深夜2時頃、甘いものが食べたくなって冷凍庫のアイスを漁っていた時、妹の美菜が目を擦りながらキッチンに入ってきた。
美菜は大切な妹だし、家族的な意味で好きだ。
美菜は父親の再婚で今の母親と家に来たのだが、義理でも妹。
手は出すわけにはいかなかった。
「あっ!アイス食べてる。太るよ?お兄ぃ」
「・・・美菜も食う?」
冗談のつもりだった。
「うん!」
すぐに返事が飛んできて少し驚きつつも、「何味?」と聞くと、「バニラがいい!」と返してくる。
「あー・・・悪い、これラストだ」
すると意外な一言。
「じゃあ、お兄ぃ、あーんして」
「えっ?」
美菜には兄だという意識しかないのだろうか、言葉が胸に刺さる。
「うっ・・・うん」
やけに胸が痛い、いや、痛く感じるほど苦しかった。
美菜の口にアイスを運ぶと美菜は嬉しそうな顔をする。
「おやすみ!お兄ぃ」
一口だけ食べると美菜は部屋へ戻ってしまった。
「えへへ、間接だけどキスしちゃった」
扉の向こう側からそう聞こえた気がした。
「間接・・・キス?」
手に持っているバニラアイスのカップに視線を落として呟く。
すると現実に襲われる。
この時、美菜のことを女として意識してしまったことと、間接キスをしたこととの恥ずかしさで死にそうになったのは秘密である。
翌日は祝日で学校はない。
部屋のベッドに横たわる。
気持ちがソワソワして落ち着けない。
たかがキス、されどキス(あくまで間接だけど)。
悶々としていると鍵を開ける音がした。
どうやら両親が出かけるらしい。
美菜は部活に行っていて家には自分1人。
適当に時間を潰すため、ゲーセンへ行くことにした。
相変わらず賑やかでBGMの音がうるさいゲーセンの比較的静かめなエリアへ行き、適当なゲームをして時間を潰す。
家に着くと美菜が帰っていたが、顔を見ることができず部屋に直行。
「どうしたの?お兄ぃ。もしかして振られた?」
「振られてもねぇし、告ってもねえ!」
完全に自滅だった。
「そうなんだ、よかった・・・」
美菜がそう言うとキスをしてきた。
本当の初めてのキス。
「私、お兄ぃのことが好き。初めて会った時から・・・」
思考が止まる。
息が荒くなりはじめ、何かが崩れた気がした。
初めてのことばかりでパニックに陥る。
「ずっと伝えたくて、でも家族だし、ホントはだめって頭では分かってた。でも、もう無理だよ・・・お兄ぃがどう想ってても、私が嫌いでも構わない。私はお兄ぃが、お兄ぃのことが・・・」
美菜がすっと息を吸い、僕の手を握る。
「大好き」
ほぼ同じタイミングで声が重なった。
返事は不要だった。
両親は帰ってこない2人だけの甘く穏やかな気持ちになれる時間。
そして美菜と二度目のキスをした。
長く深い大人のキス。
初めてのキスの時はあまりにも突然すぎて気付けなかった唇の柔らかさ、不思議とふわふわした気持ちになる舌の感触。
そしてとても近くにある美菜の顔。
キスの回数を重ねるごとに確かに、そして強くなる美菜への気持ち。
「大好きだよ、美菜。1人の女として大切にするから」
美菜の首筋を軽くなぞると美菜は体を固くした。
「やだ・・・くすぐっ・・・やぁ・・・」
美菜は体を捩って抵抗するが、本気で嫌というわけではないらしく、服の上から胸を揉んでみた。
「・・・ブラって意外と硬いね。知らなかった」
人生の中で新しい発見が一つ。
そして・・・。
「美菜って着痩せするタイプなんだ。すごく体細いね」
「もぅ、お兄ぃのエッチ・・・恥ずかしいことばっか言う!」
服を着ている時はなかなか気付けなかったが、美菜の体が細いことに気付く。
服を着ている状態でも細いのに、脱ぐとさらに細くなる体。
「それなのに大きいね、いくつあるの?」
胸に視線を落として美菜に聞くと・・・。
「87くらいかな?たぶんもう少し大きくなってるからよく分かんないや」
美菜ははにかみながら答えてくれた。
「・・・エッチ」
頬を赤くして呟く美菜があまりにも可愛くて、気付くと抱き締めていた。
「ちょっ・・・お兄ぃ、いきなりはずるいよぉ・・・」
美菜の目がとろんとしていて、息を呑む。
「可愛い・・・」
自然と言葉が漏れた。
「もう、お兄ぃ以外考えられないよぉ・・・大好き、お兄ぃ・・・」
美菜がキスをしながら呟く。
心臓の鼓動が速く、大きくなる。
「あっ・・・お兄ぃの音、聞こえる・・・」
美菜は自分の胸に僕の頭を引き寄せた。
「私のも同じだよ?」
美菜の心臓の音が聞こえる。
「お兄ぃ、苦しくない?」
美菜が僕の下半身に視線を落としながら言うので、その視線を追う。
「・・・あっ!」
そこには限界まで勃起した息子があった。
「・・・フェラするね?」
美菜の緊張が伝わったのか、僕まで緊張してしまう。
ズボンとパンツが下ろされ、息子が出てくる。
「わっ・・・!?」
美菜が驚きの声を上げる。
「んっ・・・んんっ・・・ぷはっ・・・んく・・・」
美菜は息子を口に入れると頭を動かし、必死に奉仕してくれる。
生まれて初めての体験に体が震えた。
「うっ・・・っく、美菜気持ちいいよ・・・そう、上手いよ。あっ・・・だめ・・・出る!あぁ、離して美菜。口に出ちゃうよ!」
そう言っても美菜は離そうとはしなかった。
「いいの?出ちゃうよ?」
美菜は僕が出したものを飲み込むと、照れたように笑って言った。
「これからも・・・ずっと一緒にいようね」
磁力に引き寄せられたかのように2人の顔が近づいて、またキスをした。