「あそこで止めたら、もっと恥ずかしいんだもん・・・」
姉ちゃんはそう言うと、また顔を赤くした。
「あ~~~っ!」
出勤しようと用意してた僕の後ろで姉ちゃんの叫び声。
「ど、どうしたの?」
「あのね・・・昨日着てたお洋服、洗濯機に入れちゃった・・・」
「えっ?濡れてるの?」
「う、うん・・・ビショビショ・・・どうしよう・・・着ていけないよ・・・」
「じゃあさ・・・俺のジャージ貸してやるから。で、バイクで寮まで送ってやるよ!」
「でも・・・ひろ君、仕事に遅れない?」
「あっ・・・」
「でしょ?」
「いいよ!『遅刻する』って会社に電話するから」
「いいよ・・・今日あたし、お休みする・・・服が乾くまで、ここにいるよ・・・」
しばらく考えて姉ちゃんはそう言った。
「合鍵持ってるでしょ?それ貸して」
そう言う姉ちゃんに合鍵を渡し、僕は職場に向った。
仕事を終え、家に帰ると、部屋に灯りが点いていた。
(姉ちゃん、消し忘れたな・・・)
鍵を開け、家に入ると姉ちゃんの靴が見えた。
「お帰り~♪」
姉ちゃんの声と、いい匂い・・・。
僕のTシャツとジャージを着た姉ちゃん。
そして美味そうな夕食が僕を迎えてくれた。
「ね、姉ちゃん、帰らなかったの?」
「うん。だって昨日のお礼がしたかったし~」
なんだか少し嬉しそうな姉ちゃん。
「それにね・・・帰るの面倒だったし」
そう言って舌を出した姉ちゃんが凄く可愛く見えた。
2人で向かい合っての食事は、とても楽しかった。
普段はコンビニ弁当やインスタントで済ます食事。
でも今夜は姉ちゃんがシチューを作ってくれた。
体も心も温まり、とても楽しく過ごせた。
「ねぇ、ひろ君って彼女いないの~?」
子供の頃の話や仕事の話をしてたのに、姉ちゃんが突然話を変えた。
「あぁ・・・2ヶ月前に別れたばかりで・・・」
僕は正直にそう答えた。
好きだったのに、二股かけられた上、振られて終わった恋。
実を言うと、かなり引きずってた・・・。
次の恋に進めないでいた。
「姉ちゃんこそ彼氏はどうよ?」
「さぁね」
人には聞いといて答えない姉ちゃん。
「ちぇっ・・・ズルいし!」
ちょっとふて腐れた僕を見て笑う姉ちゃん。
「彼氏がいたら、ひろ君になんか電話しないよ」
そう言って笑う。
「どうせ俺なんかですよ!」
僕は尚もふて腐れた。
「ね、ひろ君。今夜も泊まっていい?」
突然姉ちゃんが切り出す。
「せっかく金曜の夜だしさ~、ちょっと飲もうよ」
「また昨日みたいにグデングデンになるんじゃないの?」
「失礼ね~。今夜は大丈夫だよ。たまには一緒に飲もう」
姉ちゃんは「たまには」と言ったけど、2人で飲んだことなんかない。
そう言おうと思ったけどやめて、「いいけど・・・」と答えた。
生憎、家には酒がなかった。
飲めないわけじゃないけど、そんなに酒は好きではない。
夕食を終え、それぞれがシャワーを浴びて、ビールを買いに行くことにした。
先にシャワーを浴びた僕が出て来ると、姉ちゃんが恥ずかしそうに・・・。
「ひろ君のブリーフ、借りてたの・・・」
そう言って、ジャージを少しだけ下ろした。
僕の黒いビキニが白い肌に映えてた。
「いいよ、別に。ノーパンじゃ困るっしょ?」
僕はそう言ったが・・・。
(じゃ・・・ブラは?)
ついつい気になって目が姉ちゃんの胸に行く。
小さなポッチが少しだけTシャツを持ち上げてた。
「今、胸見たでしょ!」
姉ちゃんはそう言うと、慌てて胸を隠した。
僕もバレたことで、かなり恥ずかしかったけど・・・。
「今朝、散々見せといて、何を今更!」と言い返した。
「そうだね」
姉ちゃんは舌を出して浴室に消えた。
「お待たせ~」
昨夜同様、そう言って出て来た姉ちゃん。
でも今度はちゃんとバスタオルを巻いていた。
ま、昨日よりはマシだけど、かなり際どい格好ではある。
「もう乾いてるよね・・・」
そう言い、干した自分の下着を取る姉ちゃん。
「見ちゃダメよ!」
振り返り、僕にそう言うと、下着を着けようとする。
でも僕は視線を逸らすことが出来ず、下着を着けようとする姉ちゃんを凝視してしまった。
そんな僕の姿は、きっと姉ちゃんの正面にある窓ガラスに映っただろう。
姉ちゃんは再度振り返り、「見ないでって、恥ずかしいじゃん」と笑いながら言った。
でも僕の顔が笑ってないのを見て、姉ちゃんは顔色を変えた。
姉ちゃんに向かい、歩を進めてしまう僕。
後ずさり出来ず、おどおどとした目で僕を見る姉ちゃん。
僕が肩を押さえると目を逸らす姉ちゃん。
姉ちゃんのアゴに手を添え、僕は姉ちゃんの顔を僕に向けさせた。
姉ちゃんが目を瞑った。
OKサイン・・・。
そう判断した僕は姉ちゃんにキスをする。
僕が舌を入れると姉ちゃんもそれに応じた。
巻いたバスタオルを剥ぎ、全裸の姉ちゃんを抱き締め、僕は尚もキスを続けた。
姉ちゃんも僕の首に腕を絡ませ、時折「うっうっ」と声を漏らしながら僕のキスに応じた。
もう・・・そこにいるのは姉ちゃんではなく、1人の女性だった。
僕は姉ちゃんを抱き上げ、ベッドに運んだ。
「ま、待って・・・」
上に乗ろうとした僕を制する声。
「何?」
「嫌じゃないんだけど・・・あの・・・」
「何?」
制されたことで、少し声を荒げて尋ねた。
「ひ、避妊・・・しなきゃ・・・」
「あっ!?」
確かに・・・。
僕は我に返ったが、コンドームを持ってなかった。
(まじかよ・・・持ってねぇぞ・・・)
いくら探しても当然ながら出てこない。
「買いに行って来るから・・・待っててよ!」
そう言うと、コクリと頷く姉ちゃん。
全裸の姉ちゃんを部屋に残し、僕はコンビニまで走る。
帰宅すると部屋の灯りが消えていた。
(まさか?帰った?)
慌てて家に上がると、玄関にあった姉ちゃんの靴が消えていた。
「まじかよ・・・」
僕は呟き、玄関にへたり込んでしまった。
「ハァ~・・・」
5分くらいして、ため息をつき、部屋に戻った僕。
「わっ!」
突然、部屋の中の暗がりから靴を持った姉ちゃんが大声を出して飛び出してきた。
「うわ~っ!」
すでにいないと思ってた僕は、ものすごく驚いた。
それを見て、「ぎゃはは」と笑う姉ちゃんを見て、僕はほっとした。
笑いながら逃げる姉ちゃんを追いかけ、後ろから抱きついた。
キスをしながら背後から両の胸を揉みあげた。
「うっうっ・・・」
またしても声を漏らす姉ちゃん。
行為にも、裸身にも、そしてその声にも興奮し、僕は尚もキスと愛撫を続けた。
脚を軽く開かせ右手の中指を這わす。
腰と膝がガクガクと揺れだす姉ちゃん。
這わした中指を、すでに濡れきった箇所に挿入すると、姉ちゃんが少し大きな声をあげた。
「あっ・・・あっ・・・い、いやっ・・・ううっ・・・」
一旦指を抜き、目の前の壁に手をつかせ、腰を突き出させる。
僕はしゃがんで姉ちゃんの綺麗なヒップに舌を這わす。
そして再度、中指を挿入。
「ああ~っ・・・」
姉ちゃんがまた声をあげて膝をガクガクさせた。
「い、いい~っ・・・いいよ~・・・」
姉ちゃんの声のトーンに合わせ、僕は指の動きを速める。
それに合わせるかのように姉ちゃんの膝も大きく揺れだす。
そして・・・。
「ダ、ダメ・・・出ちゃう・・・イ、イク・・・」
その声を合図に、僕はあらん限りの力で指を動かした。
「あ、あ~~~っ・・・」
姉ちゃんの膝がガクリと折れ、そして僕の腕に愛液が滴った。
放心状態の姉ちゃんを膝に抱き、僕はキスをした。
唇を離し、「気持ち良かった?」と聞くと、コクリと頷く姉ちゃん。
可愛くて、また抱き締めてキスをした。
そして耳元で、「今朝の仕返しだよ」と呟いた。
姉ちゃんはしばらく僕に抱きついたままだった。
そして僕も姉ちゃんをずっと抱き締めていた。
「うっ・・・」
胸に快感を感じ、僕は声を出してしまった。
腕の中の姉ちゃんが僕の左胸に舌を這わせていた。
「う、ううっ・・・」
僕が再度声を上げると、左胸を舐めたまま右の胸を触りだした。
体がピクピクと反応する。
僕が身を捩じらせても、姉ちゃんは舌と指の動きを止めようとはしなかった。
体の向きを変えた姉ちゃんに力なく押し倒される。
唇、首、乳首のいずれかに姉ちゃんの唇と手があった。
なす術なく、僕は姉ちゃんに身を預けた。
そして姉ちゃんが僕の股間のモノを口に含んで程なくして、僕は果てそうになった。
しかし・・・。
口を離し、動きを止めた姉ちゃんのことを僕は下から見上げていた。
「さっき散々されたから、簡単にはイカセないよ」
そう言い、姉ちゃんはニコッと笑った。
それから延々と姉ちゃんの攻めを味わった。
果てそうになったと思ったら止め、また始める姉ちゃん。
僕の股間は先走りと姉ちゃんの涎で、すでにグショグショだった。
お尻の割れ目まで、すでに濡れていた。
それを確かめるように姉ちゃんの指が僕の肛門を弄る。
そして・・・ゆっくりと入った細い指は、確実に僕の前立腺を刺激していた。
「あ、ああああ~~~っ」
まるで女の子のような声を上げた僕の顔のすぐ側に姉ちゃんが顔を近づけた。
「ひろちゃん・・・可愛い」
いつの間にか、ちゃん付けで呼ばれている。
すでに僕に勝ち目はなかった。
何度も何度も射精出来ない絶頂を迎える僕。
「自分だけ・・・ずるいな」
そう言われ、姉ちゃんの秘部に指を入れるも、動かすことが出来ない。
やっと開放された時は、僕は立つこともままならぬ状態だった。
ベッドに身を横たえ、「手を洗ってくる」と浴室に行った姉ちゃんを待つ。
戻って来た姉ちゃんは無言で僕を咥え込む。
そして今度はあっさりと果てさせた。
しかし咥えたまま離そうとはしない。
僕が放出したモノを飲みながら、ずっと咥えている。
2回果て、尚も咥えられ、そそり立ったモノに姉ちゃんがゴムを被せた。
そして・・・上からゆっくりと腰を沈めた。
何度果てたろう・・・。
下腹部に生温かいモノを感じていたから、姉ちゃんも果てたと思う。
気付いた時は、姉ちゃんは僕の腹の上で寝息を立ててた。
僕を中に挿れたまま、ぐっすりと寝ていた。
そして僕も姉ちゃんの中の温かさを感じながら深い眠りに就いた。
次に気付いたのは、すでに朝だった。
僕はまだ姉ちゃんの中にいた。
下から姉ちゃんの腰を抑え、ぐっと突き上げたら、「ううっ・・・」と言い、姉ちゃんが起きた。
「おはよう」と言い、僕にキスをしてから姉ちゃんが腰を動かしだした。
昨夜、あれだけしたのに・・・。
姉ちゃんと同時に果て、数時間ぶりに体を離した。
しかしその後、2人でシャワーを浴びてから日が沈むまで僕らは結ばれたままだった。
夕食時に一旦離れたが、それから翌朝までまた結ばれていた。