(やりたいだけと思われるのも嫌だ。でも家に来るってことはOKだよな?彼氏とは別れてないわけだし・・・)
俺は色々悩んだが、結局本能に負けてしまい、彼女を押し倒した。
されるがままの彼女だったが、俺がセーターを脱がそうとすると、「ごめん、今日、ダメな日なんだ・・・」と申し訳なさそうに下から言った。
俺は何やら無性に恥ずかしくなり・・・。
「いや、そういうつもりじゃ、いや、そのですね、ごめんなさい」
よく分からないまま謝っていた。
彼女は少し黙ると、「森君ね、もし私が彼と別れたら、付き合う気はある?」といきなり核心に触れる質問をしてきた。
「僕は・・・まだ半人前だし、ちゃんとI本さんみたいに綺麗な人と付き合ったりする自信はないです。でもI本さんのことは好きだから、なんていうか・・・」
俺は少し迷い、煮え切らない返事をしていると、彼女は起き上がって・・・。
「ごめんね、変なこと聞いちゃって・・・気にしないで、ね?でも・・・今日・・・色々我慢できる?」
と、真面目な顔をして聞いてきた。
「我慢・・・できないって言ったら、どうします?」
おちゃらけた感じで聞くと、「部屋まで来た私も悪いし、なんとかしてあげようと思えば、ね」とあくまで真面目な顔で聞いてくる。
(I本さん・・・俺のことが好きなのかな?)
今まで持ったことのない、驕り高ぶった考えが俺の中に浮かんだ。
「それじゃ・・・その、口・・・とかって言ったら怒りますよね?いや、冗談ですよ、冗談・・・」
誤魔化そうとする俺の口に軽く手を当てて、「いいよ、上手く出来るかかどうか分からないけど・・・」と俺の目を見て言った。
下半身だけ裸になってベッドに横たわった俺の足元に、服を着たままI本さんがうずくまっている。
シャワーも浴びていないのに、彼女は俺のモノを、少しふくよかな唇に咥えて顔を上下させている。
正直、気持ちいいかどうかはわからない。
動きはAVとかで観るよりひどく単調で、彼女はずーっと目を瞑ったまま、咥えた唇を同じリズムで上下させている。
「すみません・・・。まじで・・・。疲れたらやめてもいいですよ・・・」
見当外れなことを単発的に言う俺の言葉に時折首を振りながら、彼女は頭を上下させる。
偏見ではないが、彼女の出た短大は俺から見たらチャラけた派手な学校で、これだけ可愛い顔をしているわけだし、相当経験があるんだろうなと思っていた。
見せてもらった写真を見る限り、彼氏は死ぬほど遊んでる風だったし。
でも、口でするのはそれほど慣れてなさそうだ。
俺がAVから得たフェラチオとは違い、ずいぶんシンプルな動きだった。
なんて余裕をかましていたのも最初の1、2分だけで、時折髪をかきあげる彼女の横顔や、単調だが確実にヒットする唇の感触にすぐに我慢できなくなり・・・。
「あ、ごめんなさい・・・I本さん・・・もう・・・だめです・・・」
情けない声をあげて肩を叩き、動きを止めるように頼んだ。
I本さんは少しこっちを見たが、そのまま動きをやめない。
「あ・・・だめなんですって・・・」
俺は情けない声を上げると彼女の口の中に発射した。
彼女は目を瞑ったまま、しばらく動きをやめると、ごくりと飲み込んで恥ずかしそうに笑った。
よく分からないが、なんとなくマナーのように思い、俺は彼女にキスをした。
それから駅まで歩いて送り、別れる間際に彼女は・・・。
「私、森君のこと好きになったかも・・・。誰にでもあんなこと絶対しないんだよ。彼氏ときちんと別れても、森君は気にしないでね。私が勝手に好きになってるだけだし・・・」
俺にとって物凄く都合のいいことを言うと、「また遊ぼうねー」と手を振って電車に乗り込んだ。
1週間後、彼女から電話があって、「彼氏と別れた。森君・・・どうしよう・・・?」と聞いてきた。
俺が返答に困っていると、彼女はすぐに、「いいっていいって・・・。これでフリーになったし、コンパでも行こうかな」と笑って、「また遊ぼうねー」と言った。
その2週間後、また彼女から電話があり、「実はね、彼氏ができたんだー」といきなり言ってきた。
「そりゃまた突然ですね・・・」
俺は少し動揺して、ふざけたふりをして、「結構残念です」と言った。
彼女は、「またまたー、だって森君、私のことは友達だと思ってるんでしょ?」と言った。
「先輩だと思ってます。俺、まだ仕事もろくに出来ないし・・・」
「いいよいいよ。気にしないで。不安定だった時に優しくしてもらって嬉しかったな」
電話が切れると俺は無性に勿体無いことをしたような気になってきた。
これから一生、あれだけ可愛くて性格のいい人に好かれることはないんではなかろうか・・・。
俺は何を思い上がってるんだ。
タイプじゃない?そんなことを言える立場なのか?
バカバカ、俺のバカ・・・。
6月に入って、偉大な先輩方がセッティングしてくれた何回目かの合コンでも芳しい成果はあげれなかった。
自惚れて言うわけではないが、そこそこ感触は良かった。
先輩方がふざけて、「こいつは偉くなる、今が買いだぞ~」などという言葉を真面目に捉えたわけでもないだろうが、電話番号を聞いたら、ほとんどの女性が教えてくれた。
何回か食事にも行った。
でも、そこからが駄目だ。
I本さんのように積極的になってくれる女性がそうそう居るわけでもなく、かと言って根っこの所で自分に自信がない俺は、自分から誘う勇気もなかった。
7月に入ってしばらくした頃、久しぶりにI本さんから電話があった。
「彼氏とはどうですか?また殴られたりしてないでしょうね?」
「うーん・・・。そんなことはしないけど・・・なんかねー。あのさ、来週の土曜日、宵々山の日って開いてる?」
「えっと・・・。ゴルフは次の週だから空いてますよ」
「あのさ、短大時代の友達とその彼氏とさ、四条に行くんだけど、一緒に行ってくれない?」
「彼氏と行ったらいいじゃないですか?」
「なんかさ、仕事なんだって・・・。ね?2対1だったら気まずいんだよね・・・」
「俺はいいですけど・・・」
その日、彼女の友達のK山さんと彼氏のH本さんが4WDの車で、駅で待つ俺とI本さんを迎えに来て、そのままK山さんの実家がある京都駅の南に向かった。
2人とも浴衣に着替えるので、男2人はぼーっと待っていた。
H本さんは車の輸入販売をやっているそうで、1つ年上なのだが大人に見えた。
I本さんとこのカップルは、どうも短大時代からの知り合いらしい。
K山さんはI本さんと比べると大柄で、なかなかの美人だった。
何を話して良いか分からないが、無駄に気を使うタイプの俺は、H本さんと頑張って会話をしていた。
H本さんはざっくばらんな感じで、「ナルミちゃんもいい子なんだけど、前の彼氏がひどい奴で・・・」とか「俺らもあいつとは早く別れたほうがええよって言ってたんだけどな。でも森君とは付き合ってるわけではないんやね?」と、かなり突っ込んだことも聞いてきた。
「まあ、そうですね。彼氏いるみたいだし。綺麗な人やから釣り合ってませんもん、俺と」
H本さんはタバコを吸いながら・・・。
「そんなことないで。森君はえらい賢いらしいやん。顔やって男らしいし、なんて言うかナルミちゃん好きなタイプなんちゃうか?」
そう言うとビールをグビグビ飲んで・・・。
「今の彼氏とも上手くいってへんらしいで」
「でも、まだ1ヶ月くらいですよね?」
「そうやなあ・・・。ナルミちゃん、いまいちはっきりせん子やからなあ」
(そうかな?俺には、かなりはっきりした子に思えるけどなあ)
そんなことをダラダラと話していると女性2人の着替えが終わり、赤の浴衣を着たI本さんと緑の浴衣のK山さんが出てきた。
どちらかというとスチュワーデスやらエレベーターガールの制服が好きな俺だったが、髪をアップにして花を飾ったI本さんは、いつもと違った感じでこれもまたとても可愛く思えた。
4人で四条をそぞろ歩き、木屋町の居酒屋に入った。
K山さんは日本酒をグビグビ飲み、I本さんはチューハイを。
どうもお酒が弱いらしいH本さんは小瓶のビールで顔が真っ赤になっていた。
H本さんの携帯が鳴り、どうも仕事の話になったらしく、彼は軽く手をあげて、『ごめん』というような格好をして店を出た。
いい感じに目が据わってきたK山さんがビールの小瓶をゆっくり擦りながら、俺に向かって、「これくらい?もしかしてもっと?」とニヤニヤ笑いながら聞いてきた。
俺は質問の意味がわからず、「え?」と聞き直した。
「もーー」とK山さんは激しく俺の肩を叩くと・・・。
「わかってるくせに!!聞いてるよナルミから。これくらいあるんでしょ?すごいねー」
I本さんが、これもまた少し赤くなった顔で、「ちょっと・・・やめてよ」と慌てて話に割って入った。
「いいじゃなーい。いいなあ・・・おっきいよねー。ね、森君、内緒の話、教えてあげようか?」
俺は困り、I本さんは「もう怒るよ!ごめんね森君、酒癖が悪いんだよね・・・。もう帰ろうか?」と話を遮るが・・・。
「うるさいなあーー。あのね森君、ナルミはね、森君のおーきなモノが忘れられないんだって。今まで届かなかったところに届くんだってえ・・・。自慢しちゃってるよー」
俺は初めて意味がわかったが、リアクションに困り、「いやいや・・・あのですね・・・」と口籠った。
K山さんは必死で止めるI本さんを無視しながら、「それでえ、今の彼氏はこーんだけらしいよ」と爪楊枝を持ち上げて豪快に日本酒を飲み干し、高笑いした。
ナルミさんは泣きそうな顔で、「いい加減にして」と言うが、K山さんの暴走はH本さんが戻って来ても止まらない。
H本さんも、これがなかなか下世話な人間らしく、いきなり話に加わってきた。
「聞いてよ!森君は、こーーんな(と言ってビール瓶を持ち上げ)立派なモノをお持ちなのよ。ナルミはそれが忘れられないの、わかるう?」
普通彼氏が止めるべきだと思うが、H本さんはノリノリである。
I本さんはもう黙ってしまってチューハイを黙々と飲んでいる。
「ほんまかいな!っていうか、ナルミちゃんがそんな話をするなんて俺、興奮するわ!!それやったらK山、ナルミちゃんはこんな可愛い顔して、大きいのが好きなんか?」
I本さんはお絞りを投げ、「バカ!いい加減にしろ!」と今まで聞いたことのない言葉使いでH本さんを怒った。
しかしK山さんは止まらない。
「すごいやろー。森君とじゃないと、もうどうにもならへんらしいわ(笑)今の彼氏のこーんな(爪楊枝を持ち上げて)チンケなもんはあかんねんて」
H本さんは、うーんうーんと顔を真っ赤にして唸りながら、「森君、羨ましいのう・・・あかん、俺興奮してきた・・・帰ろ」と言うと勝手に勘定を済ませ、道路に飛び出してタクシーを止め、俺とI本さんと、いびきをかいて寝だしたK山さんを乗せると自分は前に乗り、「九条まで!」と叫んで、いびきをかいて寝だした。
後ろに3人、俺とI本さんはかなり密着している。
運転席の後ろの席ではK山さんは大口を開けて寝ている。
H本さんも助手席に首をがくんと倒して寝ている。
I本さんは少し赤くなった顔を俺に向け・・・。
「ごめんね・・・。2人とも悪気はないんだけど・・・酔っ払うといつもこうなんだ」
「いいですよ。俺も楽しかったし・・・。でも、もう電車ないですよね。H本さんもこれじゃ運転は無理だし・・・」
「どうしようかな・・・。K山のとこに泊めてもらおうかな・・・」
ぼそぼそと2人で話していたが、(I本さんが俺のことをそういう風に考えてたのか)と思うと何か興奮してきて、ジーパンがキツくなってきた。
タクシーがK山さんの実家に着き、3人で彼女を担いで家に入れた。
彼女の両親は結構慣れているらしく、「いつもごめんなあ」と言いつつH本さんに、「泊まってくんやろ?2階に布団敷いたけど・・・ナルミちゃんも泊まっていく?」と聞いた。
I本さんはしばらく考えていたが、「あ、私はいいです。着替えだけ頂けますか?」と言い、バッグを受け取ると、「お休みなさい」と言って頭を下げた。
H本さんは、「ええのう、ええのう・・・森君ええのう・・・」と、むにゃむにゃ呟いていた。
「どうするんですか?」
「・・・泊めてって言ったら怒る?彼氏がいるから、その普通に何にも出来ないけど」
「いいですよ・・・。俺だって動物じゃないんですから(笑)」
残念ながら俺は動物だった。
K山さんの意外な話を聞いてすっかり興奮した俺は、爪楊枝しか持っていないI本さんの彼氏に意味もなく優越感を感じ、“彼氏がいるI本さん”に対して異常に興奮してしまった。
部屋に入ると俺はそのままI本さんに抱きつき、浴衣を着たままの彼女と立ったまま長いキスをした。
俺が舌をこじ入れると彼女も舌を絡めてきた。
そのままベッドに押し倒すと、「待って、汚れちゃうから・・・」とI本さんは浴衣を脱ごうとした。
俺は、「だめ・・・脱がないでよ・・・」と言ってベッドの横に立ち上がってジーパンを脱いだ。
そのときは何としてもそのまま口でして欲しかったし、なぜか“彼女は俺の言うことを聞く”と思い込んでいた。
彼女はまったく嫌がらず、俺のトランクスを下ろすと、シャワーも浴びていない俺のモノを自然に咥えた。
俺が下を見下ろすと、彼女の綺麗に整った髪と白い花の飾り、長いまつげと、俺のモノが出入りするぽっちゃりした唇が見える。
帯は黄色で、彼女の小柄だけどメリハリのついた体を赤い浴衣が包んでいる。
前に1回味わった彼女の口の中だが、今日は別物だった。
彼女も少し酔っていたのか、あの2人の話に変な気分になったのか、舌が俺のモノに絡みつくように動く。
俺は息を荒くして、I本さんの頬を撫でたり、花の飾りを弄ったりする。
これは人の道に反することだと思うが、彼氏がいる女性、それも可愛い女性が自分とこういう関係を持ってくれることが、これだけ興奮するとは思わなかった。
以前より格段に彼女はよだれを多く出して、そのおかげで唇と俺のモノとの間の当たり方が格段に気持ちよい。
なんとも言えない音が口元から漏れている。
俺は乱暴に彼女の口からモノを抜くと、浴衣を乱暴に脱がせて一気に入れた。
「奥まで届くんだってえー」
K山さんのヘラヘラ笑った顔とセリフを思い出し、俺はえぐるようにI本さんを乱暴に突いた。
I本さんは、1回目とはまったく違う高くて大きな声を断続的に上げながら俺にしがみついた。
酔っ払って感覚が鈍ったのか、俺はこの前の何倍も長持ちした。
「んが・・・んが・・・」とアホのような声をあげて腰を振り、(やばい・・・)と思った瞬間にはそのまま中に出していた。
あまりの気持ちよさに動きを止めていると、「大丈夫・・・今日は大丈夫な日だと思うから・・・」と薄目を開けて彼女が言った。
「でも・・・」と言いつつ、俺はちゃんとサイズを確認して買ったスキンを取り出し、大きいままのモノに被せてもう1回しようとした。
「え・・・続けてするの?」
彼女は荒い呼吸で少し驚いたように言った。
電気を点けたままなので、色白で綺麗な彼女の体が俺の体の下でよく見えた。
ただ、また上手く付けられない。
焦っていると彼女が下から手を伸ばして・・・。
「変な感じだけど、慣れてるわけじゃないんだよ・・・。誤解しないで・・・」
そう言いながら、俺のモノに優しくゴムを被せてくれた。
結局、そのあと上から1回、酔った勢いで憧れのバックで1回、強引に彼女を上に乗せて1回。
なぜか俺の気持ち良いように腰を動かしてくれる彼女の胸を掴みながら、俺は発射した。
彼女はそのまま俺の上で寝始めた。
俺もそのまま寝た。