引っ越して数日が経った頃、私はトイレである物に気づいた。
ティッシュペーパー掛けの隅に、小さな穴が開いている。
(なんだこれ?)
ドライバーで取り外して中を見ると、ピンホールカメラだった。
(盗撮!誰が・・・?)
私は驚いた。
それと同時に、妻の恥ずかしい姿を誰かに見られていたと考えると、今まで感じたことのない嫉妬とドキドキする感情が湧きあがってくるのを覚えた。
(他にもあるのか?)
そう思い部屋中を調べると、居間の天井付近に1台と、寝室代わりに使っていた和室に1台設置されていた。
ネットで調べてみると電波範囲が狭いことが分かり、犯人が近隣住民であることは明確だった。
アパートに住む住民は、私たち以外で4部屋。
近所には、駐車場と資材置き場、それと1軒の老夫婦の家があるだけだった。
考えてみると、4部屋の住民中2部屋は家族で、見た目での判断だが違うと推測できた。
もう1部屋は中年の女性。
残るは・・・30代の独身男性。
いかにも怪しいと思った。
私たちの部屋の隣で、いつもチラチラと妻を見ているように感じていたからだ。
調べてみると、隣の男性はアパートの大家の息子で独身。
見た目もオタクっぽく、女性が寄りつかないのも頷ける。
証拠が欲しくて、わざとカメラ2台に埃を付けて見えづらくした。
そしてトイレの水の流量調整を絞って出にくくして、大家に電話をかけた。
「わかりました。すぐ確認のために伺います」
電話を切ると・・・。
ピーンポーン♪
案の定、隣の男性が現れた。
男は妻をジロジロ見ながら、「トイレを確認します」と言って水を流していた。
「調整したら直りましたので見て下さい。他は大丈夫ですか?」
隙を突いて、さっとレンズの埃を取るのが見えた。
(この男だ。間違いない!)
私は確信した。
その後、妻が買い物で出かけた時に隣に行き、問い詰めると白状した。
泣きながら謝られると、なんだか可哀想な気もしてきた。
画像を確認すると妻のトイレシーンがわんさか!
そして一部、気になるところもあった。
私も知らなかったが、妻がトイレでオナニーをしていたのだ。
驚いたが興奮も覚えた。
盗撮動画には私たち夫婦のセックスシーンも収められており、恥ずかしながら興奮してしまった。
彼の話だと、盗撮カメラは私たちの部屋だけらしい。
新婚夫婦が引っ越してくると聞いて、ムラムラして設置してしまったと言う。
確かに他には誰の映像もなかった。
市販のDVDはたくさんあったが。
悪戯心に火がつき、居間のカメラはそのままにした。
いわば夫公認の盗撮。
理由はもちろん、もっと妻のオナニーが見たくなったから。
彼には口止めをして、2人でこっそり楽しむことにした。
今回の出来事で家賃は半額になり、私は小遣いが増えた。
たまに彼に妻のパンティを渡している。
最近では、居間で妻を裸にして彼に見せつけるようにセックスをすることもある。
その翌日には彼が、「興奮しました」と笑顔で挨拶してくる。
変な趣味かも知れないが、当分盗撮はやめられそうにない。