年の割にはスタイルもいい(特に足とお尻が)。
妻は優しくて従順だから、俺も調子に乗っていたんだろうな。
妻には何かときつく当たってて、夫婦間はちょっとギクシャクしていたのかな。
少なくとも妻は、ただひたすら耐えてるみたいな感じ。
辛い毎日だったんだろう。
ある週末の夜、妻は職場の上司の送別会に行った。
妻は家庭があるからということで一次会で辞退したが、アルバイトの大学2年のE君も帰るということで、駅まで2人で歩いた。
「知ってるお店があるからちょっと寄って行きませんか」
E君がそう言うので、妻は若干の抵抗もあったが、少しだけならということで2人はそのお店に入った。
E君は、顔は普通よりちょっと上という程度だが、高校時代はバレーボールをやっており、身長186センチと長身で肩幅も広く、そして何より心底やさしい男の子らしく、職場では誰からも好かれていたらしい。
そのお店で2人は酒を飲んだ。
妻はあまりお酒は強くない方だが、日頃のストレスもあったんだろう、妻は結構飲んだ。
酔いが回り感情が高ぶったのか、他人に愚痴などこぼさない妻だったが、その日はE君に愚痴をこぼしてしまった。
涙も見せてしまった。
E君は嫌な顔一つせずに全て聞いてくれて、一生懸命慰めてくれたらしい。
妻はE君のやさしさにすっかりほだされてしまった。
お店を出て、2人はいつの間にか手を繋いで歩き、そのまま自然とラブホテルに入った。
妻は罪悪感もあったが、とにかくE君のやさしさに心を包まれていた。
そこで妻はE君と激しく愛し合った。
旦那以外の男と裸で抱き合い、結ばれるという背徳感が妻の興奮に拍車をかけたんだろう。
E君は一物の方も俺より大きかったらしい。
長さもだが、太さが半端なかったと・・・。
E君はバレーボールでいくつかの実業団から声をかけられていたらしい。
鍛え抜かれた体と若さで妻は相当に激しく攻められ(バックでやられている時など、壁まで吹っ飛ばされるんじゃないかと思うほどだったらしい)、ベッドの上をのたうちまわって生まれて初めて中イキした・・・。
その日の夜、E君とは4回したらしい。
終わった後、妻は完全に伸びてしまった。
妻がその晩帰ってこずに朝帰りしたのも、体力的に家に帰るのが不可能だったからだった。
妻は帰宅してきた。
俺はまだ寝ていたが、物音で目が覚めた。
妻は子供たちを、俺たち家族の住むマンションのすぐ近くにある妻の実家に預けてきた。
妻は俺に正直に話そうと思っていたが、激しい夫婦喧嘩になるし、殴られるかもしれないと思い、そんな姿を子供たちには見せたくなかったからだ。
妻は浮気をしたと正直に白状した(この時点ではまだ具体的には話さなかったが)。
俺は愕然とした。
なんとも言えない凄まじい嫉妬感と焦燥感を覚えた。
だが、(いつかはこんなことも起こり得るだろうな・・・)と思っているところもあった。
妻が従順なのをいいことに、俺はやさしさに欠け、随分と傷つけてきた。
浮気も何度かした。
おまけに妻とはここ1年半ほどセックスレスだった。
俺は正直、妻に女としての魅力はもう感じていなかった。
(なんだよ、このオバハン。お前相手に欲情なんかするわけないだろう)
こんな気持ちだった。
それは妻にも十分伝わっていた。
妻は、女としてはもう価値がないと見られていたことに、やはりやるせない気持ちだった。
俺は妻に、「ちょっと出掛けてくる」とだけ言って家を出た。
自分が実は寝取られフェチなんだと気付かされた瞬間だった。
俺は車に乗り込み、フラフラッとパチンコ屋の駐車場に入った。
目を瞑り、あれやこれやと妄想してしまった。
浮気相手は、「同じ職場の19歳のアルバイトの大学生」としか聞いていなかった。
19歳か・・・。
よりによってなんでそんな若い、20歳も年下の男と・・・。
『若い男には興味ない』とか言ってたのに・・・やっぱり中年の女には新鮮なのか?
顔はカッコいいのかな?
背は?体格は?
チンポも大きい奴なのかな?
まあ若いからテクニックはないだろうし、女の扱いもまだ稚拙だろう・・・。
でも体力はあるんだろうな。
あいつ、感度はむちゃくちゃいいからな・・・結構乱れたのかな?
俺と比較して、顔もブサイクでチビで貧弱でチンポも粗チンで早漏でテクもなくて、あいつは終始マグロだった・・・と決めつけたかった。
でも妄想は全く逆の方向に進んでしまい、もう心臓が破裂しそうだった。
妻に色々と聞きたい。
どうだったのか?
でも怖くて聞けなかった。
2時間ほどして俺は家に帰った。
妻は泣きながら俺に謝った。
今回のことは水に流すことにした。
妻の浮気は悔しかったが、俺も人のことは言えない。
俺も妻に今までの振る舞いを詫びた。
妻は、「あなたは悪くない」と言った。
パートナーが浮気すると、男はパートナーに欲情し、女は他の男に欲情するらしい。
俺はその例に漏れず、妻に激しく欲情した。
その日の晩、俺は妻を求めた。
そしてそれからは、良き夫であろうと努めた。
妻も浮気した罪悪感からか、今まで以上に優しく、俺にも子供たちにも献身的に尽くしてくれた。
表面上は平穏なる日々を取り戻したかに見えたが、俺の心は嫉妬で燃え盛っていた。
それからは人が変わったように妻とセックスしだした。
週に2、3回はした。
しかし妻とセックスの最中、(E君にもこんな風にヤラレたのか?)とか想像してしまい、興奮が高まり、すぐにイッてしまう。
寝る前は毎晩、妄想にとり憑かれた。
内容は徐々にエスカレートしていった。
E君とのセックスはたいしたことなかった→心を落ち着かせる。
E君とのセックスは良かった→嫉妬し、興奮し、落ち込む。
これの繰り返しで、正直気が狂いそうな精神不安定な日々だった。
我慢の限界だった。
妻と他の男とのセックスについてあれこれ聞くのは情けないが、この苦しさから逃れるには、もう正直に聞き出すしかないと思った。
あの日から約1ヶ月が過ぎたある週末の晩、その日は子供たちは妻の実家に泊まりに行っていた。
俺は酒の力も借りて切り出した。
妻は話したがらなかった。
曖昧な返事をしていた。
しかし俺が執拗に聞くので・・・妻もまた酒の力を借りて酔って言った。
そして俺に念を押すように言った。
「じゃあ正直に話すよ・・・。でも私も心底反省しているんだから怒ったりしないでね・・・。すごい・・・よかっ・・・たよ・・・」
ちょっと長い沈黙が続いた。
俺はなんとか口を開いた。
「E君ってどんな人?」
妻は1枚の写真を持ってきた。
職場の人たち数人が写っているもので、その中に一際長身の男が立っていた。
顔はイケメンの部類だろう。
容姿は俺の完敗だ。
「すごいよかった」という妻の発言、そして若くて長身で顔もそこそこのE君の写真を見て、嫉妬と興奮でぶっ倒れそうだった。
妻は申し訳なさそうな顔をしていた。
「どこのホテルに行ったの?」
妻は『J』というホテルの名を挙げた。
俺はタクシーを呼んだ。
運転手さんに、「Jまで」と告げた。
『J』に着くまでの間、気が遠くなるほどの時間を感じた。
2人は車中で終始無言だった。
ホテルに着き、妻に尋ねた。
「どの部屋に入ったの?」
妻は覚えていた。
妻の誕生日が8月6日だから、妻が自ら806号室を選んだという。
(まるでカップルみたいな真似しやがって・・・)
運良くというか、たまたま806号室は空室だった。
俺は806号室のボタンを押した。
2人はまず体を洗い、またホテルで飲みだした。
「ねえ、なんでも正直に話す。それは約束するから、あなたもカァーッとなって離婚するとか言わないでよ」
俺は頷いた。
俺はまずE君のことについて尋ねた。
容姿がいいのはわかっている。
妻は筋肉質な体が好みなのだが、バレーボールで鍛え抜かれた、ましてや実業団から声をかけられるレベルだから、それはもう惚れ惚れするような肉体だという。
「チンチンとかは・・・どうだった・・・?俺と比較して・・・」
俺は長さが15センチくらい、太さはカリ首4、5センチほど、茎は4センチと、まあ並だ。
妻はかなり言いにくそうだったが、俺が少しイラッとした口調で「どうだった?」と聞くと、長さは妻の指で3本分ほど長く、カリ首は1、5本分ほど太いという。
妻も見た瞬間はかなり驚いてしまい、『無理かも・・・』と思ったが、一方ですごい興奮したことも認めた。
ちなみに妻が帰ってきた日の晩、俺たちはセックスをしたが、E君の巨根で激しく突かれてちょっとヒリヒリしていたらしい。
それと、おしっこがどうしてもこらえられず、微量だが失禁しまう日が3、4日続いたと話した。
「で、なんというか・・・セックスは上手かったの?テクニックというか・・・」
妻は、上手いかどうかはわからないけど、自分もかなり興奮しており(旦那以外とラブホに来ている背徳感、久しぶりのセックス、妻の理想通りの体つき、そして巨恨・・・)、それこそ指が触れただけでビクンとなるような状態だから、物すごく感じてしまったと言った。
「全身を丁寧に隈なく舐めてくれたのは体が溶けそうだった」とも。
E君のモノが入ってきた時は凄まじい圧迫感と衝撃と共に、ものすごく嬉しかったという。
辛い思いをしている時にE君は優しく私を包んでくれた、一晩限りとはいえ、私はE君に惚れてしまっていたのかもしれないと・・・。
少なくともホテルにいる間、妻の心は完全にE君に支配されていた。
だからE君の巨大なイチモツが入ってきた時は、『E君と一つに結ばれた』とすごく嬉しかったと。
妻は4回セックスしたが、途中で『ヤバい、本当に死んでしまう』と思ったらしい。
『もうどうにでもして、E君の好きにして』という感じになったらしい。
もしE君が「中に出したい」と言ったら、「いっぱい出して!」と言ったかもしれないと・・・。
中出しがマズいのは妻もわかっているが、少なくともあの日の晩、E君は妻をそういうかなり危ない精神状態にまで持っていったことは否定できない。
翌朝、酔いも醒め、ホテルから出て家に向かっている頃にはさすがにそんな気分じゃなかったらしいが・・・。
しかし、妻はこうも言った。
「E君との夜を思い出してオナニーをしたことが3回ある」
俺は月に3、4回くらい出張で家を空けることがある。
俺が出張中、E君とのことを思い出してしたと言う。
「じゃあまだE君のことを・・・?」
俺が言うと妻は・・・。
「好きとかしゃないよ。でも正直、あの日のことはインパクト強すぎて・・・。思い出して、つい・・・」
妻はE君と浮気したことで俺が欲情していることには気付いていたと言う。
でも、別に変な風には思わなかったと。
きっかけがきっかけだが、それで俺が優しくなり、妻を女としても愛してくれるようになったのがすごく嬉しかったからだと。
なんだか複雑な気分だったが、とりあえずは妻が正直に話してくれたことで、少なくとも見えない敵と戦うというか、霧の真っ只中を歩くという状態ではなくなったから、少しは気持ちに整理がついた。
俺は妻にむしゃぶりつくように襲いかかった。
(1ヶ月前、この同じ部屋で妻は親子ほど年の離れた若い男に服従されたんだ)
そう思うと、すごく興奮し、欲情した。
しかし、俺が持てる全てをフルに発揮しても、E君に敵わないことは十分わかっていた。
興奮と同時に言いようのない虚しさに包まれた。
それからは、妻とのセックスは燃えに燃えた。
寝取られて興奮するという俺のアブノーマルな性癖を告白してからは、バーチャルだが寝取られプレイもどきなセックスが当たり前になっていった。
セックスの最中、妻は俺をより興奮させようと「E君の方が全然いい」とか、その他色々と俺を嫉妬させ、興奮させるような台詞を吐くようになった。
2人の性生活は充実したものなった。
俺もE君のことをネタにできるまでになった。
俺も妻も、明らかに以前とは違う人格になっていたんだろう。
それでも一抹の不安を持っていたのか、俺は妻に、その後職場でE君とどのように接しているか、時々尋ねていた。
妻が言うには以前と変わらないらしい。
セックスをしたからといってE君は妙に馴れ馴れしくしてくるわけでもなし、以前と変わらず優しくて礼儀正しいと。
あの日から約4ヶ月ほど経過した。
2人のなんちゃって寝取られプレイは徐々にエスカレートしていき、俺は再度妻を寝取られたいと思うようにまでなった。
俺は妻に打ち明けた。
しかし妻は頑なに否定した。
妻は、あくまでも愛しているのはあなただと。
今の生活は最高に満ち足りていて、また他の男とセックスしようとは思わないと。
しかし、すでに頭のイカれた俺は執拗に食い下がった。
約2週間、妻を説得し続けた。
妻は俺のしつこさに最後は根負けした。
「それであなたが喜ぶなら・・・。でもタイミングってあるから・・・。いつになるかわからないよ。それに、E君はもう私なんかどうでもいいと思ってるだろうし・・・」
俺はそれでいいと言った。
いつになるかはわからないが、ここはじっくりと焦らずに待とうと決めた。
しかし、それは案外あっさりと訪れた。
妻を口説き落としてから5日後のことだった。
俺は出張で家を空けていた。
夕方、妻からメールが届いた。
『今日、E君と一晩過ごしてきます』
妻のメールは夕方6時頃に届いた。
携帯電話を持つ手が少しだが震えた。
<続く>