両親を事故で失ってから、僕は5つ下の妹と2人暮らしだ。
生命保険に入っていてくれたおかげでお金の面では困らないが、当然家事は自分たちでやらなければならない。
我が家では、昔からしっかり者の妹とダメ兄貴という構図になっていて、中3の妹の方が大学生の僕よりもずっと大人で、家事も結局は妹がほとんど引き受けてくれていた。
PCMAX
両親が亡くなって、僕が短絡的に「学校を辞めて働こうか?」と言った時も妹は冷静で、大学くらいは出ておいた方がいいと言い、「私も大学まで進学するつもりだから」と僕を諭した。

高校受験で勉強が大変な時期なのに、家事なんかやってられないだろうと思うのだけれど、授業に集中して、その場で全部覚えてしまうようにするのだそうだ。
だから友達が塾に行っている間も、妹は毎日、夕飯の買い物をし、炊事、洗濯をこなして風呂を沸かす。

「何か手伝おうか?」

「いいよ、お兄ちゃんは何にも出来ないんだから、せめて邪魔だけはしないで」

いたずらっぽくそう言うと、妹はなんでも自分でやってしまうのだ。
唯一、買おうと言われたのが乾燥機で、洗濯物を干したり取り込んだり、雨の心配をしなければならないのだけは時間的に厳しいのだそうだ。

そんな夏休みのある日、妹はいつも通り朝から精力的に家事をこなし、遅い朝食を済ませて一段落した頃、リビングのソファーでうたた寝をしていた。
タンクトップのシャツに、短いスカートから長い生足が伸びている。
呼吸に合わせて、ぺったんこの胸が静かに上下し、スカートの奥からショーツが覗いていた。
それまで妹のことを女性として意識したことはなかったけれど、無防備に眠る妹を見て、胸がときめいてしまった。

ゆっくりと妹に近づき、そっとと太ももを撫でてみると、一瞬、妹の呼吸が乱れたのでハッとしたが、妹の胸は再び同じリズムで上下し始めた。
僕は再び妹の身体に手を伸ばして、今度はもっと足の付け根に近いところに触れた。
妹の恥丘の盛り上がりを手のひらで感じた後、ショーツの裾から指を1本滑り込ませると、薄い陰毛のザラつきを感じた。
心臓がドキドキしてのぼせそうだった。
部屋に戻り、手のひらと指の感触を思い出しながら硬くなった自分のモノを扱くと、自分でもびっくりするくらい沢山の精子が飛び散った。
ごそごそとティッシュで後始末をすると、僕はしばらくベッドで眠った。

目を覚ますと、もうお昼を回っていて、(さっきのは夢だったか)という錯覚に陥った。
でも、だんだんと妹のすべすべした太ももの感触が蘇ってきて、僕は再び股間を膨らませた。
そのとき、「コンコン」と擬声語を発しながら妹が部屋に入ってきた。

「お兄ちゃん、パジャマ、洗濯するから脱いで」

そう言って手を差し出してきたが、僕は大きくなってしまっているので、すぐに脱げなかった。
すると妹はパジャマの上着のボタンを外し始めた。

「シホ、ちょっと待ってよ」

「早く早く、洗濯機、回っちゃう」

「ちょ・・・ちょっと」

揉みあっているうちに妹はバランスを崩して、「きゃっ」と小さな声を発して僕に覆いかぶさるように倒れ込んできた。
女性らしいふくよかさはまだないが、妹の身体は意外にも柔らかくて、僕は思わず妹を抱き締めてしまった。
その瞬間、妹は驚いた風だったが、身動ぎもせず、そのまま僕に身を預けていた。
兄と妹の胸と胸が合わさった状態でしばらくいたが、そのうちシホがゴソゴソと身体を動かして言った。

「硬いモノがお腹に当たってるよ」

シホを腕に抱きながら身体を捻って、今度は僕がシホの上になった。
咄嗟にシホの眉間に皺が寄るのが見えたが、ゆっくりと唇を近づけていくと、シホは目を閉じて僕の首に抱きついてきた。
嫌がりはしないけれど、身体はガチガチで少し震えていたので、抱きついているシホをそっと引き離して、シホの目を見つめながら、「舌を出してごらん」と言うと、素直に出した。
僕は、その舌にそっと口づけをし、舐め、絡めるようにすると、シホの方からも舌を伸ばしてきた。
一旦、シホの身体から下りて、腕枕をしながらシホの傍に横になると、タンクトップの薄い布の上から妹の胸に手を当てた。
かすかな膨らみしかなかったが、小さな乳首が硬くなっているのがわかった。
乳首を指の腹で撫でながら、「勃ってる・・・」と言うと、シホは初めて、「やだぁ、もぅ・・・」と声を出して頬を膨らませた。
その様子が可愛らしくて、僕は再びシホの唇を吸った。

僕は手を胸から腰へと移し、腰骨を撫でた後、平らな下腹に手のひらを当てた。
それでも何も言わないので、シホの腰を少し引き寄せてお尻の方に手を回して、ショーツをつるりと卵の殻を剥くようにして脱がせようとすると、身体が一瞬強張ってショーツの前布を掴んでみせた。
だが、チロチロと唇に舌を挿し込んでやるとすぐに力が抜けて、自分から足を抜いてショーツを脱ぐのを手伝ってくれた。
そのまま、もう一度覆いかぶさろうとすると、シホは僕の肩に手をやって動きを制し、「ちょっと、待って」と言って自分でスカートを脱ぐと、畳んで脇に置いた。

「皺になっちゃうから」

そう言ってシホは微笑むと、僕の横に身を横たえた。
その間にパジャマを全て脱ぎ去った僕は、シホの手を取って熱く硬くなった僕のモノへと導いた。

「触って」

「こう?」

「うん、もう少し強く」

「これくらい?」

シホの細い指が僕に絡みつき、シホはその感触を確かめるように指の腹を僕の分身の上に滑らせていく。

「お兄ちゃん、こう?」

シホの手の動きがだんだん速くなってきて、シホの唇が再び僕の唇に押し付けられた時、僕のペニスは大きく波打って妹の手の中で果てた。
ゆっくりとシホの手の動きが止まり、僕は倦怠感に襲われた。

「ねぇ、お兄ちゃん、もしかして、あんまり経験ない?」

僕は恥ずかしくて耳まで赤くなったのを感じたが、シホはティッシュで優しく僕のを拭ったあと、自分の指先の匂いをクンクンと嗅いで少し微笑むと、「よかった」と呟いて、タンクトップだけを頭から被って部屋から出ていった。
出ていくとき妹は、しっかりと僕が脱ぎ捨てたパジャマを持っていった。

「お兄ちゃん、ご飯できたよ」

シホの声で僕は目を覚まし、ダイニングに向かうと食卓についた。
シホはなんだかご機嫌で、鼻歌を歌いながら次々におかずを運んでくる。

「ビール飲む?」

そう言って冷蔵庫のドアに並ぶ缶ビールを指差す。
僕が黙って頷くと、シホはコップとビールを僕の前に並べてくれた。
食事が進み、ほろ酔いになった頃、僕はやっとさっきのことを切り出した。

「シホは嫌じゃなかったの?」

「ん?何が?」

シホは僕の方を見ずに問い返してきた。

「いや・・・、だからさ・・・」

僕が言い澱んでいると・・・。

「さっきのこと?」

(うわ、そんなストーレートに口にしちゃう?)

僕は心の中で驚きを隠せなかったが、頷いて言った。

「うん。・・・怒ってないの?」

妹は不思議そうに僕を見つめ、「怒ってないよ。どうして?」と今度はおかずを口に運びながら、また質問をする。

「どうして・・・って・・・」

「お兄ちゃんは怒ってるの?」

「いや・・・」

「それとも後悔してる?」

「いや・・・、それもないけど・・・」

シホは箸を置いてお茶を一口すすると、真っすぐに僕を見て言った。

「私は嬉しかったよ。ドキドキした。ずっと待ってたし」

「待ってたって、お兄ちゃんを?」

「そうだよ」

「いつから?」

「お兄ちゃんが高校へ入った頃からかな・・・。正確にはよく覚えてないけど」

「え?僕が高校の時って、シホ、まだ小学生じゃん」

「うん。でもその頃から、男の人と女の人の身体の違いとか話に聞くようになって、お兄ちゃんしかいないって思ってた」

「え?え?それって・・・」

「エッチのことだよ」

(うわぁ、これも変化球なし・・・。今の子ってすごい!)

「そっかぁ・・・」

シホは食事を続け、食べ終わる頃、追い討ちをかけるように言った。

「お兄ちゃん、お風呂にするから、早く食べちゃって」

僕は大急ぎでご飯を掻き込むと、「ごちそうさま」と手を合わせ、汚れた食器をキッチンの流しへ運んだ。

「じゃあ、お風呂入るよ」

妹にそう告げると・・・。

「え?まだ洗い物、終わってないよぉ」

(やっぱりこれは、一緒に入るってことだよな・・・)

そう心の中で理解して、テレビを見ながらシホを待つことにしたが、何も耳に入ってこなかった。

<続く>