「これ・・・忘れ物・・・」
女が差し出した紙袋には俺のウィッグが入っていた。
俺はとぼけようと思ったが、女に正体がバレていると観念し、無言で紙袋を受け取った。
「そんな顔してたんだ・・・女装は趣味なの?」
女をレイプしていた時、俺はマスクをしていた・・・。
女は俺の顔を知らなかった。
(しまった!)
女は髪形と背格好だけを手掛かりに、マンションの前で隠れて犯人捜しをしていたようだ。
「中に入ってもいい?」
俺は表情や行動で自分がレイプ犯だと自供していたので、女を部屋に招き入れた。
「私も変態だけど・・・あなたも相当ね・・・。でも中出ししなくて、ありがとう・・・」
俺はレイプした女から感謝されて戸惑った。
「昨日みたなこと、何人もしてるの?」
「・・・いや、初めてだよ・・・あんたを見てたら堪らなくなって・・・」
「そう・・・」
「警察に行くのか?」
「どうしようかな・・・そうだ!私の目の前で昨日みたいに女になってよ!」
俺は女の意外な提案に驚いたが従うことにした。
「化粧に慣れてるのね・・・キモい・・・早く洋服を着替えなさいよ」
俺は男の洋服を脱いで女装をした。
「変態・・・」
俺は最後の仕上げにマスクと女から返却されたウィッグを装着した。
「凄い・・・信じられない・・・女になった・・・」
女は俺に近づくと俺のスカートを捲ってきた。
「前から、あんたが夜中に出歩いているのは知ってたの・・・。こんないやらしい格好をして・・・男が好きなの?」
「いや・・・」
「そうよね・・・私を襲ってきたんだから・・・。私ね・・・あなたが羨ましかったの・・・で、私もしてみたの・・・露出・・・」
女は、女装をした俺のことを露出狂の女だと思っていたようだ。
「下着をつけていないだけなのに凄く感じた・・・。私を露出に目覚めさせたのは、あなたよ」
女は俺のスカートの中に手を入れ、パンティを脱がし始めた。
「男のくせにこんな短いスカートを穿いて・・・。ねえ、一緒に出掛けましょ?」
俺をノーパンにした女は強引に俺を外に連れ出した。
マンションの前の大通りには多くの人がいた。
女は、この格好の俺を警察に連れて行くつもりなのだろうか?
女の部屋には俺の指紋が残っている・・・。
でも、それは俺が女の部屋に行った証拠であって、レイプの証拠にはならない。
昨日の夜は警察が来ていないし、女に外傷はない・・・。
俺のレイプを証明するのは困難なはずだ。
俺は警察署の近くに来たら逃げるつもりでいた。
しかし女は警察署と反対方向の駅に向かっていた。
駅前の大勢の人の前で、俺のスカートを捲ったりマスクを剥いで、俺を晒し者にするつもりなのか?
女に腕を組まれた俺は、駅前のショッピングモールを歩かされた。
女の体が熱い・・・。
興奮しているのか?
そして女は俺をショッピングモールの女子トイレに連れ込み、同じ個室に入ると、俺のマスクを剥ぎ取ってキスをしてきた。
意味が分からず困惑していると、女は俺の手を取り、自分の股間を触らせた。
(ノーパンだ・・・)
女の股間はヌルヌルになっていて、太ももの内側まで濡れていた。
そして女は俺の前に跪くと、俺のスカートを捲ってペニスを咥えてきた。
俺の大脳は状況を理解出来ていなかったが、刺激を受けたペニスは女の口の中で膨張していった。
そして俺のペニスが完全に勃起すると、女は立ち上がり、俺に背を向けると自分のスカートを捲ってケツを露出させた。
(立ちバックで挿入しろってことか?)
俺は女の中にペニスを挿入した。
女は昨日とは違い、自分の性欲を隠すことなく悶えていた。
俺という変態の前で、本性を隠す必要がないと判断したようだ。
俺たちはショッピングモールの女子トイレの中で激しく縺れ合った。
すると女はトイレの個室のドアを開いた。
閉店間際のショッピングモールのトイレは無人だったが、通路から売り場の雑踏が聞こえていた。
女は俺のペニスを抜いて歩き出すと、洗面台の上に腰掛け、股を開いて俺を誘った。
俺は女子トイレの洗面所で、もう一度ペニスを挿入させ、女を激しく攻めた。
「今日は・・・安全日よ・・・中に・・・いっ・・・出して・・・あんっ・・・んんっ・・・」
俺たちは同時に絶頂を迎えた。
女子トイレに人が入って来たのは、俺たちが洗面台の前で並んでメイク直しをしている時だった。
俺たちは女子トイレを出てカフェで話をすることになった。
リサと名乗る女は保育士をしているそうだが、本性はレイプ願望のある露出狂の変態だった。
彼氏のいないリサは、普段から自分がレイプされる妄想で自分を慰めていたらしい。
そしてある日、街で女装した俺を見かけたそうだ。
リサは俺の露出の多い格好を見て興味を持った。
そして俺を尾行したリサは、俺が男たちに下着を露出させていることを知り、衝撃を受けたそうだ。
さらにリサは俺が自分と同じマンションに住んでいることを知り、自分も露出がしてみたいと思ったそうだ。
初めての露出は足が震えるほどに緊張したそうだが、同時にアソコから愛液が無限に垂れてくる感覚を味わったと言う。
それからのリサは露出に嵌り、全裸の上から薄いキャミワンピだけの姿で深夜の街を徘徊するようになった。
しかし、リサはレイプされることはなかった。
リサにとって、露出行為は刺激的なものではなくなっていた。
そんな時、マンションのエレベーターで俺と鉢合わせをした。
リサは自分と同じ性癖を持つ女と一緒になった。
しかし、同じ露出の趣味のある女は女装した男で、しかも自分を襲ってきた。
リサは以前に本当のレイプを経験していた。
高校生だったリサはレイプの裂傷で入院したそうだ。
リサのレイプ願望は、その時の経験が元になっていた。
俺にレイプされたリサに怪我はなかった。
俺のレイプはリサの理想のレイプだったのだ。
俺たちはお互いの本性を知り、セックスパートナーになることにした。
日常のリサは地味な保育園の先生を演じ、俺は冴えない男子大学生を演じた。
そして夜になるとお互いに淫乱な女になり、露出を楽しみ、野外でセックスをした。
公園のベンチ、カフェのトイレ、本屋の通路・・・俺たちは至る所でセックスをした。
しかし、そんな関係は長くは続かなかった。
俺たちは本物の男たちにレイプされてしまった。
当然の結末だった。
俺が男だと知った男たちは俺を暴行し、俺のケツの穴に色んな物を詰め込んで喜んでいた。
救急車で運ばれたため俺の性癖が親にバレ、退院と同時に大学を辞めさせられると実家に戻された。
俺がレイプされたのが地元でなかったことは不幸中の幸いだった。
今、俺は普通の男として生活している。
リサがどこで何をしているのか・・・、俺は知らない。