(メシの準備くらいしておけよ)
そう思いながら、2階にある自分の部屋に向かいました。
すると、誰もいないと思っていたのですが、ベッドで姉が寝ていました。
大学から帰省中の姉が地元の友人と朝まで飲んで騒いでいたのを知っていたので、特に驚くこともありませんでした。
荷物を置き、シャワーを浴びようと着替えを取って部屋を出ようとしたときでした。
姉はキャミソールに短パン姿で寝ていたのですが、ブラジャーの肩紐がないことに気がついたのです。
普段ならそんなことに気づくことはありません。
たとえ気づいたとしても、だからどうした?くらいのものでしょう。
姉ですから。
しかし、この時は違いました。
(乳首のポッチが見えないかな)
そう思ってしまったのです。
僕は忍び足でベッドのそばまで移動しました。
エッチな漫画でよくある、“ノーブラで寝ている女の子”を想像していたのですが、ピンと張ったキャミソールの先端が僅かに膨らんでいるような感じでした。
ここでやめておけば良かったのに、僕は姉の乳首に向けて手を伸ばしました。
人差し指の腹で、乳首と思われる場所を軽く撫でました。
確実な感触とは言えませんが、そこに何かがあるのを感じることができました。
女の人が感じると乳首が立ってくるという知識はあったので、しばらく撫で続けてみましたが、特に変化はありませんでした。
でも完全にスイッチが入ってしまい、我を忘れている僕はもう止まりません。
乳首が立たなかったというガッカリ感よりも、(下はどうなっているんだろう?)という気持ちが湧き上がってきました。
僕は姉の上半身側から下半身側に移動して、短パンの隙間から指を入れてみました。
短パンの中は少し窮屈でしたが、たぶんここだろうと思われる場所を撫でてみました。
乳首の時と同じく、しばらく撫で続けてみましたが、特に濡れてきたという感じもありませんでした。
(こんなものか・・・)
そう思いつつ、今度は指を入れてみることにしました。
短パンの中でパンツを横にずらすようにして指を入れていきました。
最初に毛の感触があり、さらに指を進めるとスジのようなところに到達しました。
その時です。
突然、姉が起きあがり、僕と目が合いました。
姉は、怒り、呆れ、悲しみ、すべてを組み合わせたような表情で僕を見たあと、僕に平手打ちをして無言で部屋を出ていきました。
その後、僕は何度も謝ろうとしましたが、一切話は聞いてもらえませんでした。
そんな姉が先日、結婚しました。
後から母に聞いたのですが、姉は僕の出席を拒否していたそうです。
両親が理由を聞いても、「とにかく嫌」と言うだけで、決して理由は言わなかったそうです。
なんとか両親が姉を説得して、出席することだけはOKしてくれたようです。
今は後悔することしか出来ません。
罪悪感に苛まれながら、時間が解決してくれることを願うばかりです。