Yちゃんはちょっと線の細い、体の凹凸が少なくて筋肉も脂肪もあまりついてない感じの子(胸も全然ないです)で、長い髪をよく三つ編みにしていたりします。
外見通りの大人しいキャラとして通ってるみたいですが、気の知れた相手には割と馴れ馴れしくて、走り出したら止まらない、負けず嫌いなところがあるみたいです。
だから小さい頃から顔見知りの僕に対しては、すごく軽いノリでしゃべってきて、まるで妹みたいな存在でした。
ちなみに僕もRも中学からずっと剣道部です。
うちの学校は剣道部が伝統的に強く、よく色々な大会で入賞しています。
その強さに比例して練習も相当キツくて、部活が終わると夏でも外が真っ暗になってることがザラです。
Yちゃんもアニキに影響されたのか、高校から剣道部に入部してきました。
体力も経験もない彼女は、部活の前半は初心者用の別メニューでしごかれています。
後半は実戦形式の練習に参加できないので、見学とか雑用に回されています。
だから結局、Yちゃんも帰る時間は僕らと変わりません。
で、関係のきっかけも、部活の終わったあとでした。
引退前の最後の大会を控えて、副主将だったRは主将やマネージャーと一緒に大会の手続きだか抽選だかに行ってしまって、その日の部活を休んでいました。
その日は暑い日で、部活が終わってから僕は武道場の外の水道で顔を洗っていました。
そこへYちゃんがやって来たのです。
確かこんな感じでした。
Y「あ、あのさ、◯◯くん」
僕「何?」
Y「えっと、鞄・・・教室に忘れちゃったんだけど、一緒に取りに行ってくれない?」
時として男勝りなことを言うYちゃんでしたが、やっぱり暗くなった校舎は怖いのかなと思い、僕は二つ返事でOKして、着替えてから一緒に教室に行きました。
鞄はすぐに見つかり、さあ帰ろうと教室を出ようとすると、Yちゃんはまだ教室も出ないうちから照明を消して、こっちに近づいて来ました。
Y「あ、あのさ、えっと、◯◯くん・・・」
僕「な、何?」
ついさっき同じ会話をしたはずなのに声が上擦っていました・・・僕も、Yちゃんも。
ただならぬ雰囲気ってヤツでした。
本能的に僕は、(もしかして何かドキドキする展開!?)と感じとっていたように思います。
本当に自分の心臓の音が相手に聞こえるんじゃないかというくらいに急に、どっくん、どっくんと鳴ってるように思いました。
・・・それとも、それはYちゃんの鼓動だったのかもしれません。
Y「◯◯くん・・・私のこと、好き?ねぇ、好きだよね?」
なんだかちょっと強気で強引な気がしましたが、涙で目をいっぱいにしてるYちゃんの顔が微かに窓から差し込んでくる外の街明かりに照らされて、僕はすっかりYちゃんのペースに呑まれてしまっていました。
僕「恋愛感情では・・・考えたことなかったけど」
Y「じゃあ嫌い?」
僕「いや、だからその・・・」
Y「わかった、じゃあ今から好きになってくれる?私のこと本気で好きになってくれる?」
顔の直前15センチくらいのところで涙目のYちゃんにこんなこと言われて断れるようなヤツがいたらお目にかかりたいです。
僕「わかった。好きになる」
Y「・・・証拠は?」
僕「証拠?」
Yちゃんの言ってる意味がわかるためには一瞬の時間が必要でした。
Yちゃんは目を閉じて、口をほんの少し軽く閉じて、両手をみぞおちの辺りで組んだまま固まってました。
(証拠っていうのは・・・)
恥ずかしい話ですが、女の子とキスするのは生まれて初めてで、歯とか鼻とかがぶつからないように気を遣って唇を重ねるのに必死だったので、どんな味とか、どんな感触とかも覚えていません。
でもYちゃんの方は僕より少しだけ冷静だったみたいで、僕の首に手を回してきて、腰の辺りを僕に擦り付けていました。
僕のアレは今まで感じたことがないくらいにカチカチで熱くなってしまっていて、もうそこだけが別の生き物みたいになってる気がしました。
思わず腰が引けてしまって、「ちょ、待ってそんな・・・」と言うと、Yちゃんも僕の仰け反る理由に気がついたみたいでした。
Y「もしかして、硬くなってる?」(←ニヤニヤ)
僕「そ、そんなこと」
Y「嬉しい!」
僕「へ?」
Y「私で、そんなになってくれるんだ・・・良かった」
後で聞いたのですが、スリムなYちゃんは自分のカラダに相当のコンプレックスがあったみたいで、女としての魅力を感じてもらえなかったらどうしようと真剣に悩んでいたんだそうです。
そんなことも知らなかった僕は素で、「そりゃなるよ、Yちゃんにこんなことされたら」と言ってしまい、Yちゃんのイケイケノリノリ魂に火を点けてしまっていました。
Y「じゃあ、それ、なんとかしないとね」
僕「なんとかって?」
Y「・・・いいよ、私に何しても。好きなようにしていいよ」
僕「好きなようにって?」
ヘタレの僕がオウム返しのようにしかしゃべれないのに焦れたのか、Yちゃんはいきなり制服を脱ぎだして、あっという間に下着と靴と靴下だけになってしまいました。
小学校低学年の頃、夏用の子供服のすごく生地の面積が少ないサマードレスみたいなのを着ているYちゃんを見たことがありました。
久しぶりに見るYちゃんの肌は、そのときよりもずっと大人っぽくてきめ細かいゼリーのようなツルツルした感じがして、体つきも他の生徒に比べたらずっと貧弱で幼児体型なイメージがあったのに、現実にはちゃんと確実にオンナの要素があって、直線的な部分がどこにも見つからない彫像のようでした。
Y「好きなようにって言ったら、好きなようにだよ」
Yちゃんはそう言うと、立ったまま僕の片手をとって、ブラジャーの下からブラジャーと胸の間の隙間に差し込みました。
こういうことができるってことは、やっぱり胸はあんまりないってことなんだろうけど、男の筋肉質な胸の肉とは違う、弾力がある肉の層が骨と皮膚の間に少しある感じがしました。
これが“貧乳”と言われるタイプのおっぱいだけが持つ、魔力的な感触なんだろうと思います。
巨乳も触ったことない僕が言うのも変だけどw
指がだんだんと肉の壁を上に這っていくと、急に硬い肉の突起に触れました。
その瞬間、Yちゃんの体が電気でも流したみたいにビクビクッと震えました。
(ああ、乳首が感じるんだ)
そう理解した僕は片手でYちゃんの腰を抱いて、もう片手でYちゃんの乳首をクリクリと転がしてみました。
Yちゃんは、「かはっ、こはっ」といった呼吸音みたいなのを出しながら、僕の指の動きに合わせてピクピクと反応していました。
やられっぱなしでは生来の負けず嫌いな性格が納得しないのか、それとも欲情してきたのか、Yちゃんは手を僕の股間に伸ばしてきました。
Y「・・・最後までして」
僕「ここで?」
Y「他の人に◯◯くんを取られたりしたらヤダ。だから1秒でも早くして欲しいの」
他の部活はとっくに終わってるだろうし、教室の電気も消えているから、すぐに済ませば誰にも見つからないかもしれない。
そう考えて、僕はYちゃんの願いを叶えてあげる覚悟を決めました。