その時、私はお茶やお菓子を出したりしてた。
ある日、兄貴が、「お前の評判、かなりいいみたいだぞ」と言ってきた。
当時はショートヘアで、剛力彩芽みたいな感じ。
で、夏場は短パンにタンクトップ。
ちょっとボーイッシュ風な感じで、関西弁受けがよかったみたい。
「お前、そんなに可愛いか?」
そんな兄貴に蹴りを入れてやった。
「そんな暴力的なところ、あいつらは知らんからな」
「バラすなよ」
兄貴の友達は度々遊びに来て、ゲームとかして遊んでもらってた。
ある日のこと、なんかパンツがなくなってるような気がした。
「兄貴、うちのパンツなくなってるけど、なんか知らんか?」
「知らん」
「ほんまに?」
「知らん」
「白状せい!」
兄貴に蹴りを食らわした。
「すまん、友達にやった」
「マジか?いくらで」
「妹のパンツくらいで友達から金は取れねえよ」
「アホか。タダでやってどうすんじゃ、金もらえや」
「ちょっと待て。お前、怒るとこ違うやろ」
「そりゃそうやけど、どうせやるなら金取らんかい」
「お前の考えはわからん」
ってことで兄貴から金をもらうことにした。
1枚千円。
「お前が脱いでるとこの写真付きなら、もうちょい高く売れるぞ」
「あほか、そこまででけへんわ」
3枚998円のパンツを1枚千円で売るという契約。
一度も穿かず、ちょっとしわしわにして穿いたふりをして売ってた。
でもすぐに母親にバレて、父親に言いつけられて思いっきり叩かれた。
兄貴も同罪だってことでめっちゃシバかれてた。
ほとぼりが冷めた頃、またパンツ売りを開始した。
今回は兄貴を通さず、兄貴の留守中に友達が遊びに来た時、私の部屋に呼んで、「兄貴には内緒やで」と、スカートを穿いて友達の前で脱いで、「脱ぎたてパンツはいかがですか?」ってやった。
2千円で売れた(笑)
でも、それも長く続かなかった。
いつも兄貴がいない時に友達が来るので不信に思われ、出かけたふりをした兄貴にいきなり部屋のドアを開けられてバレた。
「お前、いい加減にしろよ」
「ごめん」
こうしてパンツ販売(小遣い稼ぎ)は終了した。
まあ結構稼げたからいっか。
青春時代のブルセラバイトの話でした。