昔の話だ。
俺と姉貴の話。
姉貴はとっくに嫁に行っている。
もう時効だし、誰かに話したいので、こうして筆をとった。

俺は当時、まだ10代だった。
姉貴はちょいとばかり年上。
俺は、いや、当時の情景を再現するために、当時っぽく書いてみよう。
まず当時の俺は、「俺」とは言わなかった。

「僕」だ。

姉のことを「姉貴」とも言わない。
では始める。

僕は、お姉ちゃんのことが大好きでした。
お姉ちゃんに彼氏ができたと聞いたときは、胸が張り裂けるような気持ちでした。
これまで見たこともなかったようなお洒落をして化粧をしてデートに出掛けていきます。
ところが、いつものように出かけていったある日、ひどく落ち込んで帰ってきました。

「お姉ちゃん、どうかしたの?デート失敗した?」

「いや・・・それが・・・」

「それが?」

「押し倒された」

「えっ」

「だから引っ叩いて逃げてきた」

「ちくしょーあのヤロー、迫るならもうちょっとロマンティックに迫ってくれよ、頼むから、それにこっちにも心の準備ってものがだな・・・」

とかなんとかお姉ちゃんが言っているのを適当な相槌で流しつつ、僕は思いました。

(お姉ちゃん、まだ処女だったのか・・・)

僕は男と女の営みのことついて、ひと通りは知っています。
なぜってお姉ちゃんが教えてくれたからです。
お姉ちゃんは割とエロい人です。
さらに僕は思いました。

(どんな手を使ってでも、なんとか彼氏の先を越せないものか)

さて、いくら姉がエロいと言っても、正面から口説いて落とすのは無理でしょう。
あいにく僕は血の繋がった弟です。
姉はエロい人ですが、それはただの耳年増的なアレであって、欲求不満が高じて弟を襲ったりするほどの変態ではありません。
そこで考えました。

エッチな気持ちが我慢できなくなる系の薬を盛ろう。
変態でないなら変態にしてしまえばいいのだ、と。

しかし、薬局に行ってそのようなものを要求しても門前払いされることくらいは分かっています。
なのでインターネットで買いました。
まだAmazonがこの世に生まれたばかりの時代でしたが、その種の薬を通販しているサイトは存在しました。

僕は姉の紅茶カップに購入した薬を混ぜ、何食わぬ顔で飲ませました。
ワクワクしながら反応が現れるのを待ちます。
待ちます、待ちます・・・。
おかしい。
姉の様子が普通です。
僕はこんなに興奮してビンビンなのに。
姉が言いました。

「なあ、弟よ」

「何?」

「気付いてないようだけど、紅茶のカップ、すり替えてあるから」

「え?」

僕は股間を押さえました。

(やばい、すごい興奮してる)

張りつめすぎて痛いくらい。

「お、お姉ちゃん、まさか薬のこと?」

「あたしのカードを使ってネットで買い物して、どうしてチェックされないと思うんだ。アホ」

所詮は子供の浅知恵でした。

「こんな怪しい薬を実の姉に飲ませて何がしたかった?」

「・・・」

「言え」

「・・・お姉ちゃんと・・・セックスがしたかった」

ぱーん!と頬を張られました。

「お前がやろうとしたことは、とても卑劣な行為だ。男として最低だ。分かっているか?」

「・・・はい」

「深く反省しろ。忘れるな」

「うん・・・」

「そんなに女が欲しかったのか?」

「違う」

「どう違うんだ」

「お姉ちゃんが欲しい」

「・・・そうか。すまんな。その気持ちには答えてやれない。私たちは姉弟だ」

「お姉ちゃん・・・」

僕は泣きました。

「だが・・・その思いに免じて、一つだけ思い出を作ってやろう」

姉はそう言うと胸元を開けました。

(おっぱいだ!)

久しぶりに見るお姉ちゃんのおっぱいでした。
小さい頃は一緒にお風呂に入っていたんです。

(うわ、最後に見た時より、ずっとふっくらしてる・・・)

「お前は動くな。何もするな。余計な真似をしたら、この件は終わりにする。だが、大人しくしているなら・・・」

姉の手が張りつめた僕の股間に伸びました。

「一度だけ気持ちよくさせてやる。じゃないと収まりがつかないだろうし」

ジッパーを下ろされました。
ボロンと、勢いよく天を向いた僕のモノが飛び出しました。

「・・・立派になったな、弟よ」

指が僕のに絡みます。
亀頭の上の部分を擦ったりカリ触ったり、探るような手つきです。
というか、姉も偉そうなことを言っていても処女なわけで・・・。

「・・・どの辺が気持ちいいんだ?」

「さっき触った裏の辺りが・・・一番気持ちいい・・・」

「こっちか?」

「そっちは表・・・」

「そうか、じゃあここら辺か。ここがいいのか・・・?」

「うん」

ようやくコツを飲み込んだ姉が、しゅこしゅこと僕のをしごきます。

「お姉ちゃん・・・気持ちいい・・・人の手でされるのってすごい・・・」

「ふむ、じゃあこんなのはどうだ?」

姉は体を寄せて胸で僕のを挟んでくれました。

(ああ、お姉ちゃん、あったかい)と思いました。

そして柔らかい。
胸で挟まれてしごかれて・・・僕は思いの丈を、とうとうぶちまけてしまいました。

「うわ、髪まで飛んできた」

「ごめんなさい・・・」

「いいよ、約束だからな。ところで・・・」

「ん?」

「お前は今、薬のせいで自分がおかしくなってると思ってるよな?」

「うん・・・ビンビンして辛かった」

「今、この部屋にカップは3つある。1つは流しだ」

「え?」

「すり替えたとは言ったが、誰もお前に薬入りのを飲ませたとは言っていない」

「と言うと?」

「お前が飲んだのには何も入ってない。このエロ小僧め」

(がーん)

「弟よ、私のことは諦めろ。そして彼女を作れ。それでな」

「それで?」

「その子と幸せになれ。分かったか?」

「わかった・・・」

とまあ、そういうようなわけで、今の俺がいる。
美しい妻がいて、可愛い子がいて。
すべては懐かしい昔の話だ。