「なんだよ~、俺だよ!利弘だよ!」
サングラスを外すと中学生の頃、悪友の英治とパシリにしていた利弘だった。
(確かこいつ、高校は地元で一番の進学校に進んで、今は東京の大学へ行っているはず・・・)
「今、大学が夏休みでさー!彼女と実家に遊びに来たんだよ~!」
隣を見ると、かなりいい女がいる。
(こいつは昔、俺のことを「貴之君」と呼んでいた。それを「貴ちゃん」とは・・・)
利弘と別れて歩いていると、だんだん怒りが湧いてきた。
悪友の英治に電話して今あったことを話した。
「マジかー!よし、少し懲らしめてやりますか」
英治の仕事が終わるのを待ち、一緒に利弘の家に向かった。
「貴ちゃんから来てること聞いてさー!一緒に飲みに行こうと思って!」
「えっ!今日はちょっと・・・」
「行こーぜ!行くよな!!」
「・・・うん」
「アッ!可愛い彼女さんも一緒にどうぞ!」
「えっ、あっ!ハイ!」
そして4人で居酒屋へ。
「本当にEXILEみたいだな~!」
「俺も最初、声かけられた時は、“誰だよ、このEXILEは~?”って思ったよ!しかも、タ・カ・チ・ャ・ンって!」
「アッハッハッー。じゃあ俺も、『英ちゃん』って呼ばれるかなー!」
利弘は下を向いて黙っていた。
一方、空気の読めない彼女さんは・・・。
「トシ君は中学生の時、どんな感じだったんですか?かなりやんちゃしたって言ってたけど」
「ハァ?トシ君がやんちゃ?ギャハッハッー」
下を向いたまま何も言わない利弘。
それから利弘以外の3人で盛り上がり、飲み続けた。
「由衣ちゃん(彼女)、本当に可愛いね~!」
「おっぱいデカいね!何カップ?ウワッ!柔らけー!」
「脚、長いね~!触っていい~?オッ!スベスベ~!」
由衣ちゃんを俺と英ちゃんで挟んで座り、ちょっかいを出していると、突然利弘は立ち上がった。
「いい加減にしろよ!由衣、もう帰ろう!」
「ハァ?『いい加減にしてください』だろ~!いつからお前はそんなに偉くなったんだ?」
「じゃあEXILE踊れよ!そしたら帰っていいぞ!」
「えっ!無理だよ~!」
「やれよ。早く!」
すると利弘は、EXILEが大勢で縦に並んで頭を回すやつを1人でやりだした。
「ギャハァハァハァー!」
2人で腹を抱えて笑っていると、隣で由衣ちゃんも同じようにしていた。
「もういいぞ~!もうやめてくれ~!アッハッハー、帰っていいぞー」
「じゃあ、由衣帰ろう」
「なに言ってんの?お前だけで帰れよ!」
「由衣ちゃん、まだ俺達と飲みたいよな?」
「えっ!私はどっちでも」
「じゃあさ、俺のアパートで飲み直そうよ!」
英ちゃんは春から一人暮らしをしていた。
「お前はどうする?」
「僕は・・・由衣が・・・行くなら・・・」
「よし!じゃあ行こう!利弘、ごちそうさま!」
3人で店を出て歩いていると、会計を済ませた利弘が走ってきた。
コンビニで酒と摘みを買い(もちろん利弘の奢り)、英ちゃんのアパートに。
4人で飲み続けていると酒とタバコがなくなった。
「よし!利弘、昔を思い出せ!酒とタバコを買ってこい!30分以内な。ヨーイ、スタート!」
利弘がいなくなると・・・。
「由衣ちゃん、チュウしようよ」
「えっ!ダメだよ!トシ君が帰ってくるよ!」
「大丈夫だよ!最低でも片道20分かかるから」
「もう・・・1回だけだよ~!」
「アッ!英ちゃんだけずるい!俺はおっぱいいただき!」
「アン、ちょっと、アン、アアン」
「ウワッ!もうこっちもぐちょぐちょだよ~!」
「アン、アアン、言わないで~、ア~~ン」
そして由衣ちゃんを全裸にして、英ちゃんの巨根を・・・。
「アッー!ダメ!ダメ!ダメ!奥まで!アーッ!ああああー!」
買い物から帰ってきた利弘が唖然としている。
英ちゃんも由衣ちゃんも全く気付いていない。
そこで俺は言ってやった。
「由衣ちゃん!トシ君と英ちゃんの、どっちがいい!」
「アーッ!英ちゃんのすごいの!英ちゃんのがいい~!すごいの~、ア~~ン!」
利弘は何も言わずに酒とタバコを置いて帰っていった。
そこからの由衣ちゃんはすごかった。
俺と英ちゃんが引くほどすごかったwww