帰途のバスの中でのことだ。
私と奥さんは一番後ろの2人掛けシートに並んで座った。
窓際に奥さん、通路側が私。
湯疲れもあってか、他の参加者たちはバスが出ると、間もなく窓のカーテンを閉め、眠りに就いた。
少しの間、おしゃべりしていた私たちも、やがて背もたれを後ろに倒し、目を瞑った。
奥さんは着ていたカーディガンを脱いで腰まわりに置いた。
じきに奥さんの寝息が聞こえた。
バスの振動が心地よい。
うつらうつらしていた私は、左肩に奥さんの頭の重みを感じた。
もたれた瞬間、奥さんは頭を元に戻すが、すぐにまたもたれかかってくる。
何度か繰り返し、やがて私の肩にもたれっぱなしになった。
私はそっと自分の頭を奥さんの頭にもたせかけた。
微かに風呂上がりのシャンプーの香りがする。
奥さんは今年還暦を迎えたばかり、60歳だ。
私は58歳です。
並んで座り、もたれ合ってるうちに私は60歳の奥さんに劣情を感じ始めた。
2人の間にあったアームレストをそっと上げて背もたれの間に仕舞い込んだ。
奥さんは眠ったままだ。
周囲の様子を窺った。
横の席は空席。
前方の人たちもみんな寝ている。
シートを目一杯後ろに倒しているので、運転席のバックミラーからも見えない。
左手をそっと奥さんのカーディガンの下に滑り込ませた。
横目で奥さんの様子を窺う。
変化はない。
奥さんのズボンの上を滑らせるように、左の手のひらを太ももの内側へ進めた。
ゆっくりと静かに撫でてみる。
ズボン越しに生身の女の柔らかい肌を感じて、私は勃起した。
さらに手を奥さんの足の付け根、股間へと進めた。
不自由な感じだったが、左手の小指、薬指で奥さんの股間を軽く押してみた。
寝言ではないが、言葉にならないため息のような声を出して、奥さんが頭の位置を変えた。
同時に腰を前へずらし、足を開き気味にした。
触りやすくなった。
手のひらを恥丘に押しつけた。
「うっ」
奥さんが気付き、頭を上げた。
目が合った。
(どうしよう!)
私は一瞬、手を引っ込めた。
その手を奥さんが掴んだ。
そして足をさらに大きく開き、その股ぐらに私の手を戻した。
目が『続けて』と訴えているようだった。
私は半身になって奥さんの方を向き、左手を奥さんの背中にまわした。
躊躇なく右手を奥さんの股間に。
奥さんはその上にカーディガンを被せた。
左手で奥さんを抱き寄せ、右手で股間を揉みほぐした。
その手を両足で締め付ける奥さん。
グジュグジュと音がしそうなほど柔らかい。
目の前に奥さんの顔があった。
目を瞑っている。
口が半分開いている。
耳元に口を近づけ、聞いた。
「奥さん、触ってもいい?奥さんのここ、もっと触りたい」
奥さんは何も言わず、私の目を見ながらただ頷いた。
私は体を起こし、奥さんのズボンのホックと前開きのファスナーを開けた。
奥さんは腰を浮かせてズボンを半脱ぎ状態に。
その上にカーディガンを被せ直した。
私は体勢を元に戻した。
奥さんは私の胸に顔を埋め、足を大きく開いて私を待った。
パンティの上から奥さんの膣の割れ目を押した。
見なくてもジュブジュブに濡れているのがわかった。
パンティの脇から指を入れた。
ズビュッと割れ目に指が吸い込まれた。
奥さんが顔を上げた。
口を合わせた。
吸い合った。
腰が動く。
『もっとして』
そうおねだりしているようだ。
指2本を突っ込んだ、奥まで。
その手を両足で強く挟み付けて奥さんは体を震わせた。
一旦指を抜き、パンティを捲るようにして手のひら全体を入れた。
恥丘全部を手のひらで覆った。
割れ目に指をめり込ませながら恥丘を擦り上げる。
膣から滲み出る愛液を指ですくい、クリトリスになすり付ける。
強く、弱く、速く、ゆっくりと、何回も何回も・・・。
奥さんの顔が歪む。
声にならないが口が動く。
こらえきれなくなったのか、しがみつき、哀願するように私を見上げた。
「だ、だめ、私、だめ、イキそう、イキそうなの、許して、お願い、あ、あ、あっ、あ~っ、だめだったらぁ、ね、やめて、お願い、あ~、ほんとにイキそうなの、あっ、い、い、イクよぉ、ね、やめてっ」
奥さんは囁くように訴えた。
私は無視してクリトリス、膣の中、割れ目全体への愛撫を続けた。
バスの振動、ブレーキ、加速・・・すべてが奥さんの陰部の快感を高める。
バスが大きく揺れた瞬間、奥さんの顔が歪んだ。
私の体に抱きつき、断続的に2回、3回、4回と全身を硬直させた。
体の緊張が解けるのを待って、私は奥さんの耳元で囁いた。
「イッた?」
奥さんは私の胸の中で頷いた。
さらに聞いた。
「イッたのは久しぶり?」
奥さんが頷く。
「どれくらい?」
いやいやというふうに首を振った。
「誰も気がついてないよ。すごいね、僕たち。バスの中でやったんだよ。信じられないよ」
「私も・・・でも、ほんと、すごいわ。◯◯さんって・・・いやらしい人だったのね」
「どっちが?奥さんだって、おねだりしてなかった?」
奥さんは私の腕を力いっぱいつねった。
「でも、これ以上できないね。どうする?」
「今日はだめよね・・・」
「じゃあ携帯の番号を後で教えるから電話して」
「怖いわ。今日帰ったら、もうイヤになってるんじゃない?60のおばあちゃんだし・・・」
そんな奥さんを私は思いっきり抱きすくめ、口を合わせた。