恵美が1回目だという12月から結婚するまで、昔の手帳で自分の行動をできる限り思い出すと、血の気が引きました。
津田さんの引越しの手伝いに恵美と一緒に行ったのを思い出したんです。
結婚式の少し前でした。
彼女が津田さんのアパートに泊めてもらったという話は嘘なんです。
その時、津田さんはまだ実家暮らしです。

「3回目のラブホの話だけど、津田さんはまだあそこに住んでないよね。2人で引越しの手伝いに行ったのはもっと後じゃん」

「・・・」

「本当は泊まったんじゃないの?嘘はダメだよ」

「泊まったって言うと、また貴方が色々詮索すると思って」

「泊まったんだ。やっぱり。セックスの話も嘘なの?」

「バックで気持ち悪くなって吐いて寝たのは本当だよ」

「じゃあ朝は?20歳くらいの男が我慢できるわけないって」

「覚えてないよ。ホテルを出て手を繋いで駅まで歩いたけど、コーヒー飲んで、それが最後」

「ほんとに覚えてないの?隠してんじゃない?」

「覚えてない」

「じゃあ渡辺君ってどんな人なの。学部は?背格好は?実家は?高校は?」

「農学部の3年だった。180センチくらいあって少し痩せてたかな。家はF町でI高校って言ってた。貴方と同郷」

この辺りからの僕の行動は常軌を逸してきたと自分でも思います。
大学の図書館で古い名簿を探し出し、渡辺君のアパートの住所と勤務先を知りました。
実家の住所も調べました。
出身高校に知り合いがいたので、卒業アルバムを借りて彼の写真も手に入れました。
驚いたことに、彼が住んで部屋は僕が恵美に出会う前に住んでたアパートで、隣の部屋でした。
卒業アルバムで見た彼の高校の時の担任は、僕の高校の時の担任でした。
それまで以上に胸のつかえが増しました。

一番堪えたのはアパートのことでした。
僕は2年間そこに住んでいたんです。
隣の声が筒抜けなんです。
声だけじゃありません、壁に隙間があって、灯りを消すと一筋の隣の灯りが漏れてくるんです。
隣の学生が連れ込んだ女の喘ぎ声でオナニーをしたこともあります。
ファイバースコープでも買って覗いてやろうかと思ったこともあります。

(あの部屋に恵美が行った)

信じられないことでした。

「渡辺君のアパートだけどさ、俺が昔住んでたアパートなんだよ」

「・・・」

「津田さんの引越しに一緒に行った時、あのアパートの前を通ったから、俺言ったよね。俺、恵美に会う前このアパートに住んでたって」

「覚えてないけど」

「あの時、恵美はどう思ったの?」

「・・・」

「少し寄って眺めて行きたいなって言ったら、時間ないからって車を止めてくれなかったよね。あの時、渡辺君があそこにいたんだね?」

「知らないって言ってるでしょ」

僕は渡辺君に手紙を出しました。
彼の住所は例の名簿で知ってました。
海外でしたが、自分を抑えることができませんでした。
返ってきた手紙は、婚約してるような人とそんな事をするわけがないと、完全否定でした。

その後、彼が日本に戻ってきてから恵美に電話させました。
彼は、「今後は弁護士を通すから」と冷たく言いました。

この後の話は僕の想像です。

恵美は渡辺君の腕の中で目を覚ましました。
2人とも全裸でした。
恵美が昨夜のことを謝ります。

「昨日は中途半端になっちゃってごめんね」

「いいよ。酔ってたんだから。それより大丈夫?具合悪くない?」

「ありがと。大丈夫だよ」

「良かった。ほんと心配したんだよ」

「ごめんね。心配かけちゃって」

自然に唇が重なり、舌先でお互いの高まりを感じています。

「もう一度、してもいい?」

「いいよ」

勃起したペニスと濡れたマンコが吸い寄せられるように触れ合い、挿入がはじまりました。

「あっ・・・はぁ・・・いい・・・」

「いいの?」

「ん、す・・・っごく、いいよ・・・あぁ」

「僕も」

渡辺君は恵美の表情を覗いながらゆっくりと腰を動かします。
恵美の愛液が絡みついたペニスがゆっくりと動いています。

「もっと、奥まで・・・して。全部入れていいよ」

「でも、昨日、気持ち悪くなっちゃったでしょ?」

「いいの。早く・・・来て」

恵美の要求に応じて渡辺君が根元まで挿入し激しいピストンがはじまります。

「あぁ・・・あぁ・・・うっ・・・うっう~うっ・・・あっ」

「感じる?気持ちいい?」

「あっ・・・おかしくなっちゃいそう・・・ひっ」

「俺も気持ちいいよ。あぁ・・・」

「奥に当たってるの。もっと突いて・・・イキそう」

「イッちゃっていいよ、でも、もっと、もっとイカせてあげるから」

「イッちゃう、イッちゃう、イッてもいい?イッちゃうよ・・・うっ、うっ・・・ん~イク」

恵美がイキました。
渡辺君はストロークを大きくしてゆっくりペニスを動かしています。

「イッた?」

「ハァ・・・うん」

「彼氏ともこんなふうにエッチするの?」

「あんまり。家でするから、親に聞こえないように静かにしてるし」

「へ~、それじゃあ感じないんじゃない?」

「そんな事ないよ。それはそれで感じるよ」

「今より?」

「変なこと聞かないで」

「でも、相性ってあるじゃない」

「それはあると思うよ」

「じゃあ俺はどう?恵美ちゃんとの相性?」

「あると思うよ」

「彼氏より感じた?」

「うん。大きいからかな、渡辺君の長いし、太いし」

恵美が渡辺君の上に跨がりペニスを自分の膣口に導き、挿入して腰を振りはじめます。

「あぁ、また違うところに当たってる。いい・・・ん・・・うぐっ・・・うっ」

「ふぅ~うっ・・・っ・・・あぁ」

渡辺君が恵美の腰に手をかけて激しくグラインドします。

「もっと激しくするよ」

「あっ・・・はっ、ん」

「彼氏のこと、忘れさせてあげるから」

「いゃ、ふっ・・・あぁあぁ、そんな・・・ダメ」

「あ~ん・・・ぁんっ・・・はっ」

「はっ・・・はっ・・・はっ・・・はっ・・・はっ」

「いく・・・いっ・・・く、イク~っ」

また恵美がイキました。
渡辺君に覆い被さるようにしてディープなキスが続きます。

「まだイカないの?私、もう何回もイッてる・・・よ」

「結構我慢してたんだ。もうイキたい。バックでいい?」

「いいよ。でもゴムつけてね。中でイッて欲しいから」

渡辺君がコンドームを付けて、四つん這いになった恵美がお尻を突き出します。
渡辺君は恵美のお尻を両手でがっちり押さえて挿入します。

「あっ、あっ、あっ・・・うぅうぅ~っ・・・はっあっ・・・凄い」

「なんか俺の女って感じ」

「あん、あん、いい。最高~奥まで届いてんの・・・恵美の子宮が感じてる」

「彼氏と別れたら出してあげるよ」

「そんな・・・いじわ・・・る・・・しない・・・で・・・うっ」

「はぁ、ハァハァ、ふぅ、別れてくれる?」

「あぁ~~うぅぅ・・・ひぃっ・・・っく・・・ん・・・わかっ・・・たから・・・お・・・ねが・・・い」

「あ~っ、出そう」

「きて。早く。早く来て。うっ・・・あっ・・・あぁ~あっ・・・っ・・・」

「あっ、あっ、あっ・・・うっ」

渡辺君のペニスが恵美の中で脈打ちます。

「ふぅ~はぁっ・・・ふぁん・・・凄いよ。もうダメ」

「すげぇー気持ち良かった。こんなに出ちゃったし」

渡辺君の精液がたっぷり詰まったコンドームを恵美に見せています。

「結婚、やめるよね?」

「考える。こんなに感じたの初めてだし」

「やめなよ。俺の方がいいんでしょ」

「そうね。別れるかも。でもね、色んなことあるのよ」

「俺は恵美ちゃんと一緒にいたい、ずっと」

「うん、分かったよ」

恵美とはこんな話を何度も繰り返してるうちに、「女々しい」と言われて別れました。
それでも、こんな想像をずっと繰り返している自分がいます。