その日もいつものように朝起きてトイレに入って、おしっこをした。
でも、おしっこが少ししか出ない。
変に思って膀胱を押してみるも、ちょろちょろとしか出ず、お腹がひどく張っていた。
(ああ・・・もう2週間は出てないなぁ・・・)
そう思いながらも、年頃の私は体の調子を親に言うことができず、ますますひどくなりつつある便秘を放置していた。
朝ごはんを食べていると、母が私に聞いてきた。
「エリナ、最近はうんこ出てるの?」
「食事中にそんなこと言わないでよ。もう、ちゃんとしてるし」
恥ずかしさで顔が真っ赤になった。
そのまま学校に行った。
ついに便意を催したのは、見事に昼食後の授業中だった。
年頃の私はトイレに立つこともできず、ただただ我慢していた。
便秘だったからいいようなものの、もし下痢だったら確実に漏らしていたと思う。
授業が終わった放課後、トイレに向かおうとした私はちょうど掃除から帰ってきた友達の麻衣に呼び止められた。
「今日バイキングに行くって。エリナも行くしょ?」
「絶対行くし~。めっさ食うよ!」
バイキングと聞いてテンションが上がり、トイレのことを忘れてしまった。
そしてバイキングに行き、焼肉、パスタ、お寿司、スイーツ、アイス・・・はち切れんばかりにお腹に注ぎ込んだ。
そして麻衣がトイレに行った。
「うんこ出そ~。めっさ食ったし」
「うちも~、今ならうんこてんこ盛りや~」
みんなでトイレに行った。
だけど私だけ出なくて、結局諦めてお店を出た。
「エリナ、うんこ出た?」
「むっさ便秘や~。も~お腹苦しいわ」
本当に前に倒れそうなくらいお腹が重くて苦しかった。
「ただいま~」
「おかえり~」
家に帰ると私の大好きなハンバーグができていて、1つだけ食べた。
部屋に入って寝転がっていると急にお腹が痛みだした。
(今回の便秘は酷いなぁ・・・めっさ量食べてこれやしなぁ・・・)
私はお腹を擦りながら本気で悩んでいた。
次の日の朝、また朝起きてトイレに向かう。
その日はおしっこがちゃんと出た。
ちょっとだけ息んでみる。
(んんんんん・・・)
ニチッ・・・。
(出そうやぁ!!)
しかし、しばらく息んだものの、結局穴が千切れそうで諦めてしまった。
(はあ・・・お腹がやばい。明日も出なかったら病院行こう)
「エリナ~、ご飯できてるよ」
「今日お腹が痛いから学校休む」
そう言って、ご飯を食べずに部屋に上がった。
これ以上食べたら本当に腸が破裂してしまいそうで怖かった。
次の日は土曜日で、彼氏がうちに来た。
もちろんうちにいるのは私と彼氏の2人だけ。
「今日、やってもええの?」
「何?やるって?」
「わかってるくせしよって。エッチや」
「ええけど、うち今日、むっさ便秘やねん」
「うんこ詰まっとるんか?」
「そんな言い方せんでええやん」
「俺が食ったる」
「やめえ!」
「つらいんやろ?何日目や?」
「18日目」
「うわ~、興奮してまうわ」
「なんやねん!」
「お腹触らせてな~?」
結局、お互い全裸のまま彼氏にお腹を擦ってもらった。
その結果、うんちが顔を出してきた。
「ああ、出そうや」
「ええぞ、ここで出せ」
「ああ~、出てまう~」
「この目で見たいんや!」
ブリュッッッ!!
奇怪な音を立ててうんちが勢いよく飛び出てきた。
お尻の穴が痛い・・・。
「くさ~い!」
本当に臭かった。
それに18日分というのはすごい量だった。
その後、彼氏との間に命が芽生え、私は今一児の母をしている。