特には仲良くなかったけど、背がとても低く、大人しい感じの男の子だった。
しかも佐藤君は水着ではなく、すっぽんぽんで元気に遊んでいた。
どうしようか思ったけど、3人で挨拶しに行ってみようということになった。
「佐藤君」
軽く声をかけたら、佐藤君はビクンとしてこちらを振り向き、「や、山本さん・・・」と幽霊を見たように驚いていた。
その瞬間、佐藤君のおちんちんがポロンと現れた。
私たちはつい下に目が行った。
そのことに気がつくと、慌てて手で隠した。
すると、「お兄ちゃん」と女の子が近づいてきた。
背が佐藤君よりも高く、お姉さんかと思いきや佐藤君の妹らしい。
小学1年生で裕子ちゃん。
しかも優実とかなり仲良さそうだった。
なんでも遠足で一緒のペアになったらしい。
一緒に遊ぼうという話になった。
佐藤君は抵抗していたが、押し切られてしまった。
佐藤君は終始恥ずかしそうにもぞもぞしていた。
そんな佐藤君を見ていると、とても可愛らしくて愛おしかった。
「どうしたのお兄ちゃん、もぞもぞしていたら余計に恥ずかしいよ」
佐藤君は妹に本気で注意されていた。
「う、うん」
2つ年下の妹にいいようにあしらわれていた。
そんな情けない姿もすごい可愛かった。
そんな中、妹の裕子ちゃんも友達と出会った。
そして、今度は裕子ちゃんはその子と遊ぶことになり、別れることになった。
「こんな兄ですがよろしくお願いします」
裕子ちゃんはそう言うと、私たちに丁寧にお辞儀をした。
「ほら、お兄ちゃんも」
佐藤君は泣きそうになって、「よ、よろしくお願いします」と声を絞って言った。
もう私たちは笑わずにはいられなかった。
「はい、わかりました」と引き受けた。
「佐藤君、妹さんは背が高いし、しっかりしているね、佐藤君もしっかりしないとね」
洋子がニヤニヤして言った。
佐藤君は、「う、うん」とびくびくしていた。
「まるで佐藤君が弟みたいだったね。おちんちんも小さかったし」
さらにニヤニヤする洋子。
佐藤君はまたビクンとした。
「そうなの?」
洋子がそう聞くと、なんでも優実の弟のおちんちんよりも小さかったらしい。
私は可愛らしく思ったが、洋子は余計にニヤニヤして、さらに言った。
「クラスメイトの女の子におちんちん丸見えで恥ずかしいね、しかもかなり小さいもんね」
「私たち、みんなちゃんと水着着ているのに、1人だけ恥ずかしいすっぽんぽんだよー」
色々言葉をかけ始めた。
佐藤君は余計にしゃべらなくなった。
「裕子ちゃんはちゃんと水着だったのに、なんで佐藤君は裸なの?」
優実が聞くと、「水着、忘れて・・・」とやっと聞き取れる声で言った。
「そっかー、馬鹿だね」と洋子が言うと、佐藤君は黙りこくった。
でも、「返事は?」と洋子が言うと、ビクンとして「は、はい」と返事をした。
佐藤君は急にトイレに行きたいと言い始めた。
しかし、男子トイレに行ってみると、そこは清掃中だった。
佐藤君は漏らしそうになっていた。
すると洋子は草むらを指差して、「あそこですれば」と言った。
佐藤君は抵抗したが、半強制的に連れて行き、草むらの前に立たせた。
佐藤君はこのときばかりは強く拒否した。
すると洋子は強い口調で、「早くしなよ」と責めた。
佐藤君ついに泣いてしまった。
すると優実は優しく佐藤君のおちんちんを掴み・・・。
「ごめんね佐藤君、洋子怖かったね。大丈夫、大丈夫。私がおちんちんを持っててあげるからおしっこして。楽になれるよ」
頭を撫でながらそう言った。
まるで赤ちゃんをあやすようで、私や洋子は必死で笑いをこらえた。
佐藤君は最後のプライドと言わんばかりにおしっこをこらえてもじもじしていた。
そのとき洋子が後ろに回りこみ、「ワッ!」と驚かした。
「あ・・・あ」
佐藤君はビクンとして力が緩んだのか、ついにおしっこを漏らしてしまった。
かなり我慢していたのか、いっぱい出ていた。
男子のおしっこなんて初めて見たのでドキドキだった。
洋子と優実はニヤニヤして見ていた。
佐藤君のプライドは完全に崩壊してしまった。
それ以来、学校でもほとんど話すことなく終わった。