「だって・・・他の人と・・・するから・・・それって浮気でしょ?」
「浮気じゃないよ。俺の指示だし。そうだなぁ・・・実習みたいなもんじゃん?」
「本当に?嫌いにならない?捨てない?」
心配そうに聞くさおり。
「それは絶対にない。明日ちゃんとできたら、その後で俺といっぱいしような!」
「うんっ!!絶対だよ!!いっぱいだよ!1回とか2回じゃダメだからね♪」
本当に健気な女だと思う。
もう俺の中でさおりとの結婚は確定事項だ。
コイツしかいないと思っている。
だけど、もう少し俺好みにしたい。
そんな下らない理由で、さおりをウルとセックスさせる俺は狂っているのかも知れない。
さおりは一晩中俺に抱きつきながら寝た。
ぐっすりと子供みたいな寝顔を見せながら眠るさおり。
俺の方が緊張しているのか、浅い眠りを繰り返して、何度も起きてしまった。
そして朝になった。
さおりはすでに起きていて、準備をはじめている。
「おはよう。ねぇねぇ、今日は久しぶりにホテルでお泊まりしようね!」
嬉しそうに言うさおり。
「あぁ・・・いいけど・・・ちゃんとできたらな」
「わかってる・・・もう覚悟はできているから大丈夫だよ。それよりも約束守ってね。い~~~っぱいしてくれなきゃダメだからね!」
俺に抱きつきながら言うさおり。
可愛いヤツめと思いながらも、この後のことを考えるとドキドキしてしまう。
そしてメイクをしているさおりに、引き出しから取り出した下着を渡す。
俺の気に入っているカップレスのブラに、アソコのところがパックリと開いているショーツのセットだ。
これには、お揃いのガーターベルトがあるので、タイツも穿かせるつもりだ。
「こんなエッチな格好で行くの?」
「そうだよ。初対面の男に、この姿を晒すんだよ」
わざと冷たく言ってみた。
「あぁ・・・さとる・・・なんか・・・ドキドキしちゃうよ・・・」
「何?興奮してるの?他の男に抱かれたいんだw」
「そ、そんなこと・・・」
口ごもるさおり。
「ないんだ?」
ちょっと残念そうに言ってみた。
「す、少しは・・・そう思ってる・・・」
空気を読んで、そう言うさおり。
でも俺が喜ぶと思って、俺のために無理やり言っている感じだ。
これが今日の経験で変わるといいなと思う。
そして俺は無造作にさおりのあそこに手をやる。
すると、グチャグチャに濡れたアソコに手が触れた。
「あぁっ!ダメっ!ダメぇ・・・」
必死で俺の腕を掴んで引き離そうとする。
「なんだよwグチャグチャじゃんwスゲぇ期待してんだwそういうさおりが好きだぜ」
我ながら酷いセリフだと思いながらもそう言うと、さおりは嬉しそうにニッコリとして、俺が喜びそうなことを言った。
「好き?へへw他の男の人に抱かれるの凄く期待してるよ!あぁ~早く抱かれたい♪」
俺が喜ぶツボを理解したさおり。
短時間で成長したさおり。
この先有望だと思った。
着替えさせて出発になった。
さおりはガーターベルトをしているので、それほど短いスカートではない。
普通の上品なブラウスにスカートだ。
お嬢様っぽい感じで清楚にすら見える。
だが、一皮剥けばエロ過ぎる格好をしている。
このギャップにドキドキしているのは俺だけではないようで、さおりもちょっと緊張気味だ。
「ねぇ、透けてない?」
胸のあたりをしきりに気にするさおり。
ブラウスの下はカップのないタイプのブラなので、思い切り乳首が浮いている。
そして太陽が強く当たると、透けて乳輪もなんとなくわかる感じだ。
「メチャ透けてるよwでも、なんで乳首立ってるの?」
「えぇっ!?やっぱり透けてるんだ・・・ねぇ、恥ずかしいよぉ・・・」
「だから、恥ずかしいくせに乳首立ててるじゃんw」
「それは・・・寒いからだよ・・・」
「嘘つけwまぁいいや・・・もうすぐ着くから」
「あ・・・うん・・・」
緊張が強まった感じだ。
徒歩で移動しているが、もうホテルが見えてきた。
出入り自由で複数利用OKのホテルで、ちょっと高いホテルなのだが、今回はウルが全部出してくれることになっている。
そして、すでにウルは待っているはずだ。
「ねぇ・・・どんな人なの?」
心配そうに聞くさおり。
「メチャいい人。結構年上でモテるタイプだよ。カラダがデカい」
そう言いながら、(チンポもデカいよ)と、心の中でつぶやいた。
「そうなんだ・・・ねぇ、さとるは最初からずっと見てるの?」
「そうだよ。なんで?」
「恥ずかしいし・・・見られるの・・・なんか心配だよ・・・」
「大丈夫だって、いい人だから」
「そうじゃなくって・・・嫌われるのが心配・・・ホントに嫌いにならない?」
「ちゃんとできなきゃ嫌いになるよ」
「うぅ・・・頑張る・・・」
他の男に抱かれるのを頑張ると言うさおり、健気というレベルを超えている気がした。
そしてホテルに入り、エレベーターに乗る。
さおりは黙って俺の手をギュッと握ってきた。
そして「キスして・・・」と、真剣にお願いをしてきた。
「ちゃんとできたらな」と言おうとしたが、さおりのあまりに真剣な顔に黙ってキスをした。
嬉しそうに俺に抱きつきながらキスをするさおり。
そしてエレベーターの扉が開き、キスを止めた。
部屋に入る。
ウルがバスローブを着てソファーに座っていた。
「さおりちゃん!初めまして、ウル・ケナンと申します。トルコ人だよw」
陽気に流ちょうな日本語で言うウル。
ニコニコと笑っている彼は本当にいい人に見える。
「えっ?あ、初めまして・・・トルコ・・・ですか・・・」
唖然と言うか本気で驚いているさおり。
無理もない。
「じゃあウルさん、よろしくお願いします」
俺がそう言うと、「大丈夫。優しくするからw」と、ウィンクをしながら笑った。
俺は呆然と立ち尽くすさおりを置いて壁際の小さなテーブルの横の椅子に座り、これからはじまる出来事にドキドキしはじめていた。
すぐにウルが動いた。
ソファーから立ち上がり、さおりに近づく。
身長差が30センチ近くあるので、さおりは見上げる感じになる。
ウルはさおりの手を掴み、「じゃあ、行きましょう」と語りかけ、そしてベッドに向かう。
「あ・・・はい・・・」
さおりは緊張した声で答えて連れて行かれる。
位置関係がソファーよりもベッドの方が俺に近いので、すぐそこに2人がいるという感じになる。
ウルは、俺にウィンクをしながら歩いてきたが、さおりは俺を見ることができない感じで俯いている。
そしてベッドに腰掛けるさおり。
展開が早いなと思いながらも目が釘付けになる。
「本当に可愛いですね。それに、それwエッチな子ですねw」
と、ウルはさおりのブラウスに浮き上がった乳首を指差しながら言う。
さおりは慌てて腕で胸を隠しながら、「こ、これは・・・その・・・寒いから・・・」と苦しい言い訳をする。
「じゃあ僕が暖かくするね」
ウルはそう言うと、さおりに抱きついた。
大男のウルが抱きつくと、さおりが隠れて見えなくなる。
「あっ、大丈夫です・・・大丈夫です・・・」
さおりが、しどろもどろでオウムみたいに繰り返す。
「可愛いねw大丈夫だからw」
やさしい口調でそう言いながら、さおりを抱き締めるのをやめて、さおりのあごに手を添えて上を向かせた。
そしてウルはゆっくりと顔を近づけていく。
目の前でキスをされそうになるさおり。
自分で始めたことなのに怒りが湧いて止めそうになってしまった。
「ダ、ダメ・・・」
さおりが慌てて顔を背けて逃げようとする。
「彼ががっかりしてるよ・・・怒ってる・・・」
ウルは俺のことを見てもいないくせにそう言った。
それに驚いて、さおりが初めて俺を見た。
俺は確かに怒ってはいたが、それはキスをしようとしたウルに対してで、さおりのことを怒ってなどいない。
それでも俺の表情を見たさおりは、ハッという顔をして慌ててウルに向き直り、ボソッと言った。
「キスして下さい・・・」
この言葉は俺の心をえぐるほどのインパクトだった。
すぐにキスをしたウル。
あのさおりが他の男とキスをしている。
そのことだけで俺の心の中はドロドロに色々な感情が交じり合ってカオスになった。
<続く>