出張で東京へ向かう新幹線に乗った。
隣の駅で乗り込んできた女性が座席を確認して、俺の隣に座ろうとした。
何気にチラ見して驚いた。
17年前に別れた元妻だった。
しばし見つめ合った。

ミスコンでの入賞歴を持つ元妻は、42歳でも悔しいほど美しかった。
元妻の浮気が原因で離婚したのだが、体の関係は最後まで否定していた。
でも状況証拠は黒・・・。

「これで信じてくれって言っても無理よね。わかった。お別れする」

元妻の頬を伝う涙を見て、(もしかしたら白なのかもしれない)と心が揺れたが、僅か2年半の結婚生活に幕を下ろし、前を見て2人それぞれの道を歩んだ。

俺はその後、上司の親類の女性になぜか気に入られた。

「バツイチの男を気に入ってくれる女はそうはいないぞ」

32歳で再婚した。
元妻のような洗練された美人ではないが、田舎のお嬢さん的な温かみのある女性。

「きっといいお嫁さんになるわねー」と言われるタイプで、実際に妻業も母業も文句の付けどころがなかった。

東京まで1時間とちょっと、車内で近況を話した。
元妻は外国で暮らすそうだ。

「というわけで、今日は家の引渡しに来たのよ。売却したの。あなたは泊まり?」

「いや、日帰りだ」

「泊まれない?今日、金曜日よ」

家に電話して、「急遽泊まりになった」と言った。

夕方、元妻に指定された旅館を訪ねた。
ひと風呂浴びて、浴衣に着替えて部屋に戻ると、豪華なお膳が用意されていた。

「たぶん、もうあなたとは一生会うことはないと思うの。そんな時に新幹線で隣り合わせるって、ちゃんとサヨナラをしなさいってことじゃないかと思って」

「お前、旦那さんいるんだろう?」

「あなただって指輪してるし」

俺たちは指輪を外した。
美味い料理に舌鼓を打ち、17年ぶりに杯を傾けた。
17年前と違って、42歳の元妻は妖艶な美しさだった。
まるでわざと覗かせるかのように浴衣の胸元を俺に向けた。

もう一度湯に浸かり、戻ると布団が並べて敷いてあった。
元妻を抱き寄せ、唇を重ねた。
胸元から手を忍ばせて乳房を持ち上げるようにしながら乳首を優しく摘んだ。
スルスルと肩から浴衣を落とし、17年ぶりの裸身を眺めた。
股間に顔を埋めて蒸れる花弁を開いた。
赤黒く爛れた花弁が淫蕩な日々を物語った。
舐めるだけで溢れる蜜とこぼれる吐息。
身を捩って肉茎を探す細い指先が亀頭に触れた。
吸引力のあるフェラは誰に仕込まれたのだろう。
美しい横顔の頬を凹ませて亀頭を膨張させていた。

「ゴム、持ってるか?」

「生で大丈夫よ。病気なんか持ってないわ。渡航するから検査したのよ。でも中には出さないでね」

元妻の反応はすごかった。
17年前は遠慮がちに喘いでいたが、元妻は俺の腰を掴むようにして体を震わせて、全身の筋肉をこわばらせて喘いでいた。
時に抱きつき、時に仰け反り、シーツを掴んでイキ乱れた。
元妻から肉茎を引き抜き、下腹部に放った。
陰毛にへばりついた白濁液をティッシュで拭ってやる。

「昔、私のものだったのにね。中にもらったこともあったっけ・・・」

元妻は寂しそうに呟いた。

翌朝、身支度を整えた俺に近づき、元妻は俺のネクタイを直してくれた。

「17年前、ちゃんとお別れしてなかったから心残りだったんだ」

昔していた、いってらっしゃいのキスをした。

「それじゃ、人目があるからここでお別れね。さようなら、あなた」

「ああ、さようなら。お前も元気でな」

俺が先に旅館を後にした。
帰りの新幹線は指定を取ってないので各駅停車に乗った。
2時間近く車窓を眺め、元妻との想い出を紡いだ。

(元妻は本当に体の関係はなかったのかもしれない。あのまま許していたら・・・)

俺は、再び会うこともない元妻に、心の中でもう一度さようならを告げた。