帰省中の僕は下宿に帰るのを遅らせて、妹の看病兼留守番を引き受けることにした。
「佑香も、柄じゃないのに長風呂なんかしてるから、風邪を引くんだわ」
「まあ、あいつも年頃になってきたんじゃないかな。今日から学校だから綺麗にしたかったんだろう」
「うーん、あの子も色気づいてきたのかしらね。じゃあ母さん行ってくるわ、お兄ちゃんなんだから、ちゃんと妹のこと看病してね。遊びに行ったりしちゃダメよ」
「わかってるって、いってらっしゃい」
バタンとドアが閉まり、母が出ていく。
「さてと・・・」
僕は本を抱えて妹の部屋に向かった。
「うーん、うーん」
佑香は自分の布団で唸っていた。
「大丈夫か?」
僕がそっと声をかけ、頭の上のタオルを水で絞る。
「あ・・・お兄ちゃん、ありがと・・・」
「兄妹じゃないか、気にするなよ」
「ごめんね・・・ほんとは今日帰るんだったんでしょ・・・」
すまなそうに佑香がつぶやいた。
「いいから寝てろって。せっかく帰って来たのに、お前の顔ゆっくり見てなかったからな。今日はお兄ちゃん、ずっとそばにいてやるから」
「うん・・・」
佑香が弱々しく、それでも精一杯微笑んで目を瞑った。
布団をかけ直してやると、こもっていた少女の匂いがふわっと漂った。
背中まで伸ばした栗色の髪が汗で顔にまとわりついている。
僕は前髪を指でそっとよけると、まじまじと妹の顔を見つめた。
(やっぱり、佑香、可愛いよなあ・・・)
大きな目、細い眉、小さい鼻、すべすべの頬、柔らかく、愛らしい唇。
まるでキスを待っている眠り姫のよう。
寝顔を見つめているうちに僕の顔はだんだんと吸い寄せられ、思わず唇が触れそうになった。
(いかん、いかん・・・風邪を引いてる妹に、こんなことをしちゃ・・・)
僕は慌てて離れると、持ってきた本を読み始めた。
「お兄ちゃん・・・」
「ん?」
しばらくして佑香のかすかな声が聞こえた。
覗き込むと、唇が乾いて、大きな瞳が潤んでいる。
少し熱が上がったのかもしれない。
僕は妹に体温計を渡した。
「大丈夫か?なんかして欲しいことあるか?」
「頭が痛いし、苦しくって眠れないの・・・なんとかして」
「うーむ・・・」
赤い顔をして息遣いも荒い。
体温計を見るとと39度もある。
僕は濡れタオルを絞りながら、自分が風邪を引いた時のことを一生懸命に思い出していた。
俺が苦しんでた時、母さんは何をしてくれたっけ・・・?
「そうだ、佑香、熱冷ましの座薬を入れてやろうか?」
「・・・うん」
思いつきを口にして、妹が素直に頷いたので、かえって僕は心配になった。
「で、でも、いいのか・・・その、座薬を入れるって言うのは、その・・・」
「・・・それで、楽に・・・なるんなら・・・」
喘ぎながら妹が囁いた。
佑香はそれだけ辛いということなのだ。
変な気分になった自分を僕は反省した。
恥ずかしがってる場合じゃない。
「よし、わかった、待ってろ」
僕は薬を取りに行った。
「今から座薬を入れてやるからな。昔、俺が熱でうなされてた時に母さんがしてくれたんだ。すごくよく効くんだから」
苦しそうな妹を楽にしてやるためとはいえ、座薬を入れるというのは、すごくエッチな行為だ。
佑香の方としては、下着を脱がされるばかりか、お尻の穴まで兄の目に晒すことになる。
僕は罪悪感を感じていたが、少し興奮もしていた。
上半身は布団を被せたままで下の方だけ捲り上げる。
ピンク色のパジャマを穿いた細い足が出てくる。
僕は佑香の腰に手をやると、パジャマを膝の下までずり下ろした。
フリルとリボンの付いたちょっぴりおしゃれな下着が目に飛び込んでくる。
なんとなく湿っているみたいだ。
(変なことをするわけじゃない、正当な医療行為だ)
けれど、女の子の下着を脱がすというのは、やっぱりドキドキしてしまう。
僕がショーツを掴むと、脱がされやすいように佑香がふっと腰を浮かせた。
動きに合わせて膝下までずるっと下ろす。
隠されていた女の子の部分が露わになる。
(佑香、まだ生えてないんだ・・・)
丘のところは赤ちゃんのようにすべすべで産毛も生えていない。
股間には、すっと入った縦線が見える。
僕は妹の足を抱えると、でんぐり返しのように上の方へ持ち上げた。
ちょうどおしめを替える時のようなポーズだ。
「はあ・・・ん・・・」
佑香がうめく。
「辛いか?もう、ちょっとだから我慢して・・・」
そっと佑香の股間を覗き込んで、僕は息を呑んだ。
閉じていると縦線一本にしか見えないのに、こうして足を開かせると、内側にある女の子の秘密まで見えてしまう。
始まりの所には、包皮に包まれた可愛らしい肉粒がある。
(これがクリトリスかな・・・?)
その下にはピンク色の小さな唇。
確か小陰唇と言うはずだ。
初めてじっくりと見る少女の性器。
なんと愛らしく、エロティックなのだろうか。
真ん中には身体の奥深くに導かれる神秘の入り口がある。
子宮へと繋がっている膣口。
微かに濡れて光っている。
(佑香もオンナなんだ・・・)
その幼い身体の中に、すでに男性を受け入れるための器官が備わっている。
当たり前のことなのだけど、すごく興奮してしまう。
(違う、違う・・・)
こっちを観察しててはいけない。
その下に目を移す。
少しだけ色付いたアヌスは、細かいしわが集まって小さな菊模様に見える。
周りのお尻も昨日のお風呂上がりのまま、とても艶やかできれいだった。
(座薬って、そのままずぶずぶって挿れちゃっていいのかなあ?)
僕は悩んだ。
自分の時はどうだったか覚えていない。
もしかするとワセリンとか軟膏とか使っていたのかもしれないが、そんなのは見当たらない。
(こんなにちっちゃい穴なんだから、濡らさなきゃ入らないよなあ)
セックスからの連想で僕はそう考えた。
口の中に唾液を溜め、指に垂らす。
そうして佑香のアヌスに触れる。
くちゅ・・・。
「ふあっ!」
ぴくっと震えて佑香が呻いた。
きゅっとお尻に力が入る。
「楽にして、もう少しの辛抱だから」
僕は佑香のアヌスとその周りに自分の唾液を塗り付けて言った。
お尻の穴を広げながら、まるで愛撫するかのように濡らしていく。
つぷっ、くちゅくちゅ・・・、つぷっ・・・。
「はあ、はあ・・・ふぁ・・・んんっ」
お尻を弄るたびに妹の身体が震え、息が荒くなる。
可愛らしいアヌスが、てらてらと濡れてひくついている。
異物の挿入を待ち望んでいるように見えて、何とも淫靡な感じがする。
僕はティッシュで手を拭いて座薬を持った。
「今から挿れるからな」
ぐっ・・・。
尖った方を押し当てて一気に中に押し込む。
「ふあっ・・・」
ちゅるんっ・・・。
入れてすぐに手を離したら座薬が外へ飛び出てしまった。
佑香の方も力が入ってしまったようだ。
「ごめん、もう1回するから、力抜いて」
「んっ・・・」
ぐっ・・・。
もう一度挿れ直して、ぐぐっと奥まで押し込む。
今度は手を離さずにアヌスをそっと押さえる。
「んああっ・・・」
「ようし、お尻に力入れて、もうしばらくの辛抱だから」
「ん・・・ふうっ」
佑香がきゅっとお尻を締めるのが指にも伝わった。
「座薬は直接、腸から吸収するから、飲み薬より早く効くという話だよ。実際、小さい頃俺が熱出したときに母さんが入れてくれたこともあるんだ。ほんとによく効いたよ」
「・・・」
「これで、ひと眠りすれば治るから、安心していいからな」
黙っていると気まずいので、僕は色々と話をした。
いや、黙っているとつい妹のその部分(自分が押さえているより上の部分)に目が行ってしまうのだ。
妹の愛らしい割れ目、幼い性器。
意識すまいとしてもかえって意識してしまい、興奮が高まってくる。
「も、もう、いいかな?」
今度はゆっくりと指を離しても座薬は飛び出してこなかった。
足を下ろさせてからショーツとパジャマをずり上げた。
そして布団を直す。
「隣にいるから、何かあったらすぐ呼べよ。しばらく眠ってればいいから」
同じ部屋にいると何をしでかすか分からない。
ペニスがビンビンに硬くなって爆発しそうなのだ。
僕は逃げるようにドアを開けた。
「・・・うん」
寂しそうに佑香が頷いた。
<続く>