あれは中3のときの出来事。
その年の4月、中学3年になった俺は中学生活初の委員会に入った。
ペアになった子『A』がいて、Aとは気が合うんだか合わないんだかよくわからなくて、どうでもいいようなことでいつも争っていたが、だんだん仲良くなって、周りのやつらからも「付き合っちゃえよ」とか言われていた。

ちなみにAは、背は男子にも負け劣らず、むしろクラスで一番背が高かったし、胸は小さかったけどスタイルもよかった。
見た目も清楚で文科系だったが、その見た目と裏腹に運動神経は校内トップクラスだった。
結構モテていたと思う。
実際俺も意識してたし、告白したやつもちらほらいた。

うちの学校では毎年5月の最後の週に体育祭が行なわれる。
学年で企画・運営する種目と、生徒会で企画・運営する種目があった。
で、生徒会の方の種目では、何組か二人三脚でリレーをして、その後に残りの人たちで大縄を跳び、すべてのクラスが跳びはじめてから数分間飛び続け、制限時間内により多い回数を跳んだクラスが優勝というルールだった。
二人三脚のペアだが、生徒会の方では男女各6人ずつ出ればペアはどうでもいいという話だった。
走る人は単純に足が速い順で決めた。

ただここで問題だったのが、Aは足が速すぎて女子とはペアが組めないことだった。
男子は速いやつは速くて、Aと同じくらい速いやつも数人いた。
俺もそのうちの1人。
で、結局、俺がAとペアを組むことになった。
周りのやつらからはAとペアを組んだことで羨ましがられた。
快感だった。

例によって練習では、「左足が先だ」とか「やっぱり右足が先だ」とか下らないことで争ったりもした。
でもすぐに慣れてクラス最強のペアにまで成長した。
予行練習の時、俺とAのペアが走った時に足を結んでいたハチマキが外れてしまい、結果ビリとなってしまった。

そして本番。
簡単に外れないように友達に「がっちり結べよ!」と言い、強く結んでもらった。
その甲斐あってか競技中は外れずに済んで、クラスもこの競技で優勝できて、みんなで抱き合って喜んだ。

競技が終わり、フィールドから退場をして、「さて取るか・・・」となったときに問題発生。

「取れない・・・」

どこをどう頑張っても取れない。
しばらく苦戦していると、Aが申し訳なさそうな顔をしてこう言ってきた。

A「S君(俺)、トイレ行きたい・・・」

俺「ちょっと待て、コレが取れなきゃどうしようもないぞ」

Aのこの言葉に余計に焦ってしまって、どうしても取れない。

A「S君、早くして。漏れる」

俺「我慢しろ。どうしても取れないんだよ」

わずか数十秒間のやり取りであったが、とても長く感じた。

A「ヤバい、もう無理」

Aがトイレの方へ行こうとする。

俺「待てよ、取れなきゃどうしようもないぜ」

慌てて止める俺。

A「そんなこと言われても・・・じゃあS君は私にここで漏らせって言うの?」

涙目で訴えるA。
流石にそれはAの恥でもあるし、俺の恥にもなる。
それは絶対に嫌だった。
そこで俺も折れた。

俺「見ないようにするから一緒にトイレ行くしかないな」

生徒は校舎内に入ることができたので、誰にも見られないように二人三脚の状態のまま校舎内のトイレへ。
そう、人生初の女子トイレだ。
Aはハーパンと下着を下ろし、用を足した。
Aのパンツは淡いピンク色で可愛かった。
そして気になるアソコは毛は薄く、縦スジがよくわかった。

Aは相当限界に近かったらしく、ものすごい勢いで長い間出ていた。
シャーという音が静かな個室の中に響いていた。
出終わって紙で拭き、流す。
下着、ハーパンを穿き直し、Aは赤面しながら俺にこう言った。

「誰にも言わないでね」

当たり前だ。
誰かに言ったところで一緒にトイレに入ったのは事実だ。
そんなことが周りに知れたら俺も被害を被ることになる。
実際、今の今まで誰にも話したことはない。
今でも2人の内緒の話。

ところで足だが、体育祭本部の救護所へ行って取ってもらおうとしたがどうしても取れず、結局ハサミで切断した。
そしてAとは、その後の修学旅行で告白され、付き合うことになった。
その後もずっと関係は続き、お互い別々の高校へ行っても、俺が就職して社会人3年生をやっている今でも付き合っている。
Aは今、大学3年だ。
今、俺は就職のために地方に出て遠距離になっているが、Aが大学を卒業したら結婚しようということになっている。
二人三脚のハチマキが取れない事件の後で初体験とか、そういうこともあったが、その話はまた。