これは僕が中学生(13歳)の時の話です。
実家のすぐ近くに総合病院があったので、幼い頃はずっとその病院で診察してもらっていました。
しかし、この日の出来事を境に、総合病院を利用することはなくなりました。

風邪を引いた僕は1人で病院へと向かいました。
いつものように小児科に行こうとして、足が止まりました。

(中学生はまだ小児科でいいのだろうか?それとも大人と同じで内科に行くべきだろうか?)

悩んでも分からないので、とりあえず小児科に行ってみることにしました。

僕「・・・あのぉ、風邪を引いたみたいなんですけど」

受付の人「はい、診察券出して。中で待ってて下さい」

どうやら小児科で良かったみたいです。
待合室には小学校低学年くらいの子が何人か親と一緒にいたと思いますが、細かい部分は覚えていません。
待合室の壁の向こう側が狭い待機スペースになっていて、丸イスと籠が置いてあります。
患者は呼ばれる前に上半身の衣類を脱いで待つシステムになっているのです。
普通の内科だったら他の患者さんがいる所に脱衣所なんて用意しないのでしょうが、小児科なのでその辺の配慮は一切ありません。
まあ、僕もこの方式に何の疑問も感じていませんでした。

だけど、この日初めて服を脱ぐことを躊躇いました。
中学に入ってからまだ数ヶ月ですが、剣道部で鍛えられていたため、小学6年生の時とは比較にならないくらい筋肉がついてきていました。
成長期とも重なり、日々パワーが上がっていくのが実感できるくらいでした。
脱ぐのを躊躇ったのは、恥ずかしいと思ったせいではなく、場違いな気がしたからです。

(やっぱり内科に行けば良かった・・・)

僕は少し後悔しました。
待機スペースの先は大部屋になっていますが、カーテンで区切って診察室が3つ作られています。
(ただし四方のうち、奥の面は遮蔽されていない)
呼ばれたので中に入ってみると、40歳くらいの痩せた男性の医者と若そうな看護婦さんが待っていました。

先生「どうしましたか?」

僕「風邪を引いたみたいで熱があります。あとなんか気持ち悪いです」

実際、熱は大したことないのですが、朝からずっと軽い吐き気があったのです。
医者は僕の喉を診て、聴診器で胸と背中を調べた後・・・。

先生「診察するから、ベッドに仰向けに寝て」

言われた通りに靴を脱いでコロンと横になると、看護婦さんが僕のそばに来ました。

看護婦「お腹を診るのに邪魔だから、少しズボンを下げますね」

返事をする前に看護婦さんの手が僕のズボンに伸び、ボタンを外し、チャックを下げました。
続いてズボンの腰の所を掴み、思い切り引っ張りました。
この日、僕はジーンズを穿いていました。
当時はスリムタイプが流行りだったせいもあり、軽く引っ張ったくらいでは簡単に脱げたりしません。

その結果はお察しの通りです。
ズボンと一緒にパンツまで脱げてしまったのです。
医者にしてみれば、診察の邪魔にさえならなければ、パンツを穿いていても脱いでいても関係ありません。
看護婦さんも直すのは面倒だと思ったのか、直してくれませんでした。
おかげで局部は丸出しです。
上半身はとっくに裸。
下半身もズボンとパンツを膝頭のところまで下げられてしまったので、もはや全裸も同然の姿です。

この時の恥ずかしさといったら言葉では表現できないほど強烈でした。
中学生の頃と言えば、もっとも羞恥心の強い時期です。
体も大人へと変化しつつあります。
この時の僕といえば、陰毛がだいたい生え揃った頃。
まさに思春期真っ只中で、子供から大人へと変わる途中でした。
同性の友達にも見られないようにしていた場所を白昼の下に晒されて、恥ずかしくないわけがありません。

しかし、先生は何事もなかったかのように診察を開始しました。
胸やお腹を手でポンポン叩いて、「ここ痛くない?」とか訊いていました。
今思うと、風邪の診察とはあまり関係ない検査のようでした。
確かに「風邪だ」と言って病院に来た患者が、全員風邪とは限りません。
別の病気にかかっていないか確認する義務が医者にはあります。

・・・などと思い当たったのは何年も経過した後のこと。
この時は恥ずかしさで頭の中がパニックでした。
男の先生に見られるのはまだ我慢できるとして、若い看護婦さんも明らかに僕の股間を見ていました。
さらに奥のスペースにいた看護婦さんたちからも、素っ裸でベッドに寝ている僕の姿が見えるのでしょう、通り過ぎるたびにこちらを見ていきます。
彼女たちにしてみれば僕なんて子供です。
医療に携わっていれば、他人の裸なんて日常的に目にします。
だから、彼女たちは中学生の男の子のペニスに興味を持ったわけではなく、単に自然に見えてしまっただけのことなのでしょう。

しかし、見られている本人にとっては大事件です。
手を伸ばせば届くくらいの距離から、数分間に渡って発育途中のペニスを観察されてしまったのですから・・・。
恥ずかしいと同時に、ものすごくショックでした。