病院に着いて、外来受付で検便の検査をしてほしいと言うと、問診室に行くように言われました。
そこで看護師さんとお話をして、「処置室に行ってください」と言われました。
私はそこで容器がもらえるものだと思っていたのです。
しかし、そこで待っていたことは、私の想像を大きく上回っていました。
白衣を着た男性(看護師か医師かは不明)が、容器を手にしていました。
それは細長く、今まで学校で受けてきた検便の容器とは違うと思いました。
近くで見ると、容器と細長い綿棒が入っているのが見えました。
市販のものよりずっと長い綿棒です。
(どうするのかな?)と不思議に思いました。
すると先生が言いました。
「この綿棒を、このくらいまで(4cmくらい?)お尻の穴から入れてね。そこにトイレがあるから。自分で出来なかったら、また持ってきてください。入れてあげるので」
私、そんな検便の方法があるなんて知らなくて、説明を聞いているだけで恥ずかしくなってしまいました。
仕方なく頷いてトイレへと歩き出した私を何やら怖そうな女の人が呼びやめました。
「自分でやらせないで」
そんなことを言っています。
(え?え・・・?!)
私は頭の中が真っ白になってしまいました。
(いやいや、自分でやります。大丈夫です。たぶん出来ます)
でも、思っていても口にすることは出来なくて・・・。
「あー、じゃあ一番奥まで行って待ってて」
処置室の一番奥には、カーテンを引けるようになっている場所がありました。
私は呆然としながらそこまで行き、落ち着かずにキョロキョロしていました。
さっきの男性が手にゴム手袋をしているのが目に入り、一気に緊張しました。
今すぐ、ここから逃げ出したいと思いました。
しかし、無情にも先生は笑顔で近づいてきました。
「じゃあ向こうを向いて、ベッドに横になってね」
周りのカーテンが引かれ、私は妙に意識しながら先生に背を向けてベッドに横たわりました。
下半身にタオルが掛けられます。
私はこの時になってもまだ心の準備が出来ていませんでした。
「下着を下ろすよ、ごめんね」
スカートの下に穿いていたストッキングとパンツが一緒に下ろされました。
タオルの下とはいえ、恥ずかしすぎて顔から火が出そうになります。
「ちょっと拭くよ」
(いや、ちょっと待って!)
そう思った瞬間にお尻を広げられて、穴の周辺に冷たい感触が広がりました。
先生が私のお尻の穴を覗き込んでいると思うと恥ずかしくてたまりませんでした。
「よし、じゃあ入れるからね。リラックスして」
リラックスなんて出来るわけありません。
「ちょっと気持ち悪いけど我慢だよ」
容赦なくお尻の穴に固いものが当たりました。
そのまま中に侵入してこようとします。
「力が入っちゃってるねー。深呼吸して楽にね」
どんなに頑張っても無理なものは無理。
先生がギュッと押すと、綿棒が入ってきました。
(あ、なんだ。こんなものか・・・)
ちょっとホッとしていたときです。
「力を抜いてねー」
そう先生が言ったかと思うと、さらに奥へと押し込まれました。
痛くて思わず声を上げそうになるのを必死に抑えました。
「痛いよね、ごめんね」
そう言いながらも、さらに奥へと入ってきました。
「はい、これで終わりだからね」
綿棒がするりと抜かれた時、どれほどホッとしたか。
気付いたら、挿入の途中から恥ずかしさなんて忘れるくらい気持ち悪さと闘っている自分がいました。
最後にもう一度お尻を拭かれた時は恥ずかしさが戻ってきて、顔が真っ赤になってしまいました。