「ごめんね。やり過ぎちゃった」
変態!
馬鹿野郎!
体を起こそうとするが、まだ甘く痺れていて思うように動かない。
「もう少し休んでた方がいいよ」と手で目隠し。
ひんやりとして気持ちいい。
ビデオの感想を聞く。
「あ、やっぱり最後のほう聞こえてなかったんだ?」
うるさい、貴様のせいだ。
友人が、「お兄さんはね」とはじめる。
膝枕のまま話を聞く。
柔らかくて気持ちいい。
「入り口付近はかなりいい調子ね。順応が早いわ」
「さすが兄妹ね」と余計な一言。
ディルドを使って中の開発か、もしくは前立腺を責めてみたらいんじゃないか、と言う。
「どっちを先にしよう?」と聞く。
「拡張バイブの時に反応してたから、前立腺がいいと思う」と友人。
なるほど、あの「変」と言うのは前立腺に当たっていたのか。
よし!
「すっごくヨガってくれるわよ、きっと」
楽しみだ。
「そういえば、お兄さんは今どうしてるの?」
「テレビ見てる。お尻にあのプラグを入れてきた」
「うわぁ・・・」
気に入らない反応だ。
「帰ったらちょっと休ませた方がいいよ。疲れてると感度が落ちるからね」
そうなのか?
そろそろ動けそうだ。
身を起こす。
椅子に目が向いてしまう。
下に水溜まりができていた。
「もう1回乗る?」
絶対に嫌だ。
家を出るときに廊下で友人のお母さんとすれ違った。
きれいな人だ。
「すごく気持ちよさそうだったわね」とにこやかに言われた。
(聞かれてたのか・・・)
すごく恥ずかしい。
曖昧に返事をして早急に玄関に向かう。
けらけら笑いながら友人がついて来る。
腹が立ったのでしばらく口を利かないことにした。
顔が熱い。
「健闘を祈る」という声を置き去りに、友人の家を後にする。
やれやれ、酷い目に遭った。
自転車のカゴでディルドキットがカタカタと音を立てる。
ドイツ製らしい。
ドイツ人にも変態はいるんだなと、どうでもいい考えが湧く。
型をとるのはすぐだが、固まるまでに24時間かかると言う。
(明日になったら兄さんをこれで・・・)
急に兄さんの姿を見たくなった。
自転車を漕ぐ足に力をこめる。
早く帰ろう。
そろそろお昼だ。
兄さんにご飯を食べさせなくては。
コンビニに寄る。
お昼はサンドイッチだ。
健康に気を使って野菜ジュースも買った。
コンビニから家はすぐそこだ。
鍵を開ける。
うまく鍵穴に刺さらない。
苛つく。
よし、開いた。
扉を開け、「ただいま」と飛び込む。
返事がない。
居間に急ぐ。
テレビはまだ流れていた。
兄さんがいない。
心臓が締め付けられる。
思わず兄さんが座っていたソファに近づく。
いた。
ソファの陰に倒れていて見えなかっただけだ。
よかった。
ソファの向こうに回り込む。
兄さんの様子が尋常ではない。
荷物を置いてテレビを消す。
兄さんの喘ぎ声が響く。
バイブが断続的に鳴っている。
目の焦点が合っていない。
ペニスが隆々とそびえ、先走りが腰から床まで垂れていて、時折ピクンと跳ねる。
触れたらすぐにでも射精しそうだ。
周りに精液の跡はない。
どうやら寸止めでお預けされているようだ。
私に気づいた兄さんが、「出させてくれ」と懇願する。
背筋がぞくぞくする。
愛おしい。
馬鹿な、あり得ない。
すぐにその考えを追い払う。
まずは兄さんをどうにかしなくては。
萎えてしまったら型とりに不都合だ。
射精させないようにしないと。
ペニスに何も触れないように気をつけて、身体を横に持ち上げる。
プラグを抜こうとしたら激しくバイブする。
兄さんの身体が痙攣する。
なんだこれ。
設定が逆になってる。
電源を切って一気に引き抜いた。
抜けた穴がヒクンヒクンと開け閉めを繰り返す。
仰向けに戻し、水を含ませる。
せわしない呼吸。
深呼吸をさせる。
脱力した。
膝をつき、兄さんの頭を太ももに乗せる。
もう一度、ゆっくりと水を含ませる。
喉が動いて飲み下してゆく。
落ち着くのを待つ。
しばし待つ。
あ、ペニスが萎えてきた。
少し惜しい気がする。
もういいだろう。
兄さんに話を聞く。
座り直そうと身じろぎした時に、緩めていたのに急にプラグが動いたと言う。
プラグに目をやる。
スイッチが剥き出しだ。
カバーを付け忘れていた。
締め付けたら止まったので、力を入れていたが、疲れてしまって力が抜けたらバイブ。
そんなことを繰り返していたら、頭がぼーっとして訳がわからなくしまい、気がついたら私がいたのだと言う。
私のターン、質問タイム。
「ねえ、どうだった?」
「どうって・・・何が?」
「妹に縛られて、お尻にプラグを入れられて、放置されてどうだったって聞いてるの」
兄さん、黙る。
「ねえ?」
乳首をつねる。
「気持ち・・・よかった・・・」
「です、は?」
「気持ちよかったです・・・」
「で、どこが気持ちよかったの?」
「・・・アナル、です」
「きちんと言い直そうね?」
「アナルが・・・気持ちよかった・・・です」
「そうだね。おちんぽビンビンだったもんね」
兄さんが顔をそむけた。
顔を挟んで真っすぐにする。
「私に出させてくれって頼んだよね?」
「頼み・・・ました・・・」
「妹におちんちんをしごいて欲しかったの?」
「はい・・・」
兄さんの目が潤んでいる。
「兄さん、妹にプラグ突っ込まれて放置されて、ちんぽビンビンにさせて妹に抜かせようとするなんて変態だね」
「はい、僕は変態です」
「え・・・?」
「言って」
「僕は変態です」
「僕は変態です。アナルで感じる変態です」
「・・・アナルで感じる変態です」
言葉を変えて何度か繰り返す。
従順に復唱する兄さん。
興奮する。
秘部が疼く。
満足して顔を上げると、ペニスが勃起していた。
ちょうどいい。
「変態兄さんのオチンポ、今から複製してあげる」
部屋に連れて行き、いつもの姿勢に。
キットを出して説明書を読む。
ちょっと手間がかかりそうだ。
まずは容器を兄さんのペニスに合わせて切る。
軽くしごいて完全に勃起させる。
このくらいか。
ハサミを使う。
次の作業は時間がかかりそうだ。
兄さんのお尻に細いバイブを突っ込んでおく。
台所へ下りて、お湯、温度計、タイマーやその他諸々を準備。
ボウルに型とり用の粉を投入。
タイマーを起動。
お湯に水を加えて40℃に。
計量カップで量り取り、適温まで冷ます。
ここからは時間の勝負だ。
ボウルにお湯を入れてヘラで掻き混ぜる、白い液状になった。
容器に流し入れ、兄さんのペニスを確認。
この間1分半。
容器をペニスに被せる。
容器に触れないように角度に気を使う。
ペニスを保つため、軽くバイブを弄ってやる。
さらに1分経過、もういいだろうか。
手を離す。
落ちない、固まったようだ。
今度は萎えさせないと。
バイブを抜く。
軽く引っ張ってみた。
抜けない。
兄さんの息が荒い。
「物みたいに扱われて興奮しちゃったの?」
しまった!
余計に興奮させてどうする。
頭を冷やそう、深呼吸。
うん、ご飯を食べよう。
「兄さん、お腹減ったでしょう。お昼にしない?」
戸惑ったような同意。
コンビニの袋を取ってくる。
サンドイッチの容器を開ける。
このままだとさすがに食べにくそうだ。
拘束を解いて、ベッドに座らせる。
「はい、あーん」
ジュースもストローを挿して自分で飲んでもらう。
最初からこうやって飲ませればよかった。
しばらくすると気が緩んだのか、容器が垂れ下がっている。
あっさり抜けた。
ゴムの入った容器を開ける。
臭い。
別の部屋でやることにした。
兄さんには食休みをしててもらおう。
曲は何がいいか兄さんに聞く。
「モーツァルト。曲は任せた」
そうだな、軽めの曲にしよう。
K387をかける。
「いいチョイスだ」
褒められた、ちょっと嬉しい。
兄さんを置き去りにして物置部屋へ。
2種類のゴムを紙コップへ。
肌色だ。
しっかりと混ぜる。
混ぜ終わった。
ゴムを入れる前にちょっと型を覗いてみる。
実物より複雑そう。
しっかり取れているみたい。
容器にゴムを流し込んだ。
最後に穴を開けたダンボールに金具を刺して、ゴムに慎重に入れる。
これは付属品のバイブではなく、友人から渡されたペニスバンドのアタッチメントだ。
兄さんのペニスが私から生える。
私が兄さんのアナルを犯す。
想像してうっとりとしてしまった。
現実になるまであと24時間。
完成が楽しみだ。
部屋に戻ったら兄さんは寝ていた。
無防備な寝顔を晒している。
午前中があれだったから仕方ない。
友人も休ませろと言っていたことだし、しばらく寝かせて置こう。
兄さんにシーツをかけてあげる。
私は何をしようか。
私も寝るか。
いや、友人のせいで今寝たら本格的に寝てしまいそうだ。
数学の課題が出ていたな。
あれを片付けよう。
音楽のボリュームを落として部屋を出る。
K136の2楽章。
しっかり休んでね。
起きたら前立腺マッサージだよ。
目が覚める。
机で寝てしまっていたらしい。
課題を終えて、授業の予習に移ったとこまでは覚えているのだが・・・我ながら情けない。
時計を見る。
兄さんが寝てから3時間ほど経っていた。
朝でなくてよかった。
伸びをする。
身体がすっかり固まっていた。
眠気を取るために軽くストレッチ。
よし、兄さんを起こしに行こう。
相変わらず無防備な寝顔。
本当によく寝ている。
今朝は文句を言われたので、いつも通り普通に起こしてみる。
「兄さん、起きて?ねえ」
兄さん身体を揺さぶる。
「んん・・・あと5分・・・」
寝ぼけている。
自分の立場がわかっていない。
あえて普通を貫く。
「遅刻しちゃうよ?ねえったら」
どこに遅刻するんだろうか。
おでこをつつく。
「うう・・・あれ?えっ?動かない・・・?」
覚醒した。
混乱している。
「兄さん」
声をかけて顔を覗き込む。
思い出したらしい。
軽く怯えがよぎる。
「おはよう、兄さん」
笑顔で挨拶。
なんとか返してくれた。
洗面所へ連れていく。
顔を洗ってあげる。
そういえば朝も昼も歯を磨いてあげていない。
歯ブラシを口の中に突っ込み丁寧に磨く。
無理やり口を蹂躙している気分。
ぞくぞくする。
おかしい。
私は兄さんのアナルを開発したいだけなのに。
兄さんに対して興奮するはずがない。
ありえない。
不安になって、私の恋人になった兄さんを想像しようとする。
できない。
よし、私は正常だ。
部屋に戻り、兄さんに浣腸をした。
もう2本くらいなら普通に入る。
なんとなく私も4本入れた。
プラグを入れる。
兄さんには普通のを、私は少し太めのを。
お腹が重い、痛い。
すぐにでも出したい。
耐える。
冷蔵庫から飲み物を持ってこよう。
自分用にコーヒー、兄さんにはリポDを選んだ。
冷蔵庫から離れて少し歩いた時に波が来た。
漏れる。
待て、ここは台所だ。
立ち止まって必死に耐える。
プラグを手で押し込む。
耐えろ、耐えろ。
激痛。
耐えろ、耐えろ。
少ししたら去った。
でも、次に来たら堪えられるかわからない。
急ごう。
階段を上りきった途端に第2波が来た。
慌ててプラグを押さえる。
コーヒーを落とした。
階段の下に派手な音を立てて転げてゆく。
その音すら腹に響く。
耐える。
トイレはすぐそこだ。
残り2歩。
遠い。
やっと辿り着いた。
何かを固く握っていてノブが掴めない。
リポDだ。
肩で押して入る。
アナルを全力で閉めて、素早く便座に腰掛ける。
便座に尻がつくか付かないか、というところでプラグごと噴出。
(間に合った)
至福の快感、安堵感、達成感に包まれる。
まだ出ている。
身体が軽くなる。
もっと出る。
愉悦の境地。
止まった。
身体を倒して少し緩める。
熱い液体がちょろちょろと出た。
ウォシュレットで中がきれいになるまで洗う。
適当にお尻を拭いて便器を覗く。
かなり出てた。
ため息をついて覚悟を決める。
臭い。
腕まくりをして便器に手を突っ込む。
ぬるい。
大便は体温と同じなのだということに今さら気づく。
指先が硬いものに触れる。
あった。
指で挟んでプラグを拾う。
腕が汚れてしまった。
トイレットペーパーで水気を拭い、風呂場へ向かう。
服を脱ぎ捨てる。
右腕を重点的に洗う。
石鹸のヌルヌルが気持ちいい。
手がクリトリスへ向かうが自制。
ざっと流して浴室を出た。
身体を拭く。
モコモコしたタオル。
股間に甘い刺激が走る。
すっかり興奮している。
先ほどの服は着る気がしない。
兄さんのワイシャツを借りる。
腕が余る。
下はどうせ濡れるから穿かない。
すっかり兄さんを待たせてしまった。
階段下で缶コーヒー、2階のトイレでリポDを回収。
兄さんの部屋へ。
タライを事前に置いててよかった。
兄さんも漏らしていた。
嬉しい。
(これで兄さんにお仕置きができる)
違う。
(兄さんのアナルにお仕置きができる)
私に気付いた兄さんが弁解をはじめる。
私の帰りが遅かったから何なのだろう。
2本だけだったんだから堪えて当然だ。
漏らしてしまうなんてだらしがない。
シャンプー浣腸をしてみようか。
あれは苦しかった。
できれば二度としたくない。
いや、やめておこう。
兄さんの体力を温存しないといけない。
シャンプー浣腸は諦め、やさしい言葉をかけながらお湯で腸を洗う。
ただし、罰は必要だ。
ほんの軽く金玉を握ってみた。
兄さんが怯えた声を出す。
もう少しだけ力を込める。
懇願してきた。
「冗談だよ」と笑いながら解放。
2人で水分補給。
お尻にローションを注入。
よし、はじめよう。
薄いゴム手袋を嵌める。
医療用のものらしい。
手にもローションを垂らす。
ヌルヌルだ。
中指を入れてみる。
すんなり入った。
付け根が締め付けられる。
午前中ので締め付け癖がついたようだ。
一旦指を抜いて、肛門付近を揉みほぐす。
兄さんが甘い声をあげる。
女の子みたい。
普段はわざと声を低く出しているのだろうか。
アナルが少し締まる。
もういいかな。
改めて中指を挿入。
柔らかく締まる。
すっかり解れている腹側の腸壁をなぞりながらゆっくりゆっくり入れてゆく。
第一関節が埋まる。
兄さんに反応はない。
第二関節に差し掛かる。
指先にコリコリとしたものが当たった。
軽く擦ってみる。
「うああ・・・」
兄さんが呻く。
「変?」
「うん、変・・・」
ビンゴ。
触れる程度のまま、兄さんの前立腺を軽く擦る。
ゆっくり、ゆっくり・・・。
「兄さん、どう?」
「むず・・・むず・・・じわっ・・・って・・・します・・・」
しばらく続ける。
微かな鼻息で堪える兄さん。
つまらない。
実況してもらうことにした。
「とっても変」だって。
それじゃわからないよ。
しばらくすると疼痛感が消えたらしい。
休憩。
ローションを足す。
手持ち無沙汰だ。
自分のお尻にパールを入れる。
犬みたいなしっぽ付きだ。
奥まで入れる。
ゆっくりと抜く。
玉が抜ける時に快感。
もっと出し入れしたい。
でも我慢。
また奥まで入れて、お尻を兄さんの前で振る。
揺れるしっぽ。
兄さんに当ててくすぐる。
休憩終了。
指を挿入。
この辺り・・・捉えた!
「兄さん、また前立腺を弄るよ」
今度は少し動きを変えた。
指は前立腺に当てたまま、軽く押して、緩めて、兄さんの呼吸を見る。
兄さんが息を吸うときに押す。
吐いたら緩める。
「どう?」
ムズムズが広がっているらしい、ペニスの裏側全体に。
ゆっくり続ける。
「集中して、兄さん」
刺激を続けて数分、兄さんの反応が変わってきた。
軽く声が出ている。
「気持ちいいの?兄さん」
切れ切れの返事。
「どんな風なの?」
腰が気持ちいいらしい。
友人宅での責めを思い出す。
見るとペニスが萎えている。
聞いていた通りだ。
「兄さん、深呼吸しましょう。吸ってー、吐いてー、吸ってー」
呼吸に合わせて指先を動かす。
なんだか兄が感じる様子に興奮するようになってきた。
息を吸っている最中に兄さんが声をあげる。
「ダメでしょう?ちゃんと深呼吸して」
それでも吐くときに声を出している。
「あー、あー」って。
ペニスからは透明な粘液がトロトロ。
すごくいい気分。
我慢できない。
左手で自分の股間を弄る。
ぎこちない動きがもどかしい。
何か、もっと刺激を。
兄さんに入れていたプラグがベッドに落ちていた。
これでいい。
起動して、ローター代わりに使う。
官能が急に高まる。
プラグを乳首までなぞらせる。
兄さんの喘ぎ声に私の鼻息が混じる。
待て。
兄さんの様子がおかしい。
快感が弱まっているようだ。
聞いてみる。
え、痛い?しまった。
興奮のあまり指先の加減を忘れていた。
どんどん冷めていく兄さん。
仕方ない、また休憩しよう。
指を兄さんのアナルから抜く。
名残惜しげに指に絡まる。
抜けたときに小さく声を漏らす兄さん。
ハアハアしている。
身体が疼いて仕方がない。
一度イッて収めよう。
またさっきみたいなことになってはいけない。
そのまま兄さんの部屋ではじめる。
さっきまで兄さんに入っていた指をアナルに1本。
足りない。
人差し指も追加。
交互に動かす。
脳が快感に震える。
もっと深く。
女の子座り。
右手がお尻と床に挟まれて指が奥を擦る。
体の芯に響く。
アナルプラグを股間に押し込む。
クリトリスが擦れる。
床と割れ目に挟まる。
スイッチオン。
体重が乗っている分、振動が深い。
身体を縦に突き抜けて脳を揺らす。
声が抑えられない。
左手で胸を揉みしだく。
乳首を強く摘む。
痛いけれど深いところで快感が湧く。
腰が勝手に動いてプラグを擦り付ける。
快感を貪欲に貪る。
脳で白くチカチカ弾ける。
怒涛のように溢れ出る。
絶頂。
私はうつ伏せに倒れた。
胸が潰れる。
激しい呼吸。
余韻を愉しむ。
絶頂の瞬間に締まったアナルが緩む。
指を抜いた。
仰向けになって大の字。
汗をかいた。
流したい。
兄さんの身体も拭いてあげよう。
(立ち上がらなくては・・・)
無理だ。
倦怠感と眠気。
やばい、これは寝る。
頭をもたげて落とす。
後頭部に衝撃。
少し覚醒する。
身を起こす。
立ち上がる。
頭が痛い、やり過ぎたか。
兄さんを見る。
ペニスが勃起していた。
「兄さん、妹のオナニーで興奮した?」
からかう。
「しょうがないだろ」と拗ねたような声。
確かに仕方ないかもしれない。
「おちんちんが弄れなくて苦しかったんでしょ?」
追い撃ち。
返答なし。
可愛い。
兄さんの足枷を外す。
「シャワー浴びて来るね」
「飲み物を頼む」と言い、楽な姿勢をとる兄さん。
私も何か飲もう。
下におりて風呂場へ。
ボタンを外さず、シャツを脱いで髪を纏める。
汗を流すだけ。
水を出して火照った体を冷やす。
すぐに出て、身体を拭く。
脱いだシャツをそのまま被る。
湿っていて気持ち悪い。
冷蔵庫へ。
ポカリ2本。
小腹が空いた。
カロリーメイト1箱。
夕食はこれで済んだことにしよう。
また風呂場によって、タオル、洗面器にお湯を汲む。
兄さんの部屋に戻る。
両手がいっぱいだ。
机に全部置いてポカリを1口。
身体に染みる。
兄さんもポカリをねだる。
「兄さん、口を開けてよ」
勝手に口が動く。
素直に口を開ける兄さん。
「もっと大きく」
ポカリを口に含む。
兄さんにのしかかって顔を真上から見下ろした。
口を細く開けて、ポカリを兄さんの口に注ぐ。
兄さんが目を見開く。
「飲んで」
喉が動いて嚥下。
「いい子ね」
またポカリを含む。
我に返る。
(私は何をやっているんだ)
慌てて兄さんから下りる。
兄さんが上体を起こす。
訝しげな兄さん。
目を合わせられない。
兄さんの口にペットボトルの口を当てて飲んでもらう。
1口ずつ。
兄さんが口を閉じて、もういいのサイン。
カロリーメイトを出して、半分に折って兄さんの口に入れる。
私も1本咥える。
無言の時間が流れる。
兄さんが何か話そうとする。
またカロリーメイトを突っ込んで黙らせる。
(なんであんなことをしてしまったのだろう)
私は兄さんのアナルが開発したいだけなのだ。
他のことは兄妹然としているべきなのだ。
しかし・・・身体が勝手に動いた。
口移しは明らかにやり過ぎだった。
自分は何をしたいのだろうか。
わからない。
「なあ・・・」
指で箱を探る。
空の袋だけが触る。
すでに全部食べさせてしまったようだ。
兄さんの次の言葉が怖い。
じっと床を見る。
「また浣腸するのか?」
顔を上げる。
兄さんは顎で洗面器をしゃくっていた。
安堵する。
答える。
「兄さん、汗まみれでしょ。拭いてあげる」
ベッドから立ち上がって、タオルを洗面器に浸して絞る。
兄さんの身体を拭きながら前立腺マッサージの感想を聞く。
思い出した順に話す兄さん。
兄さんの羞恥心を煽りながら話を促す私。
兄さんの言ったことを頭の中で整理する。
じんわりしたのが快感に変わった。
射精やアナルみたいな快感でなく、鈍い快感だった。
ペニスの奥から快感が湧き上がってきた。
腰全体が快感で包まれた。
深呼吸したら腰がとろけるようだった。
無意識に声を上げていた。
泣きそうだった。
指圧が強くなったら、快感が去っていった。
何やら凄かったらしい。
話を聞いているだけで興奮する。
あのまま続けていたら絶頂まで行ったのだろうか。
「わからない、とにかく気持ち良かった」と恥ずかしそうな兄さん。
そろそろ再開しよう。
やっている最中の兄さんの顔が見たくなった。
体位を変えよう。
兄さんの手枷を外した。
実に1日ぶりだ。
すっかり跡がついている。
グルグルと腕を回す兄さん。
別の手枷を付けようとしたら、「ちょっと待て」と止められた。
逆らう気だろうか。
「兄さん!」と声を荒げる。
すると兄さんは笑って腕立て伏せを始めた。
拍子抜けした。
50回ほどで疲労を懸念してやめてもらった。
「もう少し動きたかったのに」と手を差し出す。
手枷をかける。
ブレスレット状の枷にロープを繋ぐ。
ロープの端はベッドの足にそれぞれ繋ぐ。
これで両手はYの字に固定された。
足は曲げた状態で固め、ロープをベッドの下に通して、もう一方の足に結ぶ。
いわゆるM字開脚だ。
兄さんのペニスとアナルは丸見えである。
兄さんは顔をそむけて目を瞑っている。
恥ずかしいのだろう。
ペニスは相変わらず勃起しているが・・・。
<続く>