ボクが小学校2年生になってからは、夏休みや冬休み、春休みなど学校が長い休みになると、その期間だけ実家に戻ることになった。
「ユキねえ」と呼んでいた姉は、ボクより3歳年上。
5年生のユキねえは、ボクの宿題を見てくれて、宿題がよくできると、ちゅうしてくれた。
「まこと(ボク)、すごいねー!ちゅっ」
それが嬉しくて宿題も頑張った。
ボクが3年生になっても、同じような休みを過ごしたけど、6年生になった姉は自分の勉強に一生懸命になっていたので会話もどんどん減っていった。
ボクが4年生、ユキねえが中学生になった時、ほぼ家の中で見かけるだけくらいな感じになっていた。
ボクが中学生に上がる年にボクだけ実家に戻ることになった。
母親だけが単身赴任のような状態になる。
実家で祖母、姉、ボクの3人暮らしが始まった。
実家に引っ越してからは当然、久しぶりに姉を目にする機会が増えた。
そしてほどなく、ふと思った。
姉は女なんだと。
高校1年生の姉は、記憶にある無邪気なユキねえではなく、テレビで見るアイドルのようだった。
可愛くなっていた。
キレイになっていた。
おっぱい、お尻、そういうパーツの存在を姉のカラダから感じてしまった。
姉を女だと思うようになった。
一緒に住むのは5年ぶりだもの、そりゃ無理もないと思う。
だいたい、この年代の5年間はでかい。
姉は小学生の子どもの姿の記憶だったのに、今目の前にいるのは、テレビで活躍するアイドルと同じ女子高生なんだから。
しかも見た目もアイドルに負けていない。
今ならさしずめSKE48の松井珠理奈みたいな雰囲気かな。
学校でモテるんだろうな。
そんなボクにもやってきた思春期。
ユキねえに正面からは向き合えないその反面、ユキねえの無防備な姿はチラ見していた。
それはボクのオナニーのおかずにうってつけだった。
ユキねえは、家ではノーブラでキャミやタンクトップ1枚なんてこともザラ。
屈んだ上から、俯いた横から、正面の時はキャミの胸元にぷちっとした乳首の突起をチラ見してオナニーに励んだ。
時は経ち、ボクも中3になると、中間・期末試験や高校の受験勉強で時折夜中まで起きていることがあった。
夜中の1時頃、喉が渇いてきたので2階のボクの部屋から1階のキッチンへ牛乳を飲みに行こうとした時のこと。
隣の部屋のユキねえを起こさないようにと、いつもそっと自分の部屋のドアを開けて出ていくんだけど、この日はちゃんとドアが閉まっていなかったらしく、カチャという小さな音すらたてずに、物音一つ出さず、すーっとドアを開けることができた。
部屋を出て、すぐ横のユキねえの部屋のドアを見ると、ユキねえもこの日はきちんとドアが閉まっていなかった。
人差し指が入るくらいの隙間が空いていた。
(さすが姉弟だなぁ)
心の中でクスッと笑いながら、ドアを閉めてあげようとゆっくり近づくと、部屋の中からかすかな息遣いが聞こえる。
「んはぁはぁ・・・」
消え入りそうなほどの息遣い。
いや、どちらかというと押し殺してる息遣い。
一瞬にしてボクは察した。
そしてそぉーっとドアを押して、覗けるくらいの隙間に開いた。
ベッドでユキねえは向こうを向いて横たわっている。
でも、腰のあたりの布団はもぞもぞと動いている。
「んん・・・んん・・・」
ユキねえの吐息。
息を殺してボクは見続けた。
ほどなくして布団が揺れた。
ユキねえがブルブルブルっと痙攣のように震えながら、「ああっ!ぁぁぁ・・・」と、かすかな声を出しながら。
いけないものを見てしまったような罪悪感に苛まれながら、ボクはそっと部屋に戻った。
喉はさっき以上にカラカラだけど、そんなことよりもこの体中に沸き起こったとてつもない興奮を噴出せずにはいられなかった。
2回続けてオナニーで発射した。
今回のボクのように、もしかしたら姉にもボクのオナニーを見られたことがあったかもしれない。
コレだけ毎日抜いてるのだから。
そういう想いがさらに興奮を助長した。
ボクのオナニーを見て、興奮してたまらずオナニーをするユキねえ。
射精は2回ともそんな妄想で果てた。
この日を境にボクは時折、姉でオナニーをするようになってしまった。
中学最後の夏休みも終わりに近づいたある日。
祖母は町内会の温泉旅行へ。
久しぶりに母の元へ泊まりに行く日があった。
祖母はお昼頃家を出たが、ボクはバスの時間が16時頃なので、それまで部屋でエッチなDVDを見ることにした。
もちろん音が漏れないようにヘッドフォンをして。
バスまであと2時間ってところで、なんとなく気配を感じてドアの方を見ると、ユキねえと見知らぬ男が立っていた。
うわぁ・・・と慌てそうになったが、その位置からはテレビの横が見えるだけで、ボクがナニを見ているのかはわからないはずだ。
焦らずにヘッドフォンを外して、「な、何?」と返事をした。
「まこと、ノックしても返事しないから開けちゃったよ」
「なんかあったの?」
そう言い返しながらその男を見た。
背が高くて大人な感じ。
顔立ちは普通。
でも体格はがっしりしたスポーツマン風だった。
(きっと彼氏だろうな)
「あ、まことくんかい?お姉さんから聞いているよ!ボクはお姉さんとお付き合いさせてもらってる高橋です!よろしくね」
(・・・やっぱり)
「ゆき、俺なんか飲みたいな」
(呼び捨てかよ)
「うん。じゃあアイスコーヒー持ってくるね!ちょっと待っててね」
(ユキねえもユキねえだ。あんなに嬉しそうに)
ユキねえが下におりていくと、その高橋が、「ちょっといい?」と言いながら部屋に入ってきた。
「あ、はい」
そう言いながら慌ててリモコンでDVDを止めた。
高橋はひそひそ話の仕草で、「大丈夫!ゆきにはバレてないみたいだよ!」と言いながらボクの腰のあたりの横に置いてあったティッシュの箱に目配せした。
一瞬にしてボクは恥ずかしさでいっぱいになった。
「俺もさ、学生の頃は毎日だったよ!今もたまにするしね(笑)」
気を遣って言ってくれたのがボクにもわかった。
(高橋、意外といいやつじゃん)
気づけばバスの時間だった。
ドア越しに、「ユキねえ、行ってくるわ」と言うと、部屋のドアを開けてユキねえと高橋が現れて、ユキねえは「かあさんを元気づけておいでよ」と、高橋は「気をつけてね」と言った。
腕時計を見ると、もうバスの時間まであと2分。
バス停まで猛然とダッシュした。
バス停が目に入った。
そして発車するバスも。
ボクは乗り遅れた。
次のバスまで1時間。
トボトボと自宅へ一旦戻る。
鍵を開けて家のドアを開ける。
「・・・」
静まり返っている家の中。
(変だな?ユキねえたちがいるはずなのに)
靴を脱いで上がり、居間を通り2階へ向かう階段の下まで来たときだった。
「あっはぁっ・・・」
声が聞こえた。
会話じゃない。
言葉じゃない。
ユキねえの声だけど、空気とともに漏れるような声。
(え?!)
ボクは一瞬、ナニが起こっているのか判らなかったが、ボクが一呼吸した次の瞬間に、「はぁぁん・・・」という声。
ボクは理解した。
(セックスだ。高橋とユキねえがエッチしてるんだ・・・!)
「あ、いや・・・ああぁぁ・・・」
ユキねえのその声はボクの股間をギンギンに刺激し、好奇心を最大限に持ち上げた。
すぐそこで本物のエッチが行なわれている。
しかも相手はあのきれいなユキねえだ。
ボクはそっと階段を上りはじめた。
1段1段音を立てずに慎重に。
ユキねえの声がどんどん臨場感を増してゆく。
「あっ・・・あっ・・・あ、あ、あ、あ・・・」
ユキねえの部屋のドアまで辿り着いた。
会話も内容がわかるほどにはなった。
「気持ちいい?」
「いや・・・」
「教えたしょ?」
「あぅ・・・気持ち・・・いい・・・です」
「そうそう。いい子だねぇ。そういうことはちゃんと言うんだよ」
「はい・・・いい・・・気持ちいい・・・ああぁぁ」
ユキねえが、あんなにいやらしいこと言うんだ。
いや、そんなことを言う女にされちゃったんだ。
高橋に嫉妬したが、それがエロい気分とごちゃ混ぜになり、今までにない興奮を経験した。
「ああ・・・ヌルヌルだよ、ゆき」
「いや・・・言わないで・・・」
高橋は鼻で「ふふ」と笑う。
少し間を置いて音がした。
モーターの音。
ぶぶぶぶぶぶぶ・・・という音。
エッチなDVDで聞いたことがある。
そしてその音は、その物体が何かに押しつけられるようにこもった音に変わった。
と同時に・・・。
「あああああぁぁ~~~・・・」
ユキねえの声。
きっとバイブってやつを当てられてるのだろうか。
すごく卑猥な声だった。
「気持ちいいだろ?」
「んんん・・・はい・・・はあああぁぁ・・・」
「これもあげるよ」
直後、ずずず、ぐちゅぐちゅ、ずずずずず・・・とすする音。
きっとフェラだ。
アレを口にしながらも喉からは卑猥な声。
「ふんんんーーー・・・んんんん・・・」
ぐっちゅぐっちゅぐっちゅ。
ぶぶぶぶぶ。
ユキねえの声とフェラの音と、そしてバイブの音。
いやらしい三重奏がドアの向こうで響き渡る。
そして。
「ああっ・・・ああっ・・・」
アレから口を離したらしく、喘ぎが鮮明に、そしてより高いトーンに。
「なんだ、イキそうなのか?」
「あああーああーっ・・・イキそうです・・・イキたい・・・んああああぁぁ~・・・」
バイブの音は容赦なく続く。
「あーっあーっ・・・イク、イク、いくぅーーぅああああぁぁぁーー・・・」
「もう入れてあげよか?」
「ん・・・」
「ちゃんと言って。教えたしょ?」
「・・・ちんちんちょうだい・・・」
すごく甘えた声でユキねえがねだった。
「これかい?」
ユキねえがはぁはぁ言ってる。
焦らしてるようだ。
「これ・・・です・・・はぁぁ・・・ちょうだい・・・硬いの・・・おっきいちんちんちょうだい・・・」
「お、よく言えたね。えらいぞ、ゆき。ご褒美だよ」
「あっあああぁぁ・・・。いい、いい、気持ちいいああ、ああ、いい、いい、おっきいの入ってる。いいの、気持ちいいの・・・あああぁぁ・・・」
「最初の男とどっちがいい?」
「だいちゃんの・・・」
高橋はだいちゃんって呼ばれてるのか。
てか、ユキねえはコイツでもう2人目なんだ。
「じゃあ、元カレとは?」
(え?3人目?)
「ああ・・・だいちゃんのおっきいおちんちんが好き・・・」
「みんな、こんなにいやらしいことしてくれなかったしょ?」
「あっ・・・あっ・・・う、うん・・・」
「ゆきはこんなにエッチが好きなのにね」
「ああ・・・いや・・・ああああああ。だいちゃんがあたしをエッチにしたんだよ・・・あああ・・・」
すごく興奮してて、もう自分のアレが痛いくらいガチンガチンになっていた。
ズボンの上から擦り、息を殺しながら聞き続けた。
ボクはずっとその場を動けなかった。
高橋ははぁはぁ言いながら、ユキねえはあんあん喘ぎながら、いやらしい言葉のやりとりは続く。
「まことくん、可愛いね。かっこいいね。ジャニーズにいそうだね、ああいう子」
また言われた。
悪い気はしないけど。
「・・・そ、そう?」
「まことくんでオナニーとかしないのかい?」
(何?)
「あああ・・・姉弟だもん・・・そんな・・・」
(なんだ)
「でも長く離れて住んでたんだろ?それがいきなりあんなにかっこよくなって現れたら、ホントにセックスはなくても、オナニーのネタくらいにはなっても変じゃないだろ?」
聞きたい。
よりいっそう耳をそばだてる。
「ううん・・・1回だけ・・・」
(え?!)
「へぇー。でも1回じゃないよね?ん~?」
「あっあっ・・・何回か・・・」
(ええっ?!)
「そうか・・・正直だね・・・いいよ・・・」
「あっあっ・・・あああ・・・なんかおっきくなったよ・・・」
「ゆきがまことくんでオナったって言うからさ」
「ああああああっ・・・いい・・・いい・・・おっきい・・・変態なんだからー」
「その変態のおちんちんが大好きなゆきは?」
「ああああっ・・・ああ・・・いやらしいです・・・だいちゃん大好きーあああ。いい・・・いい・・・気持ちいい・・・おっきい・・・おっきいのいい・・・」
「どんな想像したんだい?弟のちんちん見たことあるの?」
「あっあっ・・・あるの・・・オナニー・・・」
(やっぱり見られてた)
「へぇ。年頃だもんね」
「イッたとこ・・・おちんちんから・・・白いのが飛び出てたの・・・」
「まことくんのイッたとこ見たんだ。ザーメン出るところ見たら、ゆき興奮するからなー」
「あん・・・ああ・・・うん・・・しょうがないの・・・だから・・・」
「うんうん、それはしょうがないな。ふふふ・・・」
「ああ・・・でしょ・・・」
「うん、油断したまことくんが悪いね」
「あっあっ・・・うん、だからしょうがないの・・・」
なんだよ、それ。
でも、これでユキねえとおあいこだ。
「はっはっはっは・・・そろそろ俺のザーメンも見せようか・・・」
「ああ・・・うん、ちょうだい・・・出して・・・」
「はっはっはっはっはっはっ・・・ああ・・・どこに・・・出そうかな・・・はっはっはっ・・・」
「あああああっああっ・・・見せて・・・」
「はっはっはっ・・・お腹に・・・出すよ・・・イキそう・・・あああああ」
「あっあっあっあっあっあっ・・・出して・・・出して・・・ゆきにちょうだい。見たいの・・・見たいの・・・」
「はぁはぁはぁはぁはぁ・・・イクよ・・・イクっ・・・イクぅぅぅ・・・」
「あああああーああああーああー・・・出た・・・すごい・・・はあぁぁ・・・」
高橋がイッた。
ボクは静かに深く息を吐いた。
我に返り、とりあえずここにいちゃマズいと思った。
時計を見ると、バスの時間までまだ10分以上はあったがバス停へ向かうことにした。
焦る気持ちを抑えつつ、階段を下りて玄関に向かう。
今、頭の中がごちゃごちゃ。
とりあえずバスに乗ってから整理しよう。
<続く>