27歳、会社員の男です。
大手メーカー勤務で、多忙な日々と格闘しています。

ある日、1枚のはがきが一人暮らしのマンションのポストに。
それは『同窓会のお知らせ』でした。
中学の学年としては初めての同窓会でした。
僕は懐かしい仲間との再会を楽しみにしていました。
PCMAX

8月のお盆前のその日、昔からある割烹で同窓会は開かれました。
白髪だらけになった担任のF先生もやって来て、3年の時のクラスのうち、3分の2以上が参加しました。
地元に残っているやつが多いなか、僕は「よく遠くから帰ってきた」と讃えられました。

同じく遠方から帰ってきた女子がいました。
名前はヒトミ。
僕が生徒会長をしていた時に副会長として一緒にやっていた子でした。
当時とは違って、ほっそりして、化粧もしていて、一瞬誰だか分かりませんでした。

1次会は2時間ほどで終わり、2次会に流れました。
昔からあるスナックでのカラオケ大会となりました。
みんな酔っぱらって、肩を叩き合いながら昔を懐かしみ、みんなで『サライ』を爆唱してお開きとなりました。
時間は11時近くになっていました。

ふと自分を取り戻して帰途につこうとしたとき、声をかけられました。
ヒトミでした。

「一緒に帰らない?」

僕の実家もヒトミの実家も同じ方向でした。
ヒトミとは最初に挨拶しただけで、1次会でも2次会でも言葉を交わすことはありませんでした。
道すがら近況を話し合いました。
そのとき初めてヒトミが結婚したばかりだと知りました。
当時のヒトミは優等生で、どこか野暮ったい感じの女子でしたが、その後、最難関の女子大を出て有名広告代理店に勤務した後、結婚した相手は弁護士。
こんな田舎出身の女子にしては上出来のサクセスストーリーと言えました。
ヒトミと話していると忘れていた記憶がどんどん蘇ってきて、懐かしくて切ない気分になりました。

しばらくして母校が見えてきました。

「行ってみない?」

ヒトミの問いかけに拒否する理由などありませんでした。
虫の声がするなか裏門を抜けて学校の敷地内へ。
なんだか探検をしている気分でした。
懐かしい水飲み場。
部活が終わった後、一目散に駆け込んだっけ。
掃除道具の置き場も、あの頃とまったく変わっていませんでした。
各教室を結ぶ廊下は屋外と接しているテラス状になっています。
当時から教室の施錠はされておらず(盗られそうなものはなかったからか)、しようと思えば出入りは自由にできたのですが、その3年時を過ごした教室に行ってみることにしました。

そして懐かしい『3年4組』に侵入。
施錠はされていませんでした。
教室独特の匂いを感じ、当時の思い出が蘇ってきます。
生徒の椅子に腰を下ろすと授業を受けている気分になりました。
ふと前を見ると、ヒトミが黒板にチョークで何やら書いています。
大きな字で。
目を凝らして見ました。

『大』
『好』

(ん?)

暗闇の中、外から差し込む水銀灯の明かりがぼんやりとヒトミと黒板を浮かび上がらせます。
ヒトミは書き続けています。

『き』
『だった』

僕は、一瞬状況が呑み込めず、ぼんやりと黒板を見つめていました。

「会長」

ヒトミからそう呼ばれて僕は我に返りました。
その瞬間、僕は腕を掴まれ、抱きつかれ、キスされました。

(えっ?)

黒板に書かれた『大好きだった』の文字。

(えっ?それって・・・僕のこと?)

かつての生徒会長だった僕は、副会長だったヒトミに強引にキスされていました。

あの頃、ヒトミと僕は学年で成績の1、2位を争っていましたが、その時は完全にヒトミに屈服していました。
そんなヒトミに激しく攻められて、椅子から転げ落ちそうになりました。
僕は無性に興奮してきて形勢逆転。
ヒトミを教壇に立たせて激しくキスを貪りました。
ヒトミが鳴きました。
ひんやりした教室の床で全裸の僕とヒトミは抱き合い繋がっていました。

「マジで?僕のこと?」

シフトチェンジすればいつでも射精できそうな肉棒を出し入れしながら僕が聞くと、ヒトミは切ない表情で頷きました。

「だって、僕も、ヒトミのこと・・・いいと思ったけど・・・受け付けない雰囲気だったよね・・・勉強ばかりしてて・・・」

ヒトミの膣が僕を締め上げました。
思い出の教室で同級生の女子と抱き合い、セックスしながら、もっと早く近づくことができていたらと思っていました。
どうしようもなくて、ヒトミの大きめのおっぱいを夢中でしゃぶりました。

「めちゃくちゃにして・・・」

ヒトミが涙声で言いました。

「今日で忘れるから」

ヒトミはこれから弁護士の奥さんとしてやっていかなければならないんだから。
僕も気持ちを切り替えていかなきゃ。

「愛してる」

「私も・・・」

思い出の詰まった教室で僕とヒトミは同じ思いを抱いて一つになり、果てました。

あれから9ヶ月。
何事もなかったかのように、僕も世の中も動いています。