お客さんもまばらで、昔ながらの映画館にワクワクしていました。
その映画は社会派の問題作。
お客さんが少ないのも仕方ないのかもしれません。
平日の遅い時間というのもありますが、お客さんは私の他、ポツンポツンと数えるほどしかいませんでした。
暗い館内では他の映画の予告編が流れています。
私はフカフカのシートに身を沈めました。
予告編がようやく終わり、お目当ての映画がはじまりました。
内容はあらかた知っていましたが、退屈する場面もありました。
そんな時です。
私の隣りの席にお客さんが座りました。
一気に緊張するのが分かりました。
こんなに席が空いているのに、わざわざ隣りに座るということは、私が若い女性だからでしょうか。
たまたまその人にとって好きな席だったのかもしれません。
腰を下ろしたのは、ちゃんと確認していませんが、中年の男性のようです。
中年だと思ったのは、髪の油みたいな匂いが一瞬したからです。
映画に集中しようと思えば思うほど、男性のことが気になって仕方がありませんでした。
すると私のスカートの左太もも横の辺りにサワサワとした感じがありました。
勘違いだろうと、そのままにしました。
またこちらを窺うように、さっきよりも撫でている感じが分かりました。
私は初めて隣の男性に目をやりました。
男性は画面に食い入っており、触っている感じはありませんでした。
やはり気のせいかと思い、しかしこれでは映画の内容が入ってこないので少し後ろの席に替えました。
すると、しばらくしてまた先ほどの男性が隣に座りました。
今度はすぐに左太ももを撫ではじめました。
私は露骨に男性を見て、左手で男性の手を払いました。
男性は触るのをやめましたが、また少ししてから今度はスカートを捲りはじめました。
「やめてください」と言おうとしましたが、声が出ませんでした。
私はただ黙って捲られたスカートを押さえました。
すると、押さえたスカートを力づくで捲って、私の生足を触ってきました。
私は驚いて男性を見ました。
男性は私を見てウインクをしました。
男性は髪を後ろに撫でつけ、白いワイシャツを着ていました。
私は怖くなって映画館を出ようとしました。
すると男性は私の左腕を掴んで立ち上がらせないようにしてきました。
怖くて足が震えていました。
「助けて」と言いたいのに、やはり恐怖で声は出ませんでした。
もう映画どころではありませんでした。
私はフカフカのシートにどすんと押し戻されました。
私は目をギュッと閉じて体を固くしました。
男性はパンティの上からアソコに指を這わせ、サワサワと触られました。
私は何もできないまま、両足をギュッと閉じることしかできませんでした。
パンティラインを指でなぞられて、固く閉じた足の脇に指を滑らせ、熱気を帯びたアソコに指を入れてきました。
私は以前読んだ、映画館での痴漢を書いた小説を思い出しました。
(同じことをされている)
自分にそんなこと起こるはずがないと思っていましたが、いつか起きたらどうしようと考えました。
見知らぬ男性に大事な所を無防備に触られてしまう。
そう考えただけでドキドキしました。
とうとうその日が来たのです。
そうです、私は痴漢を毛嫌いしていながら、痴漢されることに興奮を覚えてしまう、そんなダメな女でした。
ずっと妄想していたことが、現実になりました。
パンティの中に指を入れられ、アソコを上から下へと何度もなぞられました。
私は震える手をどうしていいのか分からず、顔を両手で覆っていました。
恥ずかしくて、どうしていいのか分かりません。
力を入れた両足から力が抜けていくのが分かりました。
どう抵抗しても男性の力には及ばないと分かると、なす術がありません。
クリトリスに何度も触ってきて、私の足が震えているのか気持ち良くて痺れているのか分かりません。
執拗にクリトリスを刺激されて、私は声を出さないようにグッとこらえていました。
今まで何人かとエッチなことをしていますが、その何人かの比ではないくらい指使いが上手で、すぐにでもイッてしまいそうです。
イッてはいけないと、こらえたのです。
(気持ちいいと思われてはいけない・・・)
アソコに指を入れた感じも気持ちがいいのです。
私は声が漏れないように、気持ちいいと悟られないように顔を隠したのです。
何度もアソコを刺激されました。
私の足元に跪き、スカートの中に頭を入れ、あろうことか男性はクンニをはじめました。
私はビックリして、スカートが盛り上がっているのを手で押さえました。
ベロンベロンと舐められて、こらえきれずに一度イッてしまいました。
男性はわざわざスカートから顔を出して私の顔を覗き込んだので、顔を背けました。
すると男性は立ち上がり、私の手を引っ張って歩き出しました。
(え、まずいまずい!)
慌てましたが、明るいロビーを横切って、男子トイレに一緒に入るように強引に引っ張られました。
私はイヤイヤと拒否をしましたが男性の力には敵いません。
奥の個室にズンズン引っ張られて、鍵を閉められました。
男性は私を便座に手を突かせ、後ろ向きにお尻を突き出させると、スカートを捲りパンティをずり下げられ、ズブリと男性のモノをねじ込まれました。
私はもうどうにでもなれと男性のモノを受け入れていました。
男性のモノはとても大きく、今までの男性に比べられないくらい立派でした。
後ろ向きに突かれていると、とても恥ずかしいのに気持ちが良くて、私はまたイッてしまいました。
男性は私がイッたのを見て、耳元で「そんなに気持ちがいいのか、この淫乱女め」と囁きました。
私はその言葉が恥ずかしくて、首を横にブンブンと振ることしかできません。
男性が私のアソコから抜いたかと思うと、今度は私を便座に座らせて、前から挿入してきました。
私は向き合った状態が恥ずかしくて顔を手で覆いました。
男性はワンピースの胸のボタンを外して、私の胸を剥き出しにして舐めながら、腰を動かしました。
私はそんな破廉恥な状態で突かれていると思うと、脳天を突き破るほどの興奮を覚え、またイッてしまいました。
「おまんこでイッてもいいのか?」
男性が聞いたので、私は首を力の限り横に振りました。
「気持ちいいからこのまま中でイキたいけど、お嬢さんが可哀想だからな」
耳元でつぶやいたかと思うと、腰をさっきよりも速く動かしてから引き抜いたので、仕方なく口に含むと、ドロッとした苦い物が口いっぱいに広がりました。
私はすぐにトイレットペーパーを引き出して口の中の物を出しました。
「気持ち良かったよ。またしたくなったら、この映画館に来たらいい」
男性はそう言うと、そそくさと身支度を整えて個室から出ていきました。
私はすぐに鍵を閉め、便座に呆然と座ったまま動けずにいました。