マサは俺と同じくらいの身長だけど、明らかに中年太りの小デブ。
お世辞にもカッコいいとは言えないが、かなり喋りが上手い印象だった。
2人の付き合いは1年ちょっと。
その日、俺は彼女と普通に遊んでた。
新宿の丸井にいたら偶然ユミ達と会い、「一緒にメシでも」と誘われた。
そして俺だけ独り暮らしだという話になって、そのまま宅飲みにという流れ。
ぶっちゃけ俺はイヤだったんだけど、ユミがやたら強引で、断り切れずにって感じ。
別に仲がいいわけでもないし、彼氏の方とは初対面だったしさ。
ウチは会社が借りてるマンションだから、独り暮らしには広すぎる間取りになってる。
2LDKだから狭くないし、まぁしょうがないなって諦めて招き入れた。
スーパーで酒とか買い込んでウチに来たのは、確か21時くらいだったと思う。
他愛もない話をしながら飲みはじめて30分くらいして、携帯に仕事の電話がかかってきた。
詳しくは書けないけど、広告代理店みたいな仕事してる。
クライアントからの電話だったんだけど、工場と何やらトラブってると言う。
両方に電話をかけ直して話を聞いても埒が明かないので、結局行かなきゃという状況になった。
車で20分くらいにある工場だったから、最悪1~2時間で帰れると思ってた。
みんなに事情を説明したが、ユミが「じゃー待ってるね」と言う。
暗に『帰ってくれ』と匂わせたが、空気の読めない女らしい。
すぐ戻ってくるからと用意して出ようとしたが、その時なんか予感があった。
ICレコーダーってあるじゃない、音声だけ録音できるやつ。
あれを録音状態にして、本棚のとこに置いてきた。
俺がいない間に何されるか分かんないから。
大体ユミって女がちょっと気に入らなかったってのが大きいんだが。
そのまま俺は急いで工場へ行った。
行ってみるとオヤジ3人が揉めまくってて、それを丸め込むのが大変だった。
30分くらいして彼女に、「すぐ戻れないかも」って電話した。
「帰れそうになったらまた電話する」と言って切り、結局その電話ができたのは3時前。
クライアントのオヤジが送ってくれたけど、延々愚痴を聞かされて、3時半頃マンションについた。
帰ってみるとユミと彼氏はもういなくて、彼女はベッドで寝てた。
仕方なくシャワーを浴びて俺も寝ようとしたが、その時シャワーを使ってた形跡があった。
彼女が寝る前に入ったんだろうなとしか思ってなかったんだが・・・。
そのまま朝になって、昼ちょい前に彼女と出掛け、夕飯後に帰宅した。
日曜日の夜になって、録音してたICレコーダーの存在に気が付いた。
だけど疲れてたから再生することもなくそのまま放置。
それから3日くらいしてから、そうだ!と思って初めて中を確認してみた。
初めは3人の会話、っていうかユミの喋りが続いてた。
ユミ「彼とはどうなの?ぶっちゃけ」
アイ「別に~普通だよ」
マサ「仲良さそうだったしね~」
ユミ「でも最初の頃ってあんまりだったじゃん」
マサ「そうなん?」
アイ「う~ん、あの頃はね」
ユミ「彼氏いないからとか言ってたじゃん」
マサ「フリーだったからノリで付き合ったって?」
アイ「確かにねぇ~。でも今は違うからいいの」
俺が出掛けてから30分くらいでの会話。
付き合いはじめの頃、アイが俺のことをそう思ってたとは初耳だった。
もうここで軽い眩暈。
ここから10分くらい、アイは俺との関係を根掘り葉掘り聞かれてた。
すると急にユミの電話が鳴り、数分間ユミが友達と喋ってた。
ユミ「ダメだわ、ちょっと行ってきていい?」
マサ「どこに?」
ユミ「ミキって子いたじゃん?高校ん時の」
マサ「あ~、あの子ね」
ユミ「なんかぁ~彼氏と喧嘩したみたいで家を出てきたんだって」
ダルいのでまとめると、そのミキって子は彼氏と同棲中。
帰ってきた彼氏がどうも風俗に行ってたみたいで、そのまま喧嘩→家を出るって流れ。
泣きながら電話してきたので慰めに行ってくるとユミが言ってた。
「すぐ戻るから待ってて!」
ユミはそう言って、ガタガタ音を立てながらウチを出ていった。
(何?この展開は・・・)
アイからはそんな展開は聞いてない。
確か俺がした1回目の電話の後に2人は帰ったって聞いてたし。
心臓がバクバクしてきたが、煙草を吸いながら再生し続けた。
2人は世間話をしながら酒を飲んでるらしく、ほとんどマサが喋りまくり。
アイのことを褒めまくりながら、ユミに代わってアレコレ謝ってる会話。
そんな他愛もない会話が1時間くらい続いてた。
途中で早送りしたりして全部は聞いてなかったけど、明らかにアイは砕けはじめてた。
酒の力もあったろうし、マサの会話力もあったんだと思う。
気が付くと軽い下ネタを喋っていて、マサはユミとのセックスを喋ってた。
「ユミは勝手にイキまくって、俺なんてイカずに終了だぜ?最悪でしょ」
「えぇ~マジでぇ?それって辛くない?」
「辛いよ!でも遅漏は治らないからねぇ~」
「そんなになの?」
「んまぁ~、3~4時間はしてるかな」
「マジ?超ヤバいじゃん、それ」
「そう?普通そんなもんでしょ?」
「いやいや、普通そんなしないでしょ!」
「えっ?彼氏とはもっと短い?」
「えぇー1時間くらいじゃない?普通」
「それって彼氏が早漏なんじゃね?」
「そんな言うほど早くないよ」
と、まぁーこんな感じの会話を、楽しそうにゲラゲラ笑いながらしてた。
他の男と普通に下ネタを喋ってるのには軽くショックを受けた。
でもそれから始まる会話の方がショッキングだった。
まとめると、じつは俺じゃアイは満足してないって話。
前戯が長いのは嬉しいけど、入れてからの時間がちょっと短いって。
マサが「亀頭で奥をグリングリンされるとヤバいでしょ」みたいな話を言い出し、アイが「ホントマジで超ヤバいよね!それ!!」とノリノリ。
でも俺が早いからそれが味わえてないとかなんとかって。
今まで喜んでるように思えたあれは演技だったのか・・・と呆然。
さらにチンコサイズの話題になり、アイの中では俺は中レベルらしい。
過去に巨チンがいたらしく、その話題になっていった。
「大きさどんくらい?」
「こんなくらいかな」
「あぁー、俺のよりちょっと小さいくらいだな」
「マジで?デカ過ぎでしょ!」
「小さくはないけどさ。で、太さは?」
「このくらいだったかなぁー、いつもアゴが痛くなってたもん」
「ふてぇー!よく入ったね、痛くないの?」
「慣れですよ、馴れ。初めは無理だったけど」
「俺のも太いけどそこまで太いのは犯罪だよなぁー、俺のですらこんなもんだよ?」
「言わないでいい!」
「ん?見たい?見せようか?まだフニャチンだけど」
「見ない見ない、ジッパー下げないでいいから!」
「はいはい」
どのくらいかは分からないけど、かなりの太さだとは分かった。
そんなもんに慣れてたら、俺のなんて小さくてスカスカだろうなって思った。
伸縮自在だろうけど、すげぇ負けた気分になって悲しかった。
それから30分くらいゲラゲラ笑いながらの下ネタ談笑が続いた。
突然マサの携帯が鳴った。
「あぁ~あぁ~分かったよ、うん、じゃーな」
「なんだって?」
「ファミレスで慰めてて、まだ戻れないって」
「ふ~ん、どうするんだろ?」
「なんか彼氏を交えて話しするとか言ってた。また電話するって」
それからまた下ネタ談笑がはじまり、次第にマサがアイを褒めまくりはじめた。
「アイちゃんてすげー性格が可愛いよね」
「超やさしそうだし可愛いし、彼氏が羨ましいよ」
「ユミと違ってガツガツこない癒し系だよね」
「超髪綺麗だし、触っていい?」
「手とか超綺麗じゃん、マジで彼氏羨まし過ぎ」
こんな感じの褒め会話をされて、アイは満更でもないみたい。
「髪触らせて」とか言われて断りもせずに触らせてるっぽいし。
でもそこから想像してなかった流れに急展開していった。
「んっ・・・」
アイの呻くような小さい声が聞こえた気がした。
(あれ?)
そう思ってボリュームを上げると、数秒後にやっぱり、「んっ・・・」と聞こえる。
(何?)
耳を澄ませると、今度はクチュッという粘り気のある音。
「んっ・・・んぐっ・・・」という声が聞こえはじめ、ピチャピチャ音が鳴りまくり。
どう考えてもキスしてるとしか思えない音が響きまくりだった。
(嘘だろ、嘘だろ)って心臓がバクバクした。
思わずヘッドフォンを装着して、ボリュームに手をかけて音に集中した。
ピチャピチャクチュクチュ音が響き、アイの吐息交じりの声が聞こえまくり。
しかもその吐息がやらしい吐息で、明らかに喘ぎ声に近い吐息だった。
「だめっ・・・」
「大丈夫だって」
「んはぁんっ・・・んあぁっっ・・・」
ガサガサ音が鳴ってて、アイのいやらしくなった声とピチャピチャ音が聞こえる。
「ちょっと・・・だめってば・・・んあぁっんっ」
「もう乳首こんなに硬くなってるよ」
「んもぅっ・・・あぁっ・・・」
完全にアイの声は喘ぎ声に変わってて、乳首を舐められてるか触られてるかって状況。
俺は気絶しそうだった。
アイは一応「イヤ」とか「だめ」とか口走ってるけど、拒絶してる口調じゃない。
むしろ感じ始めてて、『もっとして』って聞こえる。
激しくキスをしてるらしく、その時はブチュブチュ音が聞こえる。
乳首を吸って舐めまくってる時は、ジュルジュル音が響いてた。
<続く>