尿意を催して、その中途半端な駅で降りた。
車両にトイレはついてなかった。
向かい合う2つのホームがあるだけの小さな駅。
降りた側にトイレがあって良かったと思うほど切迫していた。
すると、男性用トイレには『清掃中』の看板が。
(これって入ってもいいんだよな?)とは思わなかった、思う心の余裕がなかった。
俺は駆け込んだ。
アサガオが2つ、奥に個室が1つあるきりの小さなトイレ。
狭いスペースに清掃員のおばさんと俺がひしめいていた。
というのも、入口に近い方のアサガオに『故障中』の貼り紙がしてあって、おばさんは一番奥まった場所のモップ洗浄用の流しの前に陣取って作業中だったから。
時々いるよね、小をするのにズボンもパンツもずり下ろして、お尻丸出しでおしっこしてるやつ。
(あれ、今やったらどうなるかな?)
尿意が切迫していてもエロい発想が途切れることはない。
とっさの判断で俺はそれにチャレンジすることにした。
でも、慣れないことってするもんじゃないね。
良からぬ企みが心にあるせいか妙に手間取って、下半身すっぽんぽんになるのと、おしっこを噴き出すのとがほぼ同時。
「あっ」
そのおばさんの声が思いがけず若かった。
清掃員の制服に身を包んだ小柄で太めの後ろ姿なら、60がらみのおばさんを想像するよね、普通。
おしっこが勢いよく飛び散って、腕まくりをしてモップを絞ってたおばさんの肘辺りにかかったようだった。
水仕事をしてても、おしっこって熱いから気づくよね。
「すみません」と謝りながら、俺はまだ放尿中。
「いえ、大丈夫ですか」
こちらを振り返ったおばさんは、うら若き乙女・・・なわけはないが、40代後半か50代前半に見えた。
化粧っ気のない小顔は色が白く、エドはるみにちょっと似ていた。
パンツまで下ろしたこと激しく後悔した。
ジョージョー、ジョージョー、ジョージョー・・・。
恥ずかしいくらい長い小便。
「濡れちゃってます。拭きますよ」
少し片言の日本語のような気もしたが、おばさんはジョージョーが続く俺の股間が目の前に来る位置へ膝を落として屈み、腰に下げていたハンドタオルで、飛沫で濡れた内股辺りを擦るように拭いてくれた。
で、ジョージョーが止まったら、異様に静か。
次の電車が来るはまだしばらく先。
「あら」
おばさん、ジョージョーが終わったのに、いきり立ったままの俺のちんこを見ちゃったみたい。
「あら」
二度見かな。
俺は覚悟を決めた。
トイレでオナニーしたって別に悪くないだろ。
「あらあら」
激しく擦りすぎて痛かった。
もし今、誰か入ってきたらと思うとますます興奮した。
おばさん、見てるんだよ、ずっと。
腰でも抜かして立てないのかと思ったら違った。
「でっかいね。いいね」
いきなり握ってきやがって、「ひぃっ」と声が出た。
「おお、冷たかったね。ソーリーね」
こんなことがあるんだね。
いきなり咥えてきてさ。
いや~、あったかかったなあ、おばさんの口の中。
そんで咀嚼するみたいに歯を使うんだ。
こうなったらしょうがないよね。
2人で個室に入るよね。
「他の掃除の人、来ません?」
「来ないよ、あたし1人よ」
アジアのどこの国かはわからないが、異国の地で火照った体を持て余してたのかな。
たまたま俺がタイプだったのかな。
毛の処理はなし、けつ毛もびっしり、お尻の穴は見事にうんこの匂いがした。
でもまあトイレだから、いいよね。
脇毛も伸び放題、すね毛もたっぷり。
まさか男じゃないよねって思うほど、あちこちふさふさだった。
「いいよ、そのまま。もういいよ、そのまま」
閉経してるのかな。
コンドームなんてしゃれたものないし、おかしくなって肛門へイン。
「違うよ、そこ違うよ。あんたがいいなら」
亀頭は尻穴にずっぽり。
俺の右手は指3本が女の温かい口の中。
左手でまんこを弄くりながら。
後で匂いを嗅いだらすげー臭かった。
「あたしんち近くよ。ごはん食ってく?」
それから俺は、その電車が何本もスルーする駅で、よく降りている。