彼と知り合ってずいぶん経ちますが、卒業することにしました。
彼とは某チャットで知り合い、仕事で東京に行くことがあったので伝えると、デートしようと申し込まれました。
ネット上の知り合いと会ったことはなかったですし、彼はこれまで紳士的だったので私は気軽にOKしました。
PCMAX

彼との初めてのデートは美術館でした。
遠方から来た私のリクエストで、「某国宝を観たい」という私の趣味に付き合ってくれました。
初めてあった彼はずいぶん若くて、(こんなおばちゃんに付き合わせて悪かったかな・・・)と思ったのですが、空港で別れた後、深夜に彼とチャットしてると、いきなり告白されました。

『こんなこというと迷惑かもしれないけど、好きになってしまった』

びっくりしましたが、淡々と気持ちを打ち明けてくれる彼のメッセージに胸が熱くなったのを覚えています。

『それってやっぱり・・・セックスってことだよね?』

ドキドキしながらそう打つと、彼から、『やっぱりダメかな?だけど恵美子が欲しい』と返事が来ました。
しかし親子ほど年が離れていて(実際、息子と1歳しか違いませんでした)、人妻でもある私は彼の申し出にずいぶん悩みました。
その日は返事を保留してログアウトしました。

一晩悩みました。
そして仕事へ出かける前に彼へダイレクトメッセージを送ったのは・・・。

『もし人妻のイメージを期待してるんだったら・・・たぶん応えられないかも』

そんな素っ気ない内容のものでした。
主人以外の男性も知らなかったですし、子供を出産してほとんどセックスがなかったのです。
ネット上の妄想の私じゃなく、生身の私に女を感じてくれた男性からの申し出は正直嬉しかったです。
だけどそれを受け止めることができるのか、とても不安でした。
メールを送ってから、自分でも“なに言ってるんだろう?”と改めて文面を見て思ったのですが、彼はこのメールを『OK』と受け取ったようでした。
近いうちに彼が私の地元に来る約束を取りつけられました。

彼から某投稿サイトに誘われたのもそんなときでした。
そして色んなカップルの投稿や画像を見ているうちに、“私たちのような歳の差があっても愛し合ってる人たちはいっぱいいる”と少し勇気がもらえたと思います。

北陸の某空港で彼を待ってる時はドキドキしました。
初めてのときとは違う目的で逢うのです。
私は地元ということもあり、知人に会うことを警戒して滅多にかけたことのないサングラスをして、帽子を被って彼を待ってました。
彼もじつは地元が近くて、それで最初に意気投合したというのもあるんですが、堂々としてて、(本当にこの人とエッチするのかなぁ・・・)なんて思ったり。
それくらい直接会ってみてもリアリティがありませんでした。

車を出してお昼にお寿司をごちそうしたあと、「少しドライブしよう」と彼が言うので国道沿いを走らせてると、彼の手が私の太ももを弄ってきました。
スカートじゃなくてパンツだったので、彼の手は直接触れてるわけじゃなかったのですが、際どいところに彼の手があるだけで下半身が熱くなってました。
だけど彼は何事もないように世間話をしてくるのです。
そして信号待ちしてるときに、ついにウエストのホックを外されてファスナーを下ろされました。

(彼の手が入ってくる!!)

そう考えるだけで身体が熱くなって、濡れていることを気づかれるのが恥ずかしかったのですが、彼はそれ以上触れてきませんでした。
私の目は自然と道路沿いのラブホテルの看板に目が向いてました。

「どこにしようか?」

彼に触られたのがスイッチになってキョロキョロと看板を見ていたんですが、そもそもラブホテルなんて一度も入ったことないのでなかなか決めれずにいると、「この先のところに入ろうよ」と彼が看板を指差したので、私は言われるままラブホのガレージへ入りました。
しかし車から降りてもなかなかエントランスへ入る勇気が出ませんでした。
だけど、ずっと私を待ってくれた彼が最後のスイッチを入れました。
私はパンツの前が解放されていることさえ忘れてたのです。
彼が私の後ろから覆いかぶさると、あっという間に下着の中に手を滑り込ませて、グニグニと恥ずかしいところを刺激してきました。
何年ぶりかの男の手で私は膝がガクガクと震えて、立っていることさえできませんでした。
しかもホテル前での痴態を他のカップルに見られてしまいました。

彼はようやく私を解放してくれると、フラフラな私をエントランスまで連れていきました。
40を越えて、まさかこんな若い男の前で裸を晒すとは思ってませんでした。
自分の弛んだお腹を恨めしく思いましたが、彼はお腹に手を当てると私の身体を好きだと言ってくれました。
そんなお世辞に苦笑していたんですが、お尻に当たる彼の大きなペニスを感じると、本気で私に女を感じてくれてるんだと嬉しいながらも怖くなりました。

お風呂に一緒に入ろうと彼に導かれて入浴してると、やっぱりこれからの展開を考えてしまってドキドキしました。
彼が私のアソコを見たいというので、恥ずかしいですが彼には目を瞑ってもらって湯船に腰掛けました。
股を開いて両手で入り口を開いて、自分で確認しました。

(変じゃないよね・・・?)

長いことセックスしていなかったので、自分のそこに触れること自体あまりなかったのですが、久しぶりに指を入れると思った以上にすんなりと奥まで入りました。

「ダメだって、手をどけて」

中を確認してるところを彼は見ていました。
彼が笑って私の手をどけるとヴァギナに入っていた指を舐めてきました。

「恵美子さんの美味しいよ」

彼はそう言ってにっこりと笑うと、私の股間に顔を埋めてきました。

「すごく綺麗だ・・・ピンクのバラのようだ」

彼はそう言って褒めてくれました。
そして彼はそこに口をつけると、唇と舌が私の中を這いまわりました。
主人にもされたことがない初めてのクンニ。
その日、彼にされたことは私にとって初めてのことばかりでした。
ベッドの上でも彼とキスしながら指で愛撫され続け、生まれて初めてイクということを体験しました。
自分で慰めたこともありますし、それなりに達したこともありますが、ここ数年はそういうこともしたことがありませんでした。
正直、他人の手によるオーガニズムがこんなにすごいと思いませんでした。
息子ほど年下の若者に初めて性の花を開かされたのです。

高揚した意識の中でなんとか彼に、「避妊だけはしてほしい」とお願いしました。
それが守られないなら、これ以上はしないと。
彼は最初の挿入だけは生でしたいと言いました。
記念だからと。
だけど私は家族を裏切る罪悪感とのせめぎあいで、コンドームをつけることがギリギリ妥協できるところでした。
今思うと、あまり意味のないことだったかもしれませんが、彼に「わかってほしい」と言うと、彼は優しく笑ってコンドームをつけて私の中に入ってきました。

あまりにも甘美で夢心地の瞬間でした。
私の中に、これほどまでセックスへの憧れがあるとは思いませんでした。
彼も私ほど年上の女性とセックスしたのは初めてだと言いました。
ちょっと前に付き合っていた彼女は8歳年上だったと聞いていましたが、私は自分の年齢を言うかどうか迷いました。
だけど彼にこれだけ愛されて秘密にするのはフェアじゃないと思い、彼が「何歳?」と聞いてきた時に、指で2と3を作りました。
彼は最初なんのことか判らなかったみたいですが、「23歳上?」と聞いてきたので頷きました。
彼はそのことを笑ったりバカにしたりはしませんでした。

ただ「嬉しい」と。

「こんなに身体が合うし、一緒にいて楽しい人は初めてだ」と言ってくれました。

事実、私達は相性もよく、この数年ずっと最高のセックスをしてきたと思います。
だけど今日、彼とお別れすることにしました。
彼はお付き合いしている間に別の女性と結婚して、子供もいます。
それを聞かされた時には本当に悲しくて泣きましたが、私にも主人と子供がいるのです。

W不倫・・・。

ずっとこのままの関係でもいいと思っていましたが、数年前に出産してから体調不良が続いており、最近は入院も経験しました。
彼は今でも優しく、なかなか遠方まで出かけて会えない私を気遣ってくれましたが、この週末にきちんと終わりにすることにしました。
メールアドレスも削除し、携帯も解約しました。
私から彼へ連絡する手段がなくなってしまいましたので、落ち着いたら公衆電話から連絡しようと思います。