男A:ジャニーズ系イケメン、超ノリはいいけど、いつもヒヤヒヤするくらい暴走する。
男B:阿部寛を平均身長に縮めた感じ、飲むと下ネタ大好きになる。
俺:その場には不釣り合いな感じ、背は高いけどデブ&変態キャラ。
でも、なぜかイケメンな2人と仲がいい。
いつものようにAが暴走、Bと俺は空気を読みつつAの暴走をセーブするのだが、その日は女達のノリが悪くない。
どうも女側の主導権を握っているマキが誰か狙いな様子。
飲んでるせいもあるのか、Aが軽い下ネタを振ると3倍くらいになって返ってくる。
タカコとナエも引くわけではなく、結構な食いつきを見せる。
それに気を良くしたAがさらに暴走。
俺は一次会(居酒屋)の時点で、ある程度の性癖を暴露されていた。
俺はSM好きの変態で縛るのが好きってことまで。
俺の『SMにおける縛りとは』っていう下らない、普段ならドン引きされそうな話にも女子は真剣に聴き入っていた。
男子はもう聞き飽きたネタなんで、適当にツッコミとかフォローを入れてくれていた。
そこでマキが、「縛りがどうこう熱く語ってても所詮は素人でしょ。あんなもん私でも出来る」と女王様的発言をしだす。
俺もちょっとイラッとして言い返そうとするが、タカコとナエがまあまあとマキを抑えてその場は収まり、話は別の話題に。
一次会は男3+マキの4人でかなり下ネタで盛り上がった。
話には一応ついてくるタカコとナエだが、イマイチノリが悪かったので、今日は一次会で終わりかなと思っていたら、タカコから「二次会はどこ行きます?」ってありがたいお言葉が!
3人の中ではタカコが一番タイプだったんで、かなりテンション上がった。
そこでなぜかマキが、「店とか面倒だから男子の家で家飲みするぞ」と。
じつはAとBは彼女がいるから家飲みは避けたい雰囲気。
必然的に俺の家が会場になってしまう。
一次会の場所からそう遠くないこともあり、タクシー2台に分乗してウチに移動。
俺の乗った車は先に行って部屋の掃除、もう1台は買い出しに決定。
俺の車にはタカコとナエが乗ってきた。
部屋汚いので固辞したが、なぜか俺が真ん中になって乗ることになり、両側からいい匂いがするし、肘にタカコの柔らかい胸の感触がするし、2人ともノリで俺に腕を絡めてくるしで、もうこりゃあたまらん状態。
自分の家の惨状をすっかり忘れていた。
家に着いたが、さすがにこの2人にはありのままの俺の部屋は見せられないと、「ちょっと待って」と言い残し、先に玄関から入る。
とりあえずリビングを慌てて掃除。
しかしタカコとナエも酔っているのか、待てなかったのか、「入っちゃった~」といつの間にか室内へ。
「一緒に掃除してあげる」とお皿を洗ったり机を拭いたり色々してくれる。
2人ともいい女なんですよ。
タカコは、しゃがんだりすると谷間がめっちゃ見えるし、ナエも結構短いスカートで脚が綺麗だし、俺は掃除どころじゃありません。
そうこうしているうちに他の3人も合流。
マキは、「汚いなぁ。男臭いし」と相変わらず女王様発言・・・。
タカコは、「これでもだいぶ掃除したんだよ」とフォローになってないフォロー・・・。
で、みんな相当酔っていてテンションが高く、女性陣(特にマキ)から、「王様ゲームしよ」との提案。
俺達も受けて立つぞと、すぐにゲームスタート。
いきなり王様は俺。
でも、どんな命令をしていいか空気が読めず、「1番が王様の肩を揉む」と言うへなちょこぶり・・・。
ナエはちょっとほっとした様子、タカコは微妙な反応。
AとB、そしてすでにオッサン化したマキが軽いブーイング。
俺が、「まあまあ最初だから、で、1番は誰?」と聞くとマキが1番。
(ブーイングの原因は内容よりも自分が肩揉みさせられることだったんか)
そう思いつつ、女王様キャラのマキに肩揉みをさせる快感。
しかも意外に上手で気持ちよかった。
そしてゲームは進んでいく。
とりあえず無難な命令が続く。
一気飲み、抱き合う、膝の上に座る、ほっぺにキス、手を握る、後ろから抱き締める・・・などなど。
一番ヤバいと思われるAとマキがなかなか王様にならなかったからかもしれない。
本来なら俺達はサインを決めて、“男同士”という事態を避けるようにするのだが、べろんべろんなのと急に決まったせいで準備をしていなかった。
そのため結構悲惨な状態になることもある。
AはBと1分間抱き合わされたり、デブな俺に膝の上に乗られたり、マキも一気飲みをしたりタカコに後ろから抱かれたりで、フラストレーションが溜まっている様子。
そんな2人を尻目に俺は、本命のタカコにほっぺにキスされて結構浮かれていた。
しかし、ついに恐怖(俺達にとっては楽しみ)な時間帯に突入する。
まずはマキが王様に。
「1番が3番の胸を1分間揉み続ける」
なんと俺が3番、ナエが1番。
(逆なら良かったのに)
そう思いながらナエに胸を揉まれた。
満更悪くなかった。
俺も結構な巨乳だ。
ナエも気分が乗ってきたのか、シャツ越しに乳首を当てて、そこを指で責めたりしてくる。
なんかいい気分でムスコがビンビンになってしまう。
周りも、「なんでお前だけいい思いしてんだよ」と呆れながら見守っている。
しかし、そんな至福の1分間はすぐに終わってしまう。
次の王様はA。
もう我慢が出来なかったのか・・・。
「王様が1番の胸を1分間全力で揉む」
女子達は「え~~~」と言うが、自分達が1番でないのを分かっているのか、そんなに抵抗しない。
で、1番はご期待の通り、俺。
Aは「マジかよ」と言いながら適当に揉み始める。
しかしマキが、「それがアンタの全力か?その程度か!」と無駄にAを煽る。
するとAもムキになって、「なら俺の全力見せてやる」と本気の乳揉み。
俺は、(おいおい、いい加減にしてくれよ)と思いつつも、Aの本気の責めに思わず恥ずかしい声が漏れてしまう。
それを見て全員爆笑。
しかし、いつまでもそんな不毛なことはしておれない。
俺は隙を見てBとサインを決めた。
Aは酔いすぎていてアテには出来ないからだ。
確率的にはまだ不十分だが、これで少しチャンスは広がった。
女達はサインは決めていないようで、マキ以外の2人は場の雰囲気を壊さない程度に無難な命令を出している。
しかし、またしても王様になったマキが無茶な命令を出す。
「デブ(俺)が3番を亀甲縛り」
(おい、俺指名か!!!)と思いつつ、3番はなんとタカコ!!!
タカコは顔を真っ赤にしているが、それでも嫌がる様子はない。
いや、たぶん亀甲縛りがどんな物か知らないんだろう。
ただ俺も亀甲縛りにはあんまり自信はなかったし、正直、いくらタイプでも初対面の女の股間に縄を通すのは恥ずかしい。
「亀甲は時間もかかるし、縄もいるから他のじゃダメ?」
するとマキは、「じゃあデブの好きな縛り方にせえや。じゃけど、ワシの満足のいくようにならへんかったら、わかっとるやろなぁ」というオッサンぶり。
タカコの巨乳を引き立てる縛り方は・・・と約3秒悩んだ結果、『高手小手』(両手首を背中の高い位置で縛る)にすることにした。
タンスから縄を取り出すと、「お~~~」と一同から歓声があがった。
タカコはさらに恥ずかしそうにしていて、それがまたそそる。
俺は手際良く(酔っていたので、そうでもなかったが)縄を裁いてタカコを縛り上げる。
「ちょっと窮屈だけど我慢してね」
タカコは無言で頷く。
それがまたエロい。
タカコの背後に回ると、なんだかすごくいい匂いがする。
そのまま抱きつきたい気持ちを抑えて、タカコの身体に縄を回す。
本当は裸にして縛りたいのだが、そんな事は出来るはずもなく、服の上からだが、それでも胸の上下に縄を巻くとタカコの巨乳がさらに引き立つ。
タカコは時折、「うっ」とか「あん」と軽い悲鳴をあげるのだが、それがまたいやらしい。
縛りが一応完成すると、タカコの顔は真っ赤だった。
他の奴らも呆気に取られて俺達を見ている。
AもBも俺が縛り好きなのは知っているのだが、実際に縛っているところは初めて見るし、他の奴らもこんなの見たこともされたこともないんだろう。
「はい。こんなもんで」
俺が言うと、場が急に静かになってしまった。
(ヤベ、空気読まずにやっちゃったか・・・)
一瞬後悔したが、Aだけが1人で爆笑してくれたおかげで少し場の空気が和んだ。
「じゃあ次行こうか」
Bが進行する。
「あの・・・、私は?」
タカコがもっともなことを言うが、「せっかくだから、ちょっと休憩してそのままでいたら」とマキが言うので、タカコだけ休ませて5人でゲームを続ける。
俺は時折タカコの方をチラチラというか、ニヤニヤ見ながら1人で悦に入っていた。
タカコの豊満な体に俺の縄が食い込んでいる。
縛るときに少し引っ張ったので、胸の谷間がより見えやすくなっている。
しかしAとマキの暴走は止まらない。
次に王様になったAは・・・。
「2番が王様の股間を1分間触る」
2番は俺。
(おいおい・・・)
次の王様のマキが・・・。
「1番と2番が氷を口移し3往復」
1番は俺でおっ!と思ったが、2番はB・・・。
次の王様はナエでホッとしたのも束の間、「1番が2番におでこにキス」という命令が気に入らなかったのか、マキが「ベロチューに変更じゃ」と言い放ち、AとBがベロチュ~・・・。
完全に空回りの様相を呈していた。
男女比が違うせいもあるので、俺がタカコを復帰させることを提案したら、あっさり了承。
俺が縄を解いてやる。
やっぱりいい匂いがする。
しかも、ちょっと汗ばんで、さらにいい匂い。
俺はやっぱり変態だ。
Aの股間を触らされたり、Bと氷を口移しをさせられたりですっかり萎んでいた俺のムスコだったが、タカコのフェロモンで完全復帰。
かなりテンションが上がっていた俺だが、マキに「おいデブ、股間が膨らんでるぞ」とみんなの前で指摘されてしまう。
しかしマキの矛先は俺だけではなかった。
「タカコ、顔真っ赤だけど感じてんじゃないの?」
(俺達の言えないことを・・・)
俺は内心、(マキ、ナイス!)と思いつつ、タカコの反応を楽しんだ。
タカコはますます顔を赤らめて恥じらうのだが、その表情がまたたまらん!
最初の清楚な感じとは異なり、すっかりオッサン化したマキの変わりように戸惑いながらゲームは進んでいく。
(女性陣はマキの酒癖の悪さは知っていたらしいが)
タカコがトイレに行くということで、ここで一度休憩タイムとなる。
タカコがトイレから戻り、今度はマキがトイレへ。
俺の横に座るタカコ。
うん、やっぱり可愛いし、いい匂いがする。
手首や二の腕あたりについた縄の痕がいやらしい。
(トイレで何してきたんだろう?)と勝手にエロい妄想に走る変態な俺。
Aとマキだけが暴走しているような気もするが、それについていくタカコもナエもすごいなぁ・・・と思いつつAを見るとグッタリしている。
俺とBは雑談しつつも目で合図をしながら作戦を練る。
しかし、俺達が考えなくても、こっちにはすでにエロ親父というか変態なオッサンと化したマキという強力な味方がいた。
「王様ゲームとか、命令を考えるのもうダルいし、デブの縛り自慢大会にしてやろう!」
マキが唐突にとんでもないことを言い出した。
まあ俺としてはタカコもナエもマキもタイプなので特に問題はない。
男性陣も自分が縛られるリスクはあるものの、特に害はないだろう。
問題はタカコとナエだ、やはりちょっと微妙な反応だが、そこはマキが押し切る。
「なんだ、お前ら嫌なのか?もう終電ないぞ、どうやって帰る気だ?もうちょっと頑張ったら、こいつらがタクシー呼んでくれるぞ」
完全にタチの悪いセクハラ親父風のマキが2人を追い詰める。
「うん・・・」とタカコがしぶしぶ頷くと、ナエもそれに続く。
新ルールは・・・。
王様が縛られる人の番号を指名。
縛られる人は当然服のまま。
縛り方は俺が決めていい。
縛られた人は2回休みで、その間はそのまま縛られている。
俺が『王様』を引いたらゲーム終了。
俺が『縛られる人』になった場合も誰かに縛られる。
たぶんこんな感じだった。
男子とマキは俺が王様を引かないように、タカコとナエは俺が王様を引くように祈っていたことだろう。
1回目の王様はタカコだった。
何回見ても可愛い。
誰にしようかキョロキョロする仕草も可愛い。
タカコは3番を指名。
3番はA。
俺はかなり適当にAを縛った。
Aは面白がって変な声を出すが、俺は相手にしなかった。
次の王様はB。
俺とサインを決めてあるから、ちょっと安心。
で、指名したのはナエ。
ナエは顔&脚はいいのだが、胸はイマイチなのでやる気が湧かない。
でも近づくと、この子も可愛いし、いい匂いがする。
恥じらう表情がタカコとは微妙に違っていて、これまた可愛い!
俺はまたしてもムラムラとしながらナエを縛り上げる。
縛ってみると、タカコほどではないものの意外に胸があることに気付く。
せっかくなので少しでも胸が大きく見えるように上下に縄を巻いて挟むようにする。
さらに、寄せて上げるの要領で肉を胸に集めてやると、それなりの見応えになった。
(俺の眼力もまだまだだが、縛りテクでなんとかカバーしてやった)
自己満足する俺。
次の王様はマキ。
飲まされてもいないのに勝手に飲んで、もうだいぶベロンベロンで清楚な感じが崩れてしまい、服も着崩れて夜の女風。
それでも黙っていたら可愛いのに、出る言葉は完全にセクハラ親父。
そんなマキが何番を指名するか、3人が見守る。
「じゃあ~」
マキの口から出たのはあまりにも意外過ぎる言葉だった。
「デブ!お前に王様を縛らせてやる!!!」
「ん?!」
みんな一瞬言葉を失って顔を見合わせる。
「タカコもナエも縛られて私だけ縛られないのも2人に悪いからな」
一見筋の通った意見だが・・・。
「ほら、王様の命令は絶対よ。王様を縛りなさい!!!」
マキが顔を真っ赤にして叫ぶので、俺はAの縄を解いて、その縄でマキを縛る。
「どんな風に縛られたい?」
聞いてもマキは、「私に似合うようにデブの好きなようにしろ」と言うだけ。
ならば・・・。
あまりにも劇的過ぎる展開に少し戸惑いつつも、そう考えれば色々と辻褄は合う。
まあそんな事よりも、ここはマキの期待に応えるためにもしっかり縛ってやらなければと力が入る。
縛り方はさっきタカコを縛ったのと同じ、高手小手。
俺の得意の縛り方でもある。
タカコの時よりも少しキツめに縛り上げる。
「コラ!!!」
「痛い・・・」
「あん・・・」
「ダメェ・・・」
マキのオッサン声がだんだんしおらしく、女らしくなっていく。
(こいつ、Mやな)
そう思いつつも敢えて言わずに黙々と縛り続ける。
マキは時折堪えるようないやらしい声を漏らすだけになった。
次に俺が王様になり終了。
結構いい時間だったので始発を待って解散することにして、以降は雑談。
残念ながら、その時はそれ以上はなく、連絡先を交換して別れた。