?」と微笑みながら肩を持たれ、スッと唇を重ねてきた。
「!!?」
ビックリした状態で体がこわばり動けなかったが、祥子さんの舌がねっとりと潜り込んできて口の中を舐め回されると力が抜けてきて、僕も両手を彼女の肩に置いて・・・やがて互いに手を背中に回してギュッと抱き合った。
ずいぶん長い間キスしている状態が続いた。
口の周りが互いの唾液でベトベトになった。
キスをしながら祥子さんは僕の手を自分の胸に当てさせ、服の上からゆっくり揉ませた。
そのうちセーターを捲り上げて、今度はブラジャーの上から。
次は、そのブラジャーも上げて直接・・・。
「あん!」
ピクッと彼女の体が震え、「はあん・・・」と吐息が耳にかかってきて、僕もビクビクっと震えた。
夢中で大きく柔らかい胸を揉んでいると、彼女の手は僕のズボンの上から股間を撫で回し、中に手を忍ばせ、カチンカチンの僕のそれをギュッと握ってきた。
互いの手を相手の胸と股間で動かしながらキスはずっと続いていた。
やがて祥子さんはゆっくりと離れ、オデコをくっつけながら聞いてきた。
「どう?キスは良かった?おばさんじゃ、あんまり感じない?」
「そんな・・・とても良かったです」
小さい声で答えると、チュッとまた唇をつけてきた。
「じゃあ、先にはじめましょうか。祐介ももうすぐ帰ってくるでしょう。でも隆くん、今のは絶対に内緒だからね、いい?」
「はい、絶対に言いません!」
やがて7時前くらいに友人も帰ってきて、鍋を突きながら3人で夜遅くまで盛り上がった。
(あれは、一体?)
心に不思議なときめきと甘い思いが残ったまま、でも何事もなかったように楽しく過ごして、夜遅くに友人宅を後にした。
でも・・・祥子さんと深い関係を持ってしまうまで、そんなに時間はかからなかった。