従兄は高校1年生で、顔はまぁまぁイケメン。
身長は173センチくらいです。
彼女は今まで3人。
しかし中2からは全然モテず、最近はPSPのモンハンが彼女のようです。
仮名で『樹(いつき)』とします。
祖母の家に住んでいる樹は、私が泊まりに行くと隣に布団を敷いて寝ます。
友達にそれを話すと、「は?それやばくない?男でしょ?」と言われますが、何も起きていません。
しかし・・・ついこの前、起こったことを今から書きます。
いつものように遊びに来た私は、祖母と樹の母に「買い物に行くか?」と言われました。
でも少し気分が乗らず、私だけ残りました。
祖父と樹の父は仕事ですので、私だけになりました。
なので、久しぶりに樹の部屋を覗きました。
てっきり遊びに行っているものだと思って・・・。
すると、ベッドに樹が座っていました。
「はぁ・・・はぁ・・・」
(これってまさかオナニー・・・?)
よく見えませんが、樹はオナニーをしているようです。
「・・・っナナ」
突然名前を呼ばれてビクッとなりました。
「ナナ・・・っ」
まさか私のことではないでしょうが、とにかく大変です。
バレないうちに逃げようと思いましたが、どうにも足が動きません。
(この変態・・・)
心の中で自分に突っ込みます。
「はぁっ、う、イクっ」
(え、やばいやばいやばい)
樹が冷静になるとさすがに見つかる・・・!
「うっ・・・!」
樹はイッたようです。
(やばい・・・)
ぺた。
裸足だったのが運の尽き、後ずさりしたため樹が気づきました。
「?・・・!!!ナナっ・・・」
「・・・」
「お前、なんでここにいるんだよ!」とか「見られた・・・」とか、色んなことで樹の顔は引き攣っていました。
「・・・見た?」
「見た」と言えるだろうか、この状況で!
「・・・何を?」
「・・・ほんとに?見てないのか?」
「見てない見てない」
完全に怪しいです、自分でもわかるほどに・・・。
「・・・」
樹は自分の髪をかきあげ、私の方へ眼を向け、悩んだ挙句、言いました。
「見ただろう」
(・・・バレてる・・・)
「・・・見た、けど、別に誰にも言わないし・・・!」
この場から逃げたくて必死でした。
「・・・はぁ・・・」
『どうしよう』というようなため息でした。
それはこっちのセリフです。
耐え切れなくなった私は、「・・・き、気にしないでよ。じゃ、じゃあ・・・」と、身を翻そうとしました。
「おい、待てよ」
腕を掴まれたと思ったら、あっという間でした。
壁に押し付けられ、樹の顔が目の前にありました。
「樹・・・」
「・・・」
樹は私を見つめた後、私の肩に顔をうずめました。
「・・・無理」
「は?」
「もう無理」
「なにそれ?」と言う前に樹にキスされました。
もちろんファーストキスです。
「え?」
「ごめん」
そう言った樹は首を舐めてきました。
「ひゃぁ!!」
びっくりして変に裏返った声。
「可愛い」
なんだか夢を見ているみたいな、そんなふわふわした気分でした。
正直、樹とこうなるっていうのを妄想したこともあります。
しかし、現実だったのが不幸です。
首を舐めながら樹の手は私のTシャツへ。
ウエストに直接手が当たり、びっくりして「ぁっ!」と声が出ました。
樹は笑い、私の腰に直接腕を絡めます。
もう片方の手は肩に置かれ、なんというかもうぴったり密着です。
身体も熱っぽくなっていきます。
たまに口にキスをしてきます。
(え、樹って童貞じゃないの?なんだこの慣れた態度は・・・?)
ブラの上から揉まれました。
「んぁ・・・」
私、もう中3なのですが、いまだにスポーツブラです。
友達には「え~?」と言われますが、楽なので仕方ないのです。
「胸、やぁーらかいな」
「あぁん・・・」
恥ずかしい声が出ますが、もう私は夢の中なのです。
「感じてるな?」
「・・・んぅ・・・っ」
なんていうか、ドSな微笑みでした。
「俺のこと好き?」
「・・・あっん・・・」
首を少し振りました。
「俺は好き」
なんですかこの展開・・・萌えます。
エロマンガですか?
少女マンガですか?
「私も、す・・・き・・・んっ」
「よかった、あのさ」
「え、何・・・っ」
「襲っていい?」
「え?」
もうほとんど襲われてますが、悩みました。
やられてもいいような、ちゃんと準備したいような。
結果は・・・。
「だめ・・・」
「・・・」
樹は少しだけ、ほんの少しだけ顔をしかめ、胸を触るのをやめて、すごいぎゅーーーってしてきました。
「///」
(萌!)
妄想オタクにはやばい攻撃でした。
力を緩めず、片方の手で頭をなでなでしてきました。
いつ知ったのでしょうか、二つとも私が彼氏にやって欲しい行動でした。
たぶん心臓の音が聞こえてたと思います。
「今日はだめ・・・」
「え?」
「・・・また今度」
「まじ?いいの?」
「・・・ん・・・」
「・・・ありがとう」
私は自分から約束してしまいました。
そして3日後、私は処女ではなくなりました。