俺「いいじゃん。いつも外に出してるんだから!それより今日うちに来るんだろ?早く行こうぜ!」
その日は菜美子を家に呼ぶことにしていた。
だが、さっきの話をまともに聞いていない俺に菜美子は少し怒っているようだった。
平日だったので両親は仕事、他の家族もいなかった。
すぐに俺の部屋に連れて行きベッドに座らせた。
すると彼女は真剣な顔で喋り始めた。
菜美子「カズはただエッチがしたいだけなの?さっきの話、ちゃんと聞いてた?」
俺「あぁ聞いてたよ。避妊がどうとかだろ。大丈夫だって!つうか、この年で妊娠なんかするのか?それより早くしようぜ!やりたくてしょうがねぇよ」
菜美子の服に手を掛け脱がそうとした、その時!
菜美子「サイッテー!そんな人だと思わなかった!あたしはエッチするための道具なの?カズが大丈夫だと思っててもあたしは不安なの!そのくらい分かってよ!」
そう言うと俺を押し倒し、泣きながら部屋を出ていった。
その時、俺は初めて菜美子の気持ちを知った。
追いかけたが、菜美子はもう見えなくなっていた。
確かに俺は菜美子と2人きりになるとすぐにエッチのことを考えていた。
今日の避妊の話も全然聞いてなくて、すぐにエッチをしようとしていた。
家に戻りしばらくして電話をかけてみたが、出てくれない。
馬鹿なことをしたという気持ちでいっぱいだった。
菜美子の家に行っても出てくれないことは目に見えていた。
俺はさっき菜美子が言っていたコンドームのことを思い出して、謝罪の意味も込めて買うことにした。
買うと決めたのはいいが、売ってる店が分からない。
とりあえず、ありそうな店を何軒かまわった。
するとコンビニで見つけることができた。
でも、いざそうなると買いにくい。
家を出る前は買う気満々だったのに。
しかも俺は小学を卒業したばかり、レジには高校生くらいのバイト女子、周りには客、とても買える状態ではなかった。
一旦コンビニを出て考えた。
(買いづれ~・・・。せめてレジの人が男かオバサンなら・・・。でも、このままだと菜美子と関係を戻すのは無理だ。勇気を出そう。周りなんか気にしない!)
そう心に決め、コンビニへ入った。
レジが空くのを待ち、コンドームをなるべく見えないようにして持ってレジへ行った。
たぶん店員も驚いてたと思う。
そりゃ自分より若そうな奴がこんなの持ってくれば無理はない。
店員「1050円です・・・」
あっちも恥ずかしそうだった。
だが俺はその数倍は恥ずかしかった。
店員から袋を受け取ると、すぐにコンビニから出た。
そして自転車で家に急いだ。
家に着くと部屋に駆け込み、コンドームを出してみた。
とりあえず説明書を読み、付け方を覚える。
(まず付けてみるか・・・)
袋を破り、初めてゴムを触った。
驚いたのは、周りが濡れていることと、かなりゴム臭いことだった。
そこら辺にあったエロ本でチンポを勃たせて被せてみたが、説明書みたいになかなか下まで下がらない。
約10分後・・・まだ付かない!
ゴムも伸びてしまったので、新しいゴムでまたチャレンジしてみた。
すると今度は結構すんなりはまった。
付け方も分かったので、再度菜美子に電話をかけた。
菜美子が出た。
俺「菜美子か?俺、カズだけど・・・」
しかし無言ですぐに切られてしまった。
もう1度かけてみたが出ない。
また少し経ったらかけようと思い、部屋に戻ろうとした瞬間。
プルルルル・・・。
電話が鳴った。
出てみると菜美子だった。
菜美子「今、部屋からかけてるの・・・。何?話があるなら早くして。勉強があるから・・・」
俺「とりあえず、さっきのことを謝りたいんだ。今から行ってもいいか?」
菜美子「・・・今、家にお母さんいるからあたしが行くよ。30分くらいしてから行くから待ってて」
そう言い電話を切った。
俺はかなり緊張していた。
電話でも、当然だがまだ怒っていた。
でも責任は俺にあるのではっきり謝ろうと思った。
ちょうど30分後、菜美子が来た。
すぐに階段を下り、玄関の扉を開けた。
俺「いらっしゃい。ま、上がってよ」
菜美子「いいよ、ここで言って。すぐに帰るから」
俺「いやっ、ここじゃ寒いだろ?入ってくれよ。話があるんだ・・・」
菜美子は無言で扉を閉め、中に入る。
部屋に行き、ベッドではなく床に座らせた。
俺「とにかく謝りたい。本当にゴメン。菜美子の気持ちも知らないで無理にエッチしようとしてた。本当に最低だよ、俺。でも菜美子に言われて考えたんだ!これは本当だよ。恥ずかしいけど、これ買ってきたんだ」
俺はゴムを見せた。
菜美子はゴムを見て驚いていたようだった。
<続く>