娘が小5の頃までは、夜中でも気兼ねなく性生活をすることができました。
でも娘が小6になってからでしょうか、夜遅くまで起きて、イヤホンで音楽を聴いたり本を読んだりするようになって、急に性生活の機会が減ったのです。
部屋が狭い社宅ですから、寝室は家族3人一部屋。
いつも川の字になって寝ます。
夫も疲れていて、そんなに遅くまで起きていられません。
娘より早く寝てしまうこともあります。
週に一度くらいあったセックスもだんだんと減っていき、娘が中学生になってからは、ほぼ消えました。
休日にする方法もあるのですが、娘は外で遊ぶタイプではないので、夫と2人きりになれる機会はなかなかありません。
ですから、ラブホに出かけていくことも無理なのです。
(もう夫に抱かれることはないのかしら・・・?)
もうすぐ40歳とはいえ、私はまだまだ自分の体に“女”を感じます。
夫の方はどうなのでしょう。
面と向かってこんなこと聞けませんが、セックスがなくても平気でいるので、私への関心がなくなったかもしれません。
(それとも外でしてる?)
満たされないものを感じながら、身勝手なことを考える日々でした。
ある日、夫にメールしました。
こんなこと、妻である私の口から直接は言えなかったのです。
『もう夫婦生活は終わったのですか?私、寂しいです』
明確な返事はありませんでしたが、「今週末、有給を取る」と言われました。
夫は仕事熱心で、滅多に有給を使うことはありません。
その夫が、休むと言ったのです。
「これからは月に一度くらいのペースで有給を消化しようと思う」
(夫は夫婦生活をするために休んでくれるんだ)
そう確信しました。
そして当日の朝。
「行ってきます」
娘が学校に行きました。
夫と2人になりました。
私は台所で洗い物をして、なるべく平静を装いました。
本当は、ちょっとドキドキしていました。
すると夫が咳払いをしながら台所に来ました。
そして後ろから私を抱き締めたのです。
「しよう、美佐子」
「・・・」
「今からしよう」
「遥香、ときどき忘れ物を取りに戻ってくることがあるの」
「どのくらい経てば安心なんだ?」
「5分くらい」
キスされました。
久しぶりだったのでじーんとしました。
唇から下が溶けていくような快感が来ました。
アソコからじわっとエッチな液が流れそうになるのを感じました。
服の上から胸を揉まれました。
「ァ・・・アンッ」
(もしも今、遥香が戻ってきたら・・・)
でも、帰ってくる気配はありません。
「もう大丈夫だろう」
リビングに移動して深いキスをしたあと、お互い服を脱ぎだしました。
「カーテン閉めるな?」
夫がカーテンを閉めると部屋が暗くなりました。
でもテレビを消す余裕はなかったようで、朝の連ドラが始まりました。
胸を揉まれ、乳首を吸われました。
「アァっ!あんッ!ああああ!」
夫は私の胸に顔をうめて、言葉にならない声を出します。
(私が欲しかったのね。欲しいと思っててくれたのね)
久しぶりに燃えました。
安全日ではありませんでしたが、夫は中で射精したようです。
時計を見ると8時30分。
朝から30分も求め合ったことになります。
夫との性生活は月に一度です。
でも2人きりで、なんの気兼ねなく思い切り燃えることができます。
月に一度の有給セックスが楽しみな私です。