(うぉ~!なんじゃこりゃ~!)
そう思って、この込み上げてくるものの最終地点がどういうものなのかドキドキしながら布団にチンポ擦りつけてみる・・・。
そしたら急に背中から腰のあたりが痺れてきた。
「アッアッア~!」
俺は絶頂に達して、チンポがトクントクン・・・。
フルフルと、その初めて感じる妙な快感に震えていた。
精液は無色透明だった。
量もかなり少なめ。
チンポの先がちょびっと湿るくらいの感じ。
おぼろげながらだが、それが子供を作るための液体であるっていうことくらいは理解していたと思う。
だがすこぶる早かったので、まさか自分のチンポにこんな機能が備わっていることに、えらく戸惑いを感じたのを覚えてる。
問題なのはこの先の話なのだが、ガキの頃に精通なんてあると歯止めがきかないのだ。
もう自分のチンポが気になって気になってしょうがなかった。
要するに、オナニーがしたくてしたくてたまらないのだ。
しかし、当時の我が家は平屋の一戸建て。
チンポを公然と弄れる場所がなかった。
妹と俺は同じ部屋で寝かせられてたのだが、夜に我慢できずにチンポを弄ってるのを、どうやら妹は感づいたらしく、親に密告されてしまったのである。
これには焦った。
「夜、お兄ちゃんが怖い」
妹は親にそう言ったらしく、親もなんとなくだが俺が何をしてるのか知ってたんじゃないかと思う。
「何してるの?」しか聞かなかったけどね。
あんまり深く言及すると俺が傷つくと思ったんじゃないかな。
母親なりに配慮してくれたんだと思う。
しかし、問題はチンポなのである。
こっ恥ずかしい話だが、5年生のくせに疼いて疼いてしょうがないのだ。
学校の授業中でも気付くとチンポに手がいっており、周りの子とかにクスクス笑われたりして。
まさかでもオナニーしてるとは思わないだろうから変態視はされなかったけど、それには本当に焦った記憶がある。
疼きに翻弄され、途方に暮れる俺。
俺はとにかくどこでもいいからチンポを弄れる場所を探して彷徨い歩いた。
田舎なので畑や田んぼ林とかも結構あるんだけど、いくら人気がないとはいえ青天だとやっぱり無理。
屋内じゃないと駄目。
下校途中で友達と意図的にはぐれてあちこち探したら、むかし釣り堀だったんだけど今は潰れちゃった小さな公園に辿り着いた。
その脇に小さなプレハブ小屋ある。
周囲を散策する俺。
どう見ても最近使われている様子はない。
壁とか一部剥がれ落ちて酷い状態になってたから。
で、表の扉を見つけると、とりあえず開けてみた。
ガチャという音ともに簡単に扉が開いた。
薄暗いけど畳というか座敷が目に入る。
あとは普通の板の間の2間だったと記憶している。
かなり使ってないらしくすごく誇りっぽかったが、ここで俺はすごいものを発見してしまったのだ。
エロ本である。
かなり変色していたが、相当えげつない内容のものだった。
無修正のもあった。
もうたまらなくなった俺は内鍵を閉めるや否や、小学生には度を超えた内容のエロ本を見ながらチンポを弄り始めた。
今思い返しても俺はすごいエロガキだったと思う。
もうそうなると、そこが完全に俺の秘密基地になった。
毎日行った。
それこそ雨の日も風の日も台風の日も。
ほんとにすごい執念だった。
性欲はむしろ思春期を迎えた頃には減退していたように思う。
あれはもしかしたら性欲というより自分の体に対する率直な驚きと興味だったのかもしれない。
が、問題なのはその後の話だ。
俺は学校にとても嫌いな女の子がいた。
なんで嫌いなのか理由は簡単で、何かあるたびにヒソヒソ話をする子ってよくいるだろ?
ああいう子だった。
でも、顔はかなりいい。
美人だったと思う。
逆にその自信が悪い方に出て、彼女を増長させる原因になったんじゃないかと今になって思う。
で、「何こそこそやってんだよ、お前」と率直に言ったが最後、俺が槍玉にあがってしまい、女の子連中からヒソヒソ攻撃を食らうことになってしまったのだ。
我慢してればいつか収まると思っていたが、そうもいかず、とうとうこっちも我慢の限界に達して、「いつまでもやってんじゃね~!おら~!」って感じで、その子を突き飛ばしてしまったのである。
が、気の強い彼女は俺に向かってきた。
ガリガリと俺の腕を引っ掻くもんだから、俺がまた突き飛ばす。
彼女が立ち上がり、また引っ掻く。
俺が突き飛ばす。
当然、俺のほうが腕っぷしが強く、とうとう彼女は顔を真っ赤にして泣き出してしまった。
「やめなよ~!」とか「ひど~い!」とか、女の子連中からは酷い言われよう。
男子連中はニヤニヤ笑って我関せずって感じ。
完全に孤立無援。
とびきり高慢ちきな自尊心を傷つけられて彼女は泣くわ泣くわ、それもすごい大声で。
俺は棒立ちでそれを見ているしかなかった。
「ほら~早く慰めてあげなよ~」
「先生に言っちゃいなよ」
女子たちの罵倒は続く。
本当、こういう時のあいつらの結束力は半端じゃない。
すると、そこに救いの神が。
大声を聞きつけて担任の教師が駆けつけてきたのだ。
正直、この場に立ち尽くしてるより先生に怒られた方が全然楽だ。
「何してるの!あんた達!」
先生の怒声が教室に響いた。
「あのね~◯◯クンがね~」
と、女の子連中が俺1人を悪者にしようと先生に告げ口をはじめている。
(ひでぇな、ちくしょう・・・)と思うが、しょうがない。
とりあえず騒ぎの張本人である2人は職員室に呼ばれ、事情を聞かれた。
正直、女の子に手を上げてしまった俺だ、引っ叩かれることを覚悟してた。
が、事情を話すと物分かりのいい先生で、彼女にもかなり落ち度があると、ちゃんと彼女にも謝るように言ってくれたのだ。
渋々謝る彼女。
もちろん俺も謝らされた。
「◯◯くんと◯◯さんは今日から1週間、教室の掃除を2人でしてください」
そして、しっかり罰を与えられた。
「え~!」と同時に2人で抗議の声をあげた。
あまりにも一緒だったから一瞬顔を見合わせた。
が、すぐにツン!とそっぽを向く2人。
抗議したところで2人の声を聞き入れてもらえるはずもなく、めでたく2人は放課後のガランとした教室を掃除にすることになった。
しかし、2人でやるとなるとかなりの重労働。
椅子や机運びだけでも大変そうだ。
が、そこで仲の悪い者同士の意地の張り合いが功を奏することになった。
黙々と黙って掃除をはじめる2人。
お互いに付け入る隙を与えたくないから働く働く。
こんなにまじめに掃除なんてしたことはなかった。
机なんか一個一個ピッカピカに雑巾がけしたし、窓なんか大掃除の時しか拭かないのに、そこも綺麗な雑巾で乾拭きするとすごい綺麗になっていく。
これがすごい嬉しかった。
向こうも嬉しかったらしく、目がキラキラしているのが分かった。
黒板とかも綺麗にチョークを落とし、元の深緑色が出てくるまで綺麗にした。
もうこれ以上は無理ってところまで綺麗にすると、彼女の方から、「先生、呼びに行こっか?」と声をかけてきた。
一瞬、信じられなかった。
「う、うん、もう大丈夫だよな?」とか言いながら教室を見回す俺。
「大丈夫だよ、かなり綺麗になったよ」と彼女。
2人で先生を呼びに行った。
先生は教室を見るなりびっくりしてた。
「ど~したの?すごいじゃなーい!」
感嘆の声をあげている。
彼女はとても誇らしそうだった。
だって彼女は褒められることが大好きなのだ。
無事に帰宅許可が下り、危険だからくれぐれも2人一緒に帰るようにと先生は言って職員室に帰っていった。
「じゃ、帰ろうか?」と彼女。
俺は頷き、一緒に帰ることに。
が、ひとつ大きな問題があった。
そう、俺にはチンチン弄りの場所に寄る、大事な予定があるのである。
途中まで一緒に歩く2人。
妙な連帯感が生まれ、色々なことを話しているうちに、弄り場所に行くべきY字路に差し掛かってしまった。
「どうしたの?」
当然、彼女は聞いてきた。
「お、俺、こっちに行く予定があるから・・・」
「だめだよ。先生が一緒にって言ったじゃない」
彼女は優等生ぶった。
「俺、いつも秘密基地に寄ってから帰るんだ」
つい口を滑らしてしまった。
掃除のときから妙な連帯感が生まれたこともあるだろう。
「秘密基地~?何それ~」
彼女興味津々だ。
もうここまで言っちゃったらお誘いするしかないのである。
「一緒に行く?」と言うと、「ウン!ウン!」と深く頷く彼女。
結局2人で行くことになった。
<続く>