アルバイト初日である。
さすがに緊張する。
販売カウンターに案内され、他のアルバイトの人を紹介される。
俺の教育係となる人が今回の話のパートナーだ。
干支が1周ほど離れてる年上だった。
顔はピンクレディーのミーを軽くシャクレさせたような感じ。
なので今回は、『ミイ』と呼ぼう。
俺「今日から働くことになった◯◯です。よろしくお願いします」
ミイ「よろしくね!ミイだよ」
ミイは明るく愛嬌があり、人当たりが良い。
しかしバイトの年上女、それも人妻には全く興味がなかった。
変な感情を持つことなく、俺はミイに色々と仕事を教わった。
しばらくして俺は仕事に慣れた。
ミイも俺も遅番で一緒に仕事することが多かった。
暇なときはずっと雑談していた。
ミイはよく喋る。
ミイ「保護者会ってのが面倒なのよ、誰も立候補しないし」
ミイには小学生の子供がいる。
子供を産んでる割にはガリガリな体型だった。
胸はまな板で腕はポキッと折れそうである。
身長は170センチくらいだった。
子供がいるだけあって面倒見が良い。
俺のことを気に入ってくれているのが態度に表れていたので、俺は面倒な仕事をお願いしたりして甘えていた。
ミイ「そういえば◯◯はいつまで敬語なの?」
俺「え?ずっと敬語で話しますよ」
ミイ「なんか仲良くないみたいじゃん」
俺「そんなことないですよ。年上なんですから敬語で話しますよ」
ミイ「それは言わないの!年上の命令です?敬語はやめなさい」
俺「わかりました」
ミイ「敬語じゃん」
ボスっとお腹を殴られる。
俺「りょ、了解・・・」
敬語を止めてからしばらく経った。
ミイ「ダーツってやったことある?」
俺「あるよ?形から入ろうと思って家にダーツ板もある」
ミイ「ビリヤードならやったことあるんだけど、ダーツはやったことないんだよね」
俺「俺もビリヤードの方が得意、ダーツも面白いけどね」
ミイ「ダーツ、やりに行こうよ」
俺「いいけど、いつ?」
ミイ「今日!バイトが終わったら」
俺「まさかの今日かー。ま、特に用事もないからいいけどさ」
ミイ「じぁあ駐車場に車を置いて車1台で行こうよ。私が出す?」
俺「どっちでもいいけど、出してくれるなら任せる」
バイトが終わった。
駐車場でミイの車に乗り込み、24時間営業の漫画喫茶に向かった。
ここには、ダーツ、ビリヤード、卓球が併設されている。
俺はダーツをやったことはあるが、知ってるルールはカウントアップ、クリケット、カウントダウンのみの初心者だ。
ミイは初めてにしては筋が良くて、たまに負ける。
ミイ「ダーツって面白いね、爽快感は少ないけど」
俺「まぁね、じゃあビリヤードもやる?」
ミイ「やるやる!ねぇ、周りから見たらカップルみたいに見られてるのかな?」
俺「ないんじゃね?干支が一回り離れてるし(笑)」
ミイ「まだ言うか!じゃあビリヤードで勝負して私が勝ったら、◯◯は私にメロメロなカップルを演じなさい」
俺「俺が勝ったら?」
ミイ「オレンジジュース買ったげる」
俺「ドリンクバーでただじゃねぇか!俺に何もメリットがない」
ミイ「とりあえずやろうじゃないか」
俺「勝手に進めるのか」
ビリヤードには自信があったため、難なく勝った。
俺「よし、とりあえずオレンジジュースを持ってこーい!」
ミイ「いや、今のは練習だし」
俺「オレンジジュースくらい取ってこようよ」
その後も勝ち続ける。
俺「いつになったら終わるの、これ?」
ミイ「勝つまで練習!」
俺「おかしくね?」
結局、ミイが9番ボールを落とすまで8ゲーム近くかかった。
ミイ「見た!?見た!?」
俺「見たよ、もう終わらないかと思ってたから安心したわ」
ミイ「ほれ!ほれ!」
ミイが腕を出してくる。
俺「?」
ミイ「カップルっぽくしがみつきなさい」
俺「卑怯すぎるだろ」
ミイ「ほれ!」
俺「わかったよ、これでいいか」
ミイ「満足だ!帰ろう!」
俺の車が停めてある駐車場まで送ってもらった。
俺「ありがとう。明日は出勤だっけ?」
ミイ「うん」
俺「おう、じゃあまた明日」
ミイ「もうちょっと話していかない?」
俺「いいけど、もう夜中だぞ。子供の準備とかあるんだろ?」
ミイ「用事があって旦那と子供は実家に帰ってる」
(まさか誘ってる?それはないか・・・)
俺「ならいいけどさ」
ミイ「次は◯◯の車に移らない?乗ったことないし」
俺「別にいいけど」
2人で俺の車に乗り込む。
ミイ「あー、後ろの後部座席が噂のラブホベッドか。てか箱ティッシュとコンドーム、買い貯めし過ぎでしょ(笑)」
俺「安いときにまとめ買いするからな」
ミイ「後ろに行っていい?」
俺「どーぞ」
ミイが後部座席に移動して、色々漁ってる。
ミイ「ねー、ゴミ箱の中にティッシュが入ってるんですけど、これはいつヤったやつ?」
俺「昨日だな、そのままバイト来たから捨ててないだけだ」
ミイ「エッチィな~・・・ねぇ?」
俺「ん?」
ミイ「◯◯もこっち来て?」
なんか行ったらヤることになりそうな気配がプンプンした。
俺「え、どうした?」
俺は「ハイ」とも「イイエ」とも言えなかったので、逆に聞き返した。
ミイ「いいから来て」
俺「あ、はい」
後部座席に移動すると、膝に手を乗せられてキスされそうになった。
俺「ちょちょちょ待って、ダメでしょ」
ミイ「いいの!」
俺「良くないだろ、結婚してるし。バイト先でギクシャクするし」
ミイ「結婚は気にしなくていいの!ギクシャクはしなければいい、逆に断られたらギクシャクする」
まぁ断ったらギクシャクするだろうな。
仕事もやりづらくなるし・・・。
タイプじゃないけど、ここは割り切ってヤるのが正解か?
俺が答えを出す前にキスをされた。
もうやっちまうかと腹を括った。
キスをしながら服を脱がせるとガリガリだった。
胸はまな板に乳首が乗ってる感じで、鎖骨どころか胸骨が浮き彫りだ。
含んでみても、触ってみても楽しみがない。
・・・とりあえず早く終わらせよう。
全裸になり、フェラさせようとしたが拒否された。
旦那のもフェラしたことないみたいだ。
軽い潔癖症だったのは知っていた。
が、「フェラしないならやらない」と宣言し、無理やりやらせた。
しかし、歯が当たって痛い。
これはもうダメだと思って早々に挿入した。
ガリガリだから骨が当たって痛い。
こりゃあ楽しめないなって思って、ひたすら射精するまで腰を振った。
ミイ「早く、イッて」
サービス地雷もいいとこだろ・・・。
とりあえず射精して別れた。
次の日から問題が発生した。
客が来ない時やカウンター裏で、ミイが頻繁にキスを求めるようになってきた。
もうコリゴリだった俺はバイトを辞めようと思った。
しかし、仲の良い社員に辞める意思を伝えたら引き止められた。
社員「どうした?いきなり」
俺「ちょっとミイさんと上手くやっていけなくて」
社員「俺がなんとかするから辞めないでくれ」
数日後、「人が足りないから早番に移ってくれ」と社員がミイに頼み込んだ。
ミイは渋々オッケーした。