5歳児の障害物走で事件は起こりました。
名前を呼ばれた園児が一人ずつコースを回っていきます。
わが子を単独で写すチャンスなので、みんなスノコから出て、スマホやカメラを持って待ち構えています。
担当の6歳児の種目を終えて、私はぐずっていた3歳児のヨッチャンを前に抱え、スノコの前で跪いて観戦していました。
ところが、コース終盤に最初の園児が差しかかった時に、ヨッチャンがコースに向かって飛び出そうとしたのです。
とっさに私は左手を前について右手でヨッチャンを掴みました。
その時です。
いきなり誰かに四つん這いの後ろからジャージを膝まで引きずり下ろされました。
その日は薄いピンクのショーツを穿いていたのですが、焦って振り返ると、6歳児のカッチャンが笑いながら、今度は私のショーツに手を掛けていました。
「やめなさい!!」
とっさに叫びましたが、その瞬間に膝まで下ろされてしまいました。
Tシャツとエプロンで向かい側からは見えなかったようですが、その時フラッシュが光って後ろを見ると、男の人がデジカメを構えており、続けて2度、3度とフラッシュが光りました。
私はヨッチャンを掴んで離すことはできず、剥き出しのお尻で四つん這いです。
焦って周りを見回すと、周りの保護者は障害物競争に夢中で私の状態に気づいていません。
フラッシュの主は、お迎えに来てくれて、何度も親しくお話したことのあるおヨッチャンのお父さんでした。
彼だけが後ろに残っていたのです。
私はあまりの恥ずかしさに文句も言えず、自分の顔がみるみる赤くなっていくのがわかりました。
それに私は元々体毛が薄く、あそこの毛も薄っすらとしか生えていません。
急いでショーツとジャージを上げましたが、ヨッチャンを押さえているので片手しか使えず、その間に何度もフラッシュが光りました。
足は少し開き気味でしたので、たぶんお尻の穴も、あそこの割れ目も丸見えです。
フラッシュが眩しかったので、きっと顔も映っているはずです。
運動会は何事もなかったかのように続けられ、無事終了しました。
今日はお休みをいただいたので、ヨッチャンのお父さんには会っていません。
明日から私はどんな顔で会えばいいのでしょう。